
1851年にイギリスで創業したモーターサイクルブランドを引き継ぐロイヤルエンフィールド。1960年代のクラシカルなフォルムを再現しながらも現代風に進化したモデルをリリースしている。ミドルクラスのスクランブラーモデル「Bear650」は、すでに日本国内への導入が発表されているが、3月21日から23日まで開催されていた大阪モーターサイクルショーでプレミア公開となった。
Bear650は1920年代からカリフォルニアで開催されていたエンデューロレース「ビッグベアラン」において、1960年に最後の開催となったこのレースで、エディ・モルダーがライディングするロイヤルエンフィールド500が優勝を飾ったことにインスピレーションを受けて開発。本格的なスクランブラーのDNAを体現し、デザインだけでなく、耐久性と妥協ないパフォーマンスも再現したモデルだ。




エンジンはコンチネンタルGT650に搭載されていたものと同じ650ccの水冷並列2気筒SOHC4バルブ。最高出力は34.9kW、最大トルクは56.5Nmと十分なパワーとトルクを発揮。2 into 1排気システムの搭載によりトルクを増強して幅広いパワーバンドを実現。バーチカルツインならではの独特の鼓動感を味わうことができる。
スクランブラーらしいキャラメルブロックタイヤ、丸型のゼッケンプレート、ロングなスクランブラーシートなど、クラシカルなスクランブラーらしいスタイルを表現。ボディカラーは5色を用意し、ビッグベアーランでの勝利に敬意を表し、エディ・モルダーのゼッケンプレート249から命名された特別なカラー「Two Four Nine」も用意されている。

4月以降に全国のロイヤルエンフィールド正規販売店にて販売が開始される。また、3月28日から30日まで開催される東京モーターサイクルショー、4月4日から6日まで開催される名古屋モーターサイクルショーにも出展される予定。
主要諸元
- カラー(価格):ボードウォーク・ホワイト(99万円)、ペトロ-ル・グリーン/ワイルド・ハニー/ゴールデン・シャドウ(99万8000円)、トゥー・フォー・ナイン(101万5300円)
- 全長:2216mm
- 全幅:885mm
- 全高:1160mm
- シート高:830mm
- 車両重量:214kg
- エンジン形式:水冷4ストローク並列2気筒SOHC4バルブ
- 総排気量:648cc
- 最高出力:34.9kW(47ps)/7150rpm
- 最大トルク:56.5Nm/5150rpm
- トランスミッション:6速リターン
- 燃料タンク容量:13.7ℓ
- ブレーキ(F/R):φ320mmディスク/φ270mmディスク
- タイヤサイズ(F/R):100/90-19/140/80-17