BMWに450ccのアドベンチャー! コンセプトモデル「R 20 concept」と「Concept F 450 GS」を国内初公開!【東京モーターサイクルショー2025】

2025年3月28日(金)~30日(日)の3日間、東京ビッグサイトにて開催される国内最大級のモーターサイクルイベント「第52回 東京モーターサイクルショー」。BMWはドイツ本社より特別に取り寄せたコンセプトモデル「R 20 concept」と「Concept F 450 GS」を国内初公開。新型の2025年モデルを始め、最新ラインナップも展示された。
PHOTO/REPORT●北 秀昭(KITA Hideaki)

R 20 concept(アール・ツェンティ・コンセプト)

2,000ccのビッグボクサーエンジンを引き立てるボディ&シャシー

東京モーターサイクルショー2025のBMWプレスカンファレンス。「R 20 concept」が国内で初めて披露された。

プレミアム感に満ちた佇まいを見せる「R 20 Concept(アール・ツェンティ・コンセプト)」は、BMWモトラッドが考えるロードスターモデルのビジョンを象徴する超個性派モデル。

芸術的で独創的な外観の根幹をなすのは、紛れもなく水平対向2気筒のビッグボクサーエンジン。ハンドメイドの短いシートからアグレッシブなリアセクションにかけてのその印象的なシルエットは、ひと目見ただけで人々の感情を揺さぶるもの。まるで彫刻のような燃料タンクは、情熱的なピンクのカラーリングとの組み合わせで妖艶な雰囲気を演出している。

R 20 Conceptは新設計したダブルクレードルフレームに、空油冷4ストローク水平対向2気筒OHV1,801ccエンジン(排気量は2,000ccまでスープアップ)を搭載。スイングアームはシャフトドライブ特有の挙動を抑える、BMW独自のパラレバーをカスタマイズ。平行する2本のアームがリアアクスル部を支持し、上部アームはアルミ製、下部アームはスチール製というユニークな構造を採用。

The new BMW R20 concept 

R 20 Concept メーカー公式WEBサイト https://www.bmw-motorrad.jp/ja/experience/news-gallery/r20-concept.html#/section-soulfuel

Concept F 450 GS

並列2気筒450ccエンジンを搭載したGSシリーズのミドルモデル

Concept F 450 GSはGSシリーズの末弟「G310GS」と、兄貴分に当たる「F800GS」の中間となるミドルモデル。ヨーロッパではA2ライセンスで乗車できるのがポイントだ。

エンジンは単気筒ではなく、新たに開発された水冷4ストローク並列2気筒450ccエンジンを搭載。最大出力はA2クラスの最大値となる48psを発揮。

2気筒エンジンを搭載するフレームも新設計。足周りはラリーやエンデューロスポーツの技術を活用した、調整幅の広いフルアジャスタブルの倒立型フロントフォークと、負荷に応じた減衰機能で幅広いシーンに対応できるリアショックアブソーバーを採用。ブレーキキャリパーはフロントがブレンボ製、リアはバイブレ製を導入。スポーク型の前後ホイールは、フロント19インチ・リア17インチの異径サイズに設定。

マグネシウムなどの軽量素材の採用。またコンパクトなエンジンなどにより、車体重量は約175kgまで軽量化。このコンセプトモデルを基にした市販車両は、2025年の発売を予定。量産バージョンではフロント19インチ・リア17インチのスポークホイールに代わり、軽量な鍛造アルミホイールの導入も検討されている。

The brand-new BMW Concept F 450 GS

CE 02……126万8000円(税込)

軽二輪(250cc)クラスにカテゴライズの次世代電動モビリティ

2023年に発売されたBMWの電動モデル「CE 02」。都市部での便利なコミューターとして開発された同車は、キックボードをイメージさせる先進的なデザインが特徴。

CE 02は、日本の軽二輪(250cc)クラスに相当する定格出力6kW、最高出力11kW(15PS)のモデル。リチウムイオンバッテリーからの電力でモーターを回し、ベルトドライブで後輪を駆動する仕組み。最高速度は95km/h。フル充電で約90km走行可能。国内では普通自動二輪AT限定以上で運転OK。

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