【V7 III ミラノ試乗レポ】昔のバイクはよかった……。そう嘆くなら迷わず選ぼうモトグッツィ!

今夏、日本にもデリバリーが始まったモトグッツィの「V7 III ミラノ」に乗った。トラクションコントロールやABSといった現代的な装備を搭載しているものの、そのテイスティな乗り味はホンモノのクラシックバイクだと頷いてしまう。最新の排出ガス規制「EURO4」に適合しながら、こんなにも古めかしい。環境規制のため、昔ながらのバイクはもう作れない……。そう思って諦めてきたが、グッツィに限ってはそんなことなかった!

REPORT●青木タカオ(AOKI TAKAO) PHOTO●太宰吉崇(DAZAI YOSHITAKA)

※2018年10月11日に掲載した記事を再編集したものです。
価格やカラーバリエーションが現在とは異なる場合があります。

ディテール解説

モトグッツィ・V7 III ミラノ
左に速度計、右にエンジン回転計を装備。アナログ表示の指針式メーターは、リムにクロームが施され高級感漂う。
モトグッツィ・V7 III ミラノ
フロントブレーキは320mmフローティングディスクとブレンボ製異径対向4ピストンキャリパーの組み合わせ。
モトグッツィ・V7 III ミラノ
アルミ製ショートフェンダーには、モトグッツィのロゴである鷲があしらわれた。細部に至るまで手が込んでいる。
モトグッツィ・V7 III ミラノ
V字に左右へ張り出すシリンダーヘッド。ブラックアウトされ、ヘッドには「MOTO GUZZI」のプレートが備わる。
モトグッツィ・V7 III ミラノ
車名の入ったアルミ製のサイドカバーも質感が高い。ドリリング(穴あけ加工)され、軽快なデザインとしている。
モトグッツィ・V7 III ミラノ
座面にアルカンターラを用いて、合皮の側面とダブルテクスチャーとしたシート。白いステッチがアクセントとなった。
モトグッツィ・V7 III ミラノ
オーソドックスなツインショックアブソーバー。無段階プリロードアジャスター付きで、クッションストローク量は93mmを確保した。

主要諸元

全長×全幅×全高 2,185mm×800mm×1,110mm
シート高 770mm
車両重量 213kg
エンジン 4ストローク空冷90° V型2気筒OHV 2バルブ
総排気量 744cc
ボア × ストローク 80mm×74mm
最高出力 38kW (52HP) /6,200rpm
最大トルク 60Nm/4,900rpm
燃料供給方式 マレリ製電子制御燃料噴射システム
点火方式 電子制御イグニッションシステム
潤滑方式 ウェットサンプ
始動方式 セルフ式
トランスミッション 6速リターン
クラッチ 乾式単板
燃料タンク容量 21ℓ
フレーム 高張力鋼管モジュラーダブルクレードル
サスペンション(F) φ40mm油圧式テレスコピックフォーク ホイールトラベル130mm
サスペンション(R) 油圧式ツインショックアブソーバー スプリングプリロードアジャスタブル ホイールトラベル 93mm
ブレーキ(F) 320mmステンレスシングルディスク ブレンボ製異径対向 4ピストンキャリパー
ブレーキ(R) 260mmステンレスディスク フローティング2ピストンキャリパー
ホイール(F) 2.5 x 18 アルミ製
ホイール(R) 3.5 x 17 アルミ製
タイヤ(F) 100/90-18
タイヤ(R) 130/80-17
製造国 イタリア

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著者プロフィール

青木タカオ 近影

青木タカオ

バイク専門誌編集部員を経て、二輪ジャーナリストに転身。最新バイク情報をビギナーの目線に絶えず立ち返…