コスパ重視でチョイス! 国産2種スクを通勤目線で徹底検証|通勤四天王BATTLE01.デジタル&スペック編

値ごろ感のある最新原2スクーターから、売れ筋となる4台をモトチャンプがピックアップ!
それぞれの個性を認めつつ「通勤ユースではどれが一等賞か」をシリアスに考えてみたぞ。はてさてナンバーワンに輝くのはどの1台だ!?

PHOTO:渡辺昌彦 REPORT:宮崎正行

国産2種スク界の四天王はこの4台!

左から▲スズキ・アドレス125/ヤマハ・アクシスZ/スズキ・アドレス110/ホンダ・Dio110

値ごろ感のある最新原2スクーターから、売れ筋となる4台をモトチャンプがピックアップ! それぞれの個性を認めつつ「通勤ユースではどれが一等賞か」をシリアスに考えてみたぞ。はてさてナンバーワンに輝くのはどの1台だ!?

TESTER:宮崎正行

本誌にて連載する「青春型録」「アジバイ迎賓館」の2本を担当する二輪ライター。これまでに所有したスクーターで思い出深いのは黄色のスカッシュと自分でOHしたスーパーモレ。


大型新人のディオ110に死角はあるのか?

 前後14インチの大径ホイールとヨーロピアンなスリムデザインがひときわ目を引く人気のホンダ・Dio110が、2月25日に新発売された。Dio110の初代は2011年、2代目は15年にそれぞれデビューしたので今回が都合3度目のフルモデルチェンジとなる。

 パッと見だけで言えば外観はそれほど大きくイメージチェンジはしていないものの、ディテールや新装備を丁寧に探っていくとじつはしっかりと新機軸が打ち出されていることに気がつくだろう。「いまどきの最新スクーターはこのくらい充実してないとね!」と自信たっぷりにアピールしてくるニュー・Dio110。イケメンな彼を筆頭に、3メーカーの実力派原2スクーター4台をきっちりしっかり比較検討するぞ。

最初に話題性がもっとも高いニューエストモデル、Dio110を軽くえぐってみよう!

2月25日に発売されたばかりの新型Dio110は、激戦の原付二種カテゴリーで真価を発揮するベトナムホンダ製のシティコミューター。

使い勝手のいいスマートキーやアイドリングストップをはじめ、前後14インチホイール、コンビブレーキなど多くの機能が盛り込まれている。

 まずはエンジンが新設計されたことが大きい。空冷4スト単気筒の「eSPエンジン」の呼称はそのままだが、中身にビッグな変更が施されたのだ。ボア×ストロークを旧型の50.0×55.1から47.0×63.1mmに変更し、ロングストローク化することで燃費性能はじめ燃焼効率そのものを格段に高めている。パワー(9→8.7㎰)とトルク(0.95→0.92kgm)は結果的に少しだけ減ったものの、ハイテン材を使用した新設計の高剛性フレームによって車体は軽量化(100→96㎏)に成功し、さらにスマートキーシステムを採用したことで利便性もアップした。

 そんないいことづくめの新型Dioを迎え撃つ手練れの3車、アドレス110、アドレス125、アクシスZは、それぞれの個性を武器にどれほど善戦してくれるだろうか?


通勤四天王のポテンシャルを確認!

最初のバトルはカタログスペックとともに、気になる部分を一覧掲載! 通勤マシンの快適性や扱いやすさを左右するミラー間距離、シートやステップボードのサイズなどをチェック!

※ミラー間距離理、シート及びステップボードのサイズは編集部の実測値です。車両の全幅と全高にはミラーの寸法は含まれません。シートの全長は上面の中央、全幅は最大幅の部分で計測。ステップは全長、全幅ともに最大位置で計測。

【HONDA】Dio110/24万5300円

エンジンもフレームも完全新設計なのだ!

