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ホンダ CT125・ハンターカブ……440,000円(2022年12月15日発売)
最高出力は8.8→9.1psへ0.3psアップ。車重は2kg軽くなった
4シーズン目を迎えるCT125・ハンターカブ。国内での年間出荷台数ボリュームは、スーパーカブC125:2500台、スーパーカブ110:4500台、クロスカブ110:6500台に対し、CT125・ハンターカブは何と1万5000台というから、売れに売れているという表現が誇張でないことが分かるだろう。
さて、そんなCT125・ハンターカブが、やっと最新の排出ガス規制に対応するためのモデルチェンジを実施した。ボア×ストローク値を変更した最新エンジンへの換装を軸に、リヤショックの変更やニューカラーの追加などを行った程度で、すぐに判別できるポイントとすればアンダーガードのフレームに追加されたパイプぐらいだろう。
エンジンは空冷SOHC2バルブ単気筒で、φ52.4×57.9mmというボア×ストローク値からも分かるように、もともとロングストローク型のエンジンだった。2021年モデルのグロムから採用された新型エンジンは、ボアをφ50.0mmに縮小、ストロークを63.1mmに伸長しているのが特徴で、さらに圧縮比は無鉛レギュラーガソリン指定のまま9.3:1から10.0:1へと高めている。機種によってスペックは異なるが、CT125・ハンターカブの場合は最高出力が8.8ps/7000rpmから9.1ps/6250rpmへと微増。最大トルクは11Nmのまま発生回転数が4500rpmから4750rpmへと変化している。
2次減速比が2.785(14×39T)から2.714(14×38T)になっているのは、1次減速比の変更に伴うものだろう。4段ミッションの各変速比は変わっておらず、総減速比は新旧でほぼイコールに設定されている。
この最新エンジン、オイルフィルターが新設されているのがポイントで、愛車を大切に乗り続けたいオーナーにとってはうれしい要素だろう。なお、これによりエンジンオイル容量が0.9ℓから1.0ℓへと増えている。
車体については、リヤショックが非調整式からプリロードアジャスター付きへとバージョンアップした。キャンプツーリングなど大量の荷物を積むユーザーが多いことへの配慮だろう。また、これまでタイヤの指定空気圧は一つしかなかったが、新型は1名乗車時と2名乗車時の二つが表記されるようになり、リヤの2名乗車時は280kPaとかなり高い数値になっている。
二次減速比の変更に伴ってか、ホイールベースは1255mmから1260mmへ。また、車重は120kgから118kgへとダウンしている。あくまで推測の域を出ないが、モンキー125が最新エンジン搭載で3kg軽くなっていることから、このパワーユニット自体が軽いことが考えられる。
しばらく受注一時停止機種リストに名を連ねていたCT125・ハンターカブだが、この新型の発表に伴って受注が再開されている。ただ、成約から納車までに時間を要することが公式にアナウンスされており、欲しい人は早めにホンダ二輪正規取扱店へ。
新たに登場した純正アクセサリーは魅力的なものばかりだ
CT125・ハンターカブ(2023年モデル)主要諸元
車名・型式 ホンダ・8BJ-JA65 全長(mm) 1,965 全幅(mm) 805 全高(mm) 1,085 軸距(mm) 1,260 最低地上高(mm) 165 シート高(mm) 800 車両重量(kg) 118 乗車定員(人) 2 燃料消費率(km/L) 国土交通省届出値:定地燃費値(km/h) 63.0(60)〈2名乗車時〉 WMTCモード値 63.7(クラス 1)〈1名乗車時〉 最小回転半径(m) 2.0 エンジン型式 JA65E エンジン種類 空冷4ストロークOHC単気筒 総排気量(cm³) 123 内径×行程(mm) 50.0×63.1 圧縮比 10.0 最高出力(kW[PS]/rpm) 6.7[9.1]/6,250 最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm) 11[1.1]/4,750 燃料供給装置形式 電子式〈電子制御燃料噴射装置(PGM-FI)〉 始動方式 セルフ式(キック式併設) 点火装置形式 フルトランジスタ式バッテリー点火 潤滑方式 圧送飛沫併用式 燃料タンク容量(L) 5.3 クラッチ形式 湿式多板コイルスプリング式 変速機形式 常時噛合式4段リターン 変速比 1速 2.500 2速 1.550 3速 1.150 4速 0.923 減速比(1次/2次) 3.421/2.714 キャスター角(度) 27°00´ トレール量(mm) 80 タイヤ 前 80/90-17M/C 44P 後 80/90-17M/C 50P ブレーキ形式 前 油圧式ディスク(ABS) 後 油圧式ディスク 懸架方式 前 テレスコピック式 後 スイングアーム式 フレーム形式 バックボーン