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ベース車両:BMWモトラッド K1600GT(2014年モデル)
K1600GTは2010年にドイツで発表され、2012年にリリースされた超大型ツアラーモデル。水冷4ストローク直列6気筒DOHC 4バルブ1,649ccエンジンを搭載し、最高出力は160ps/6,750rpmを発揮する。
幅広な直列6気筒エンジンを搭載した市販バイクは、これまでカワサキZ1300、CBX(1000)、ベネリ900seiなど、ごく一部に限られた。発売当時、BMWモトラッドが直列6気筒レイアウトを採用したことは、大きな話題となった。K1600GTは人気のロングセラーモデルとして、2024年現在もラインナップ中。
製作:CUSTOM WORKS ZON(カスタム ワークス ゾン)
ノーマルの外装類をレス化。アルミ製ガソリンタンクやシートカウルで完全ネイキッド仕様に!
ヨコハマ・ホットロッド・カスタムショー2024のBest Cafe Racer賞を獲得したこのカスタムは、生粋のツアラーであるBMWモトラッド K1600GTの直列6気筒エンジンを完全に露出させ、マッチョなネイキッドスタイルにアレンジ。外装類をレス化し、LEDヘッドランプとセパレートハンドルをセットして、軽快なフロントマスクに仕上げている。
アルミ製ガソリンタンクは本体にアールを設け、トラスフレームに這わせるようなフォルムに設計。ガソリンタンクと一体化したシートはシングル式とし、シートカウルはカフェレーサー風にデザイン。後退したシングルシートと低めに設定されたセパレートハンドルに合わせ、バックステップも導入済みだ。
直列6気筒エンジンに接続される6本のチタン製ワンオフエキゾーストパイプは、エンジン下で3 in 1×2組とし、エンド部分(サイレンサー内蔵部)を左右のバックステップの後ろにレイアウト。
フロントフォークはワンオフのアルミ削り出しステムを駆使し、レーシーな倒立型に変更。前後ホイールはレトロなイメージのスポーク型とし、フロントブレーキはラジアルマウント型のダブルディスク式にカスタマイズ。
前後ホイール径はノーマルと同寸の17インチ。タイヤはハイグリップなミシュラン製ディアブロを採用。フロントはノーマルと同サイズの120/70-17だが、リアは190/55-17から180/55-17にサイズダウンされている。