前後14インチのタイトな大径タイヤとスッキリとした足元のデザイン、スリムな車体デザインのせいで背高に見えるDio110。実際は平均的なスペックだ。

【SEAT & FLOOR】

4車中もっともスリムなDio110のシートフォルム。両足が自然に着地できるしフロアの幅も狭いので足つき自体はとてもいい。座面はやや硬めの部類かも。

【METER】

黒背景にオレンジ指針のアナログメーターを中央にレイアウト。インジケーター類もとても見やすい。最下部の液晶はオドとデジタル燃料計。

【KEY HOLE】

慣れればなんてことはないが、最初だけ少しアクションに戸惑うかも。

【REFUELING PORT】

シート下に備わっている給油口の使い勝手は良好。リッドもあって安心だ。

全長×全幅×全高(㎜)1870×685×1100
ホイールベース(㎜)1255
シート高(㎜)760
最低地上高(㎜)150
エンジン/総排気量(cc)空冷4スト/109
最高出力(ps/rpm)8.7/7500
最大トルク(kgm/rpm)0.92/5750
車両重量(kg)96
燃料タンク容量(ℓ)4.9
WMTC燃費(km/ℓ)54.9
ブレーキ(前・後)ディスク・ドラム

タイヤ(前・後)
80/90-14・90/90-14

【SUZUKI】Address110/22万5500円

熟成の進んだジェントルなエンジン!

【SEAT & FLOOR】

数値的にはやや小ぶりな部類に入るアドレス110のシートだが、乗車している際にそれを意識することはほとんどない。足つきも標準的で良好だ。

【METER】

シンプルなデザインのセンター“アナログ”メーター。燃料計はもっとも手前に配置される。

【KEY HOLE】

オーソドックスで使いやすいキー操作には、なんの予備知識も要らない。

【REFUELING PORT】

シート下に収まるフューエルキャップは4車中唯一のブラック仕上げ。

全長×全幅×全高(㎜)1845×665×1095
ホイールベース(㎜)1260
シート高(㎜)755
最低地上高(㎜)120
エンジン/総排気量(cc)空冷4スト/112
最高出力(ps/rpm)808/7750
最大トルク(kgm/rpm)0.88/6250
車両重量(kg)100
燃料タンク容量(ℓ)5.2
WMTC燃費(km/ℓ)48.9
ブレーキ(前・後)ディスク・ドラム

タイヤ(前・後)
80/90-14・90/90-14

【YAMAHA】AXIS Z/24万7500円

もっともスポーツ志向が高いのがコイツ!

【SEAT & FLOOR】

ひときわ高い位置のフロアに、囲まれ感のあるフロントカウル。「スポーツライディングを楽しんでね!」と諭されているような前傾ポジションが特徴だ。

【METER】

左右大小2眼のメーターは、ベースにホワイトがあしらわれたスポーツマインドあふれるもの。

【KEY HOLE】

キーの“ひねり”によるアクションで、ほとんどの機能を司ることができる。

【REFUELING PORT】

4車中唯一、フロントカウルの内側に設けられた給油口。めちゃ便利!

全長×全幅×全高(㎜)1790×730×1145
ホイールベース(㎜)1275
シート高(㎜)770
最低地上高(㎜)135
エンジン/総排気量(cc)空冷4スト/124
最高出力(ps/rpm)8.2/6500
最大トルク(kgm/rpm)0.99/5000
車両重量(kg)100
燃料タンク容量(ℓ)5.5
WMTC燃費(km/ℓ)54.6
ブレーキ(前・後)ディスク・ドラム

タイヤ(前・後)
100/90-10・100/90-10

【SUZUKI】Address125/22万5500円

少し大きめなラクチンゆったりボディ!

【SEAT & FLOOR】

幅と前後長が圧倒的に大きいアドレス125のフロアは、そのままライポジの自由度につながっている。座面もゆったりとした大面積で快適だ。

【METER】

気をてらわないクリーンデザインが好感度の高いメーター類。レイアウトも左右に広く取られている。

【KEY HOLE】

シンプルアクションで開施錠、シートオープン可。盗難防止シャッター付き。

【REFUELING PORT】

燃料キャップ脱落防止のためのプラ紐付き。まるで自家用車のようだ。

全長×全幅×全高(㎜)1900×685×1135
ホイールベース(㎜)1285
シート高(㎜)745
最低地上高(㎜)120
エンジン/総排気量(cc)空冷4スト/124
最高出力(ps/rpm)9.4/7000
最大トルク(kgm/rpm)1,0/6000
車両重量(kg)109
燃料タンク容量(ℓ)6.0
WMTC燃費(km/ℓ)51.0
ブレーキ(前・後)ディスク・ドラム

タイヤ(前・後)
90/90-12・100/90-10

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