空冷単気筒・499cc、古き良きメカニズム&フィーリングを現代に伝える。|ロイヤルエンフィールド・クラシック500

ロイヤルエンフィールドは1901年に最初のバイクの製造した世界最古のバイクメーカー。現在はインドの自動車メーカー傘下のブランドになっているが、歴史は続いている。そのラインナップの中から代表的ともいえるクラシック500に試乗した。

REPORT●横田和彦(YOKOTA Kazuhiko)
PHOTO&EDIT:佐藤恭央(SATO Yasuo)

※2020年11月13日に掲載した記事を再編集したものです。
価格やカラーバリエーションが現在とは異なる場合があります。

ディテール解説

ロイヤルエンフィールド・クラシック500

アナログ式のスピードメーター内にオドメーターを装備。その下にインジケーター類が配置されている。手前左がメインキーボックスで、右には燃料警告灯とエンジンチェックランプ、ABSランプが内蔵されている。

ロイヤルエンフィールド・クラシック500

ニーグリップラバーが装着されたティアドロップ型のガソリンタンクは13.5リットルの容量が確保されている。タンクキャップは取り外し式。タンクにはロイヤルエンフィールドのロゴが入る。

ロイヤルエンフィールド・クラシック500

メッキのバイザーを装備したヘッドライトの上にはポジションランプが配置されている。ヘッドライトハウジングの造形や大型ウインカーの採用によってレトロ感が増している。

ロイヤルエンフィールド・クラシック500
ロイヤルエンフィールド・クラシック500
ロイヤルエンフィールド・クラシック500

空冷フィンが美しい空冷単気筒エンジンはロングストロークでトルク型。クランクケースの造形もクラシカルな雰囲気だ。アンドリングではライダーの視界がブレるほどの鼓動感を伝えてくる。回転を上げていくと一度振動が弱まるポイントがあるが、その後再び増加していく。

ロイヤルエンフィールド・クラシック500

フューエルインジェクションを装備しているのが現代のバイクらしい。これによって始動性や信頼性が向上している。

ロイヤルエンフィールド・クラシック500

真っ直ぐに伸びたキャブトンタイプのメッキマフラーが美しい。排気音は単気筒らしく端切れのよいもの。ヒートガードも装備されている。

ロイヤルエンフィールド・クラシック500

前後のディスクブレーキにはABSを装備する。フロントのディスクローター径は280mmでリヤは240mm。効きは必要にして十分だ。リヤショックにはリザーバータンクを装備。プリロード調整も可能となっている。

ロイヤルエンフィールド・クラシック500

リヤタイヤを覆う大型リヤフェンダーにテールランプとウインカー、ナンバーが装備されている。派手さはなく質実剛健といった感じだ。

ロイヤルエンフィールド・クラシック500
ロイヤルエンフィールド・クラシック500

肉厚のタンデムシートの後ろにはグラブバーを備える。タンデムステップには滑り止めのゴムラバーが備えられている。

ロイヤルエンフィールド・クラシック500
ロイヤルエンフィールド・クラシック500

左のサイドカバーはキーで開閉できる。中にはヒューズボックスや車載工具が内蔵されている。右側にはエアクリーナーが収められている。

ロイヤルエンフィールド・クラシック500
サイドスタンドのほかにメインスタンドも備えている。バンク角は少し減ってしまうが、メンテナンスするときなどはかなり役立つ。

主要諸元

全長:2,140mm
全幅:800mm
全高:1,080mm
シート高:805mm
乗車定員:2人
排気量:499cc
重量:195kg
エンジン:単気筒空冷4ストローク
最高出力:27.2bhp/5250rpm
最大トルク:41.3Nm/4000rpm
トランスミッション:5速マニュアル
フューエルタンク:13.5L
ブレーキ:フロントφ280mmディスク リヤφ240mmディスク
タイヤ:フロント90/90-19 リヤ110/80-18

ライダープロフィール

ロイヤルエンフィールド・クラシック500
横田和彦

横田和彦

1968年6月生まれ。16歳で原付免許を取得して以来、50ccからリッターオーバーまで数多くのバイクを乗り継ぐ。普段から移動手段にバイクを使うことが多く、プライベートでもツーリングやサーキット走行、草レース参戦などを楽しむスポーツライディング好き。現在は雑誌やWebなど、さまざまな媒体で執筆活動をしている。

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著者プロフィール

横田 和彦 近影

横田 和彦

学生時代が80年代のバイクブーム全盛期だったことから16歳で原付免許を取得。そこからバイク人生が始まり…