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走行中にペットが落下しないように注意・工夫すれば、違反に問われません!
ペット好きのライダーならば、愛するワンちゃんやネコちゃんと一緒にツーリングしたい! と思う人もいるでしょう。ところで、バイクにペットを乗せて走るって、道路交通法違反にならないの? そんな素朴な疑問を抱く人も多いはず。
答えは問題ナシ! バイクにペットを乗せても、基本的に道交法違反には問われません。ただし、「ペットの乗せ方」によーく注意する必要があります。
飼い主にとって、ペットは愛してやまない大事な家族。ところが道交法において、ワンちゃんやネコちゃんは、「荷物=積載物」と見なされます(法律でも“物”と扱われます)。
バイクに積載物を乗せる場合は、走行中に落下しないよう、ロープやヒモでしっかりと固定するすることが大切。これはバイクで荷物を運ぶ際の、基本中の基本です。もしも走行中、積載物を落下=搭乗していたペットが暴れたりして道路に落下した場合、下記の違反に問われます。
もしもペット(荷物)を“固定”しないまま走行すると……
違反名:転落等防止措置義務連反
違反点数:1
反則金:自動二輪車(51cc~ )6000円/原付(50cc)5000円
もしも走行中にペット(荷物)を落下させ、後続車に危険を及ぼすと……
違反名:転落積載物等危険防止措置義務違反
違反点数:1
反則金:自動二輪車(51cc~ )6000円/原付(50cc)5000円
ペットを乗せる時のポイントとは?
~4kg程度の小型犬や猫ならば、市販のペット用リュックに入れて背負うのが簡単で便利。なお、愛犬を市販の「ペット用おんぶ紐」を使って背負う方法もありますが、ペットの疲労度やストレスを考慮し、あくまでも緊急用(短距離用)として使用するほうがベター。
中型以上の大きなペットだと、リヤに専用の大型センターボックスを固定。または、別途サイドカーを設置し、こちらに乗せるなどの工夫が必要です。
リュック、大型センターボックス、サイドカーも、ペットを乗せて長距離移動する時は、振動を減らすためにクッションを敷くなど、ペットのために環境を整えてあげることが重要。例えばリュックの場合、走行中はファスナーを閉じるのが基本(写真下)ですが、万が一の飛び出し防止のため、ペットにリードを付けてリュックと結んでおくことも大切です。
ペットによっては、狭くて暗いリュックの中に長時間閉じ込められることにストレスを感じたり、中には乗り物酔いする子もいます。小型犬など、小型のペットを専用リュックに入れてツーリングする時の細かな注意点は、下記で徹底レポート。愛するペットと一緒にツーリングしたい人は、ズバリ必読です♪
中型以上のペットを運ぶ時の注意点は?
バイクの荷物積載=ペットの運搬に関する法律は、下記のイラストの通り。長さと幅については、バイクの全長や全幅に関係なく、あくまでも荷台からはみ出せる寸法。自動二輪車も原動機付自転車も、はみ出せる制限は同じです。
もしも中型以上(柴犬など)のペットを運搬する場合、飛び出し防止のため、フタの付いた専用ボックスに入れて運搬することをオススメします。加えて万が一のため、ペットに短めのリードを付けて結び、飛び出しを防止することも大切です。
道路交通法での「許容幅」は、積載装置(荷台)の幅から、左右それぞれ+0.15m(15cm)。「許容長」は、積載装置(荷台)の幅+0.3m(30cm)。幅については、左右の合計30cmはみ出していいことになっていますが、あくまでも片側15cm。片側に30cmはみ出すと違反となります。高さは地上から2.0m。これはあくまでも地上からの寸法であり、荷台からではないことをお忘れなく。
なお、荷物(専用ボックス+ペット)の重量制限は、原動機付自転車(~50ccのバイク)が30kg、自動二輪車(51cc以上のバイク)が60kg。上記のように、はみ出せる寸法は同じですが、自動二輪車と原動機付自転車では、重量制限は異なるのが特徴です。
もしも重量や寸法の上限を超えたら……
違反名:積載物大きさ制限超過違反
違反点数:1
反則金:自動二輪車(51cc~ )6000円/原付(50cc)5000円
違反名:乗車積載方法違反
違反点数:1
反則金:自動二輪車(51cc~ )6000円/原付(50cc)5000円