レオンチーノ125|イタリア、べネリから新型125ccモデル。見どころは17インチの足まわり【EICMA 2021】

2021年11月25日から28日、イタリアで開催された巨大なバイクの見本市、EICMA(ミラノショー)。このショーで、イタリア生まれの名門バイクブランド「Benelli(べネリ)」が、「Leoncino(レオンチーノ)125」の最新モデルを公開。「レオンチーノ」とは、イタリア語で「小さなライオン」を意味。レオンチーノシリーズ最小となるレオンチーノ125は、新型の水冷4ストローク単気筒4ストロークSOHC 4バルブ125ccエンジンを搭載し、前後17インチホイールを採用した、ビッグサイズの原付二種モデルだ。
REPORT●北 秀昭(KITA Hideaki)

Benelli Leoncino(べネリ・レオンチーノ)125……2022年春に欧州で発売

前後ホイールは大径の17インチ(アルミニウム合金リム)に設定し、タイヤは前110/80-R17、後130/70-R17の各サイズをチョイス。
ボディの横部には、レオンチーノシリーズの歴史を思い起こさせる、ライオン風のデザインをアレンジ。
前後ブレーキにはCBSを採用し、フロントブレーキは3ピストンキャリパー+Φ280mmローターのシングルディスク式。リアブレーキは2ピストンキャリパー+Φ220mmローターをチョイス。
エンジンはユーロ5をクリアした、新型の水冷4ストローク単気筒4ストロークSOHC 4バルブ125ccを搭載。ミッションは6速。
バイクに不慣れな人でも、楽しく、低コストで、しかも便利にライディングできるように設計済み。

こちらは前モデル

写真は前モデル。水冷4ストローク単気筒4ストロークSOHC 4バルブ125ccエンジンを搭載。前後17インチホイールは、新型と前モデルのデザインが大きく異なる。

 イタリアの名門・べネリがリリースするレオンチーノ125は、シリーズ最小となるバイクの入門用に最適な125ccクラスのモデル。日本では維持費も安い原付二種(普通二輪・小型限定免許で乗車可能)に該当するこのモデルは、バイクに不慣れな人でも、楽しく、低コストで、しかも便利にライディングできるように設計されている。タンデムシートやタンデムステップも装着されており、2人乗りも可能だ。

 搭載エンジンは、ユーロ5をクリアした新型の水冷4ストローク単気筒4ストロークSOHC 4バルブ125cc。直径Φ28mmのスロットルボディを備えた電子噴射、扱いやすい湿式クラッチ、スポーティな6速ミッションなども導入済み。

 新型エンジンの出力は、9500rpmで最高出力12.8hp(9.4 kW)、8500rpmで最大トルク10Nm(1.0 kgm)という余裕のパワーを発揮。1リッター=約45kmという優れた燃費性能も特徴の一つ。

 レオンチーノ125のフレームは、レオンチーノシリーズらしさも重視しつつ、ストリートでの俊敏性と素直なハンドリング性能を実現したスチールトレリス型を採用。フロントサスペンションは、インナー径Φ35mmの倒立型とし、リアサスペンションは53mmのトラベルを備えたモノショック型スイングアームを組み合わせ。

 前後ブレーキにはCBSを採用し、フロントブレーキは3ピストンキャリパー+Φ280mmローターのシングルディスク式。リアブレーキは2ピストンキャリパー+Φ220mmローターを選択。前後ホイールは大径の17インチ(アルミニウム合金リム)に設定し、タイヤは前110/80-R17、後130/70-R17の各サイズをチョイス。 

 ガソリンタンクはクラシカルさと今風の趣きを共存させた、個性的なフォルムに演出。ヘッドライトやウインカーなどの灯火類はオールLEDとし、エレガントで洗練されたイメージを獲得。

 インストルメントパネルを採用したメーターはデジタル式とし、すべての条件での視認性を向上。他のレオンチーノシリーズと同様、ボディのサイド部には、レオンチーノシリーズの歴史を思い起こさせる、ライオン風のデザインがアレンジされている。

 欧州での発売は2022年春から。前モデルはすでに国内では並行輸入・販売中。なお、新型は正式代理店による日本仕様のリリースは未定。

レオンチーノシリーズらしさも重視しつつ、ストリートでの俊敏性と素直なハンドリング性能を実現。
ハンドルポスト+バーハンドルを採用したシンプルなイメージのハンドル周り。メーターはデジタル式。
ヘッドライトやウインカーなどの灯火類はオールLED。
ストリートに馴染む外観が特徴。1リッター=約45kmという優れた燃費性能も大きな魅力。
原付二種に該当する125ccクラスながら、ボディサイズはやや大きめ。

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