世界初公開された新型「GSX-10R」

EICMA 2026で発表されたスズキ「GSX-10R」

スズキは、EICMA 2026で新型「GSX-10R」を世界初公開した。新型「GSX-10R」は、「FUN. UNLIMITED.」をコンセプトに、あらゆるライダーが日々の通勤から週末のツーリング、サーキット走行まで、幅広いシーンで走る楽しさを追求できる「GSXシリーズ」に新たに加わったフルカウルのスポーツバイクである。

数々のレースで実績を残してきたGSX-RシリーズのDNAを受け継ぐ「K5エンジン」を、「FUN. UNLIMITED.」のコンセプトに沿うよう最適化し、低中回転域での扱いやすさと高回転域での伸びやかな加速感を両立している。

さらに、コンパクトで軽量な車体や走行シーンに合わせて調整可能なサスペンション、スポーティーな前傾ライディングポジションを可能とするセパレートハンドルに加え、最新のレーシングマシンから着想を得たフロントウィングレットや空力性能を追求したアグレッシブな形状のカウリングを採用することで高い走行性能を実現している。

最新のシステムを装備

EICMA 2026で発表されたスズキ「GSX-10R」
カラーTFT液晶メーターを採用

また、進化した電子制御システム「S.I.R.S.(スズキインテリジェントライッドシステム)」を採用し、スズキ二輪車初となる旋回中の後輪の横滑りを検知して制御する「スライドコントロールシステム」、上り坂に加え平坦路や下り坂においても停車状態を保持する「ブレーキホールドコントロールシステム」を搭載している。

このほか、高速道路などの長距離走行時にスロットル操作なしで設定速度を維持する「クルーズコントロールシステム」など、スズキ二輪車で最多となる計15種類の電子制御機能を搭載し、これまで以上に安心で快適なライディングをサポートする。

さらに、コンパクトな高輝度LEDヘッドランプや、スズキ二輪車初となるウインカー作動時に歩行者や他の車両からの被視認性を高める「SGBS(スズキグラウンドビーコンシステム)」に加え、長距離のツーリングにも適した容量18Lの燃料タンク、視認性に優れたカラーTFT液晶メーターを採用し、利便性や安心性を高めている。

伝統と革新を融合させたデザイン

EICMA 2026で発表されたスズキ「GSX-10R」

デザインは、伝統と革新を融合させたアグレッシブかつ現代的なスタイリングに加え、低く構えた迫力のあるスポーツバイクにふさわしいシルエットが特徴である。ボリュームを持たせて力強さを表現する部分と、スリムに引き締める部分をはっきりと描き分けている。

さらに、設計、生産、性能評価の各部門が緊密に連携し、外観のスポーティーさのみならず優れた空力性能や機能性も兼ね備えたデザインに仕上げている。

EICMA 2026 スズキ・ブースで「GSX-10R」を解説

EiCMA 2026 スズキ・ブースに登壇すたスズキスズキ二輪マーケティング部長久慈 章氏
EiCMA 2026 スズキ・ブースに登壇した鈴木俊宏社長(中央)

GSX-10RとGSX-R1000の違いについて、EICMA 2026のスズキブースに登壇したスズキスズキ二輪マーケティング部長久慈 章氏は次のように述べている。

GSX-R1000が究極のレース勝利パフォーマンスの提供に焦点を当てているのに対し、GSX-10Rは異なるアプローチをとっている。GSX-Sプラットフォームは、GSX-R1000により近いディメンションにモディファイ(変更)された。

この変更により、リッタークラスの興奮を、より幅広いライダーにとってより身近でアプローチしやすく、楽しめるマシンを作り上げた。日常使いにおいて本格的なパフォーマンスと本当のライディングの興奮を提供する、純粋なスポーツマシンである。

プラットフォームについて

GSX10Rに搭載するエンジンは、GSX-RシリーズのDNAを受け継ぐ「K5エンジン」が最適化された

GSX-10Rは、非常に評価の高いGSX-R1000の「K5エンジン」をベースにしており、耐久性と静粛性の両方を向上させるためにさらなる洗練が図られている。

このカテゴリーの多くの競合他社がツインやトリプル構成(シリンダー構成)に依存している中、GSX-10Rは特徴的でエキサイティングなエキゾーストサウンドを生み出す4気筒エンジンを誇らしげに搭載している。

GSX-10Rはスーパースポーツバイクなのか

15種類の電子制御を搭載
GSX-10Rは、日常だけではなくサーキットでも楽しめる仕様だ

GSX-10Rはアグレッシブなライディングポジションに加え、ローンチコントロール、トラクションコントロール、スライドコントロールなどの15種類の電子制御、サーキットで求められる53度のリーンアングル、ウイングレット付きの空力フェアリングを備えている。

それらのすべてが、サーキットで楽しく走るために必要な要件を満たしている。」

機能装備について

GSX-10Rの機能は、日常使いやツーリングでの使用にも向けられている。

サーキット向けの尖った機能を備えつつ、GSX-R1000に匹敵するライディングポジションを持ちながらも、よりソフトでフラットな快適シート、18リットルの燃料タンク、クルーズコントロール、アクティブスピードリミッター、日常のライディングや長旅のためのスマートフォン連携を採用している。

GSX-10Rの車体色は、3色が設定されている

GSX-10Rの車体色は、「パールビガーブルー/メタリック ミスティックシルバー」、「パールパルスレッド/ソリッドアイアングレー」、「メタリック ギャラクシーグレー/グラススパークルブラック」の3色が設定されている。

新型「GSX-10R」の諸元(欧州仕様)

全⾧(㎜)2,130
全幅(㎜)740
全高(㎜)1,175
ホイールベース(㎜)1,455
最低地上高(㎜)145
シート高(㎜)810
装備重量(㎏)214
タイヤ(前) 120/70ZR17M/C チューブレス
タイヤ(後) 190/55ZR17M/C チューブレス
エンジン型式999㎤水冷4サイクル直列4気筒DOHCエンジン
タンク容量(L)18
燃費(㎞/L) 15.8(WMTC)
CO2排出量(g/㎞)146