ヤマハ発動機株式会社は、11月8日よりイタリア・ミラノで開催されている国際モーターサイクルエキシビジョン(EICMA)に、スポーツツアラー「TRACER9 GT+」を出展。日本国内での発売は2023年夏以降を予定している。
「TRACER9 GT」は「MT-09」のコンポーネントを使用し、高いスポーツ性能と多用途に使える実用機能を両立したスポーツツアラーモデル。この「TRACER9 GT」をベースにミリ波レーダーやアクティブクルーズコントロールなどの新機能と最新デバイスを充実させたフラッグシップモデルとして「TRACER9 GT+」が発表となった。
ミリ波レーダーを採用した「レーダー連携ユニファイドブレーキシステム(UBS)」は、ミリ波レーダーと慣性計測装置のIMUが感知した情報をもとに前車との車間に対してライダーのブレーキ入力が不足している場合に、前後配分を調整しながら自動でブレーキ力をアシストする。ミリ波レーダーとUBSを連携させた機能はモーターサイクルでは世界初の採用となる。また、電子制御式サスペンションとも連動を行い、ライダーへの負担が少ないフィーリングを実現させている。
高速道路などで先行車両に追い付くと一定の車間を保ちながら追従走行が可能となる「アダプティブクルーズコントロール」を搭載。こちらもヤマハのモーターサイクルとしては初採用となる。また、加速時、減速時にかかわらずシフトアップ、シフトダウンに対応する「第三世代クイックシフター」や、イルミネーションライト装備のハンドルスイッチ、スマートフォンとの接続によってナビゲーション機能も使用可能となる高輝度7インチTFT液晶メーターなど、最新デバイスを数多く採用。ツーリングを心ゆくまで楽しめる、最上級のツアラーモデルとなっている。
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