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ベース車両:カワサキZ1000MKⅡ……1978年発売(1979年式)

カワサキZ1000MKⅡは1978年に登場(1979年式)し、1980年まで生産された輸出専用モデル。Z1にも採用のティアドロップ型ガソリンタンクなど、丸みを帯びたZ1000の次期モデルとして設計。Z1やZ1000とは一線を画す、“角Z(角ばったフォルムのカワサキのZシリーズ)”の先駆け的なモデルとして現在でも幅広い層からリスペクトされている。Z1000MKⅡはアメリカのカワサキ法人であるリンカーン工場(ネブラスカ州)で生産。発売当時は北米を始め、世界各国で高い人気を誇った。
カワサキZ1000MKⅡ GT-M 製作:BULL DOCK(ブルドック)






“角Z(角ばったフォルムのカワサキZシリーズ)”の先駆け的なモデルとしても知られる「カワサキZ1000MKⅡ」をベースに、カワサキZ系などビッグバイクカスタムの大御所「BULL DOCK(ブルドック/栃木県足利市)」がプロデュースしたZ1000MKⅡ GT-M。
GT-M(Genuine Tuning Machine)とはブルドックが提唱する、信頼あるコンプリートマシン(※注1)。ビンテージモデルに対する深い造詣のもと、精度の高い技術から製作されるGT-Mは、どれもユーザーの要望に沿ってカスタマイズ。好みや乗り味、予算などを吟味し、綿密な打ち合わせを経て製作を開始する。
GT-Mはエンジンのフルオーバーホール、フレームのヨレやダメージ修正、電装系パーツの一新、外装パーツの取り替えや再塗装はもちろん、イマドキの走りのレベルまで引き上げるべく、最新パーツで足周りを徹底的にカスタマイズ。現代モデルに引けを取らない、高いポテンシャルを発揮するチューニングを実施する(予算等によりチューニングやカスタムの度合いは異なる)。
写真のZ1000MKⅡ GT-Mは、排気量をノーマルの1,015ccから1,260ccにボアアップし、ハイカムシャフト、4スト用レーシングキャブレターのヨシムラミクニTMR-MJNΦ38を組み込んでパワーアップ。乾式スリッパークラッチを組み込むなど、パワーアップ後のアフターフォローも完璧だ。
正立型フロントフォークとツイン式リアショックは、Mccoy×ナイトロンのコラボモデルをコーディネイト。Fディスクブレーキキャリパーはブレンボ製4POTラジアルマウント型、Rディスクブレーキキャリパーはカニブレンボ2POTを選択。肉抜き加工&ブラックアウト化されたスイングアームやキャストホイールなど、贅を尽くした足周りに仕上げられている。
※注1:カワサキの空冷Z系を得意とするカスタムショップ「BULL DOCK(ブルドック)」では、エンジンのオーバーホールやチューニング後等には、基本的に5000kmもしくは1年の保証を付けている(2025年4月現在)。詳しくは同社に要問い合わせ。
主要スペック
排気量 | 1,260cc |
ピストン | Mccoy×Wossner |
カムシャフト | APE435 |
キャブレター | ヨシムラミクニTMR-MJN TPS Φ38 |
マフラー | Win Mccoy |
オイルクーラー | アールズ |
エンジンオイル | OMEGA |
クラッチ | Mccoy×TSS 乾式スリッパー |
チェーン | DID |
前後ホイール | LAVORANTE Sfidare |
前後タイヤ | ピレリ |
ブレーキキャリパー | ブレンボ |
ディスクローター | Mccoy WorksExpand |
マスターシリンダー | 前 RCS/後 Mccoy |
ホース | HEL |
Fフォーク | Mccoy×ナイトロン 43CR2 ラジアル |
Rショック | Mccoy×ナイトロン STEAL TH Mccoy |
スイングアーム | Mccoy |
アクスルシャフト | Mccoy チタン |
ステアリングステムキット | Mccoy |
バックステップ | Mccoy |
フェンダーレスキット | Mccoy |
ペイント | BULL DOCK |












