「ジャイロとかトリシティとか、三輪って転倒する?しない?」|三輪バイクにまつわる疑問点、一問一答!

二輪に比べ、三輪は確かに安定感が高い。ならばリヤが二輪のホンダ・ジャイロXやジャイロキャノピーは、大きくバンクさせても転倒しない? フロント二輪のヤマハ・トリシティには独特のクセがあり、初めて運転する人は注意が必要? 神奈川県横浜市にある三輪バイクのエキスパート「HVファクトリー」に、三輪の運転に関するポイントや特徴をレクチャーしてもらいました!
REPORT●北 秀昭(KITA Hideaki)
取材協力●HVファクトリー https://hvfactory.com/

ジャイロシリーズも運転席部分を倒し過ぎれば、二論と同じように転倒します

 ホンダのジャイロシリーズや、ヤマハのトリシティなどの三輪車を見て、「三輪だから転ばない」と思っている人もいるはず。しかし「転びにくい」だけで、転倒してしまうこともあります。「三輪だから二輪よりも安全」と過信しないことが大切。

 上記の三輪=車体が傾かないトライクをイメージする人も多い。ジャイロシリーズは「パーキングロック」をONすると車体は直立しますが、解除すると車体が傾き倒れます。トリシティシリーズは300のみスタンディングアシスト機能によって直立可能で、ロックを解除するとバイクは傾き、無理にバンクさせると点灯します。125と155にはスタンディングアシスト機能はない。

 特にフロント二輪のトリシティは、トリシティはフロントフォークが4本、ホイールが2本と一般的なバイクよりも前周りがヘビーなため、取り扱いには慣れが必要です。例えば坂道でUターンでは、かなりの重量を全身で支えなければなりません。具体的には、「自分の意志とは違う方向に負荷が掛かる」というイメージ。二輪とは異なる「コツと慣れ」が必要です。

 ジャイロシリーズはトリシティとは反対に、リヤがヘビー。坂道でのUターンを始め、トリシティに比べて親しみやすいはず。ジャイロシリーズは、バイクビギナーでも手軽に扱えるのが特徴でしょう。ただし、三輪とはいえ、運転席部分を倒し過ぎれば、二論車と同じように転倒してしまいます。特にルーフ付きで重心の高いキャノピーは、トップヘビーな設計のため、シリーズの中では転倒しやすい部類と言えるでしょう。キャノピーで転倒した場合、屋根と道路の間に足が挟まってしまい、自力ではバイクを起こせず、脱出できなくなることも多いのでご注意ください。

ジャイロシリーズはセンター+左右それぞれ3段階でスイングジョイントのロックがかかるしくみ。写真は左1段階。
写真はもっとも倒した左3段階の状態。積み荷のバランスが悪かったりすると片輪が浮いてしまいます。

HVファクトリーが手掛ける「ヤマハ トリシティ155」のルーフ付きコンプリート車。
ルーフレールにはタープをかけることも可能(ただし風の強い日は使用不可)。コンプリート車の詳細は下記参照。

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北 秀昭