CRF 250 RALLY新車試乗記|オフ好きで旅好き。そんなライダーにおすすめしたくなる1台だ。|ホンダ

CRF250Lと同時に発表され、2023年1月26日から新発売された人気のデュアルパーパスモデル。かつてこのガテゴリーは4メーカーが揃う激戦区だったが、今や日本のメーカーがリリースするクォーターモデルとして貴重な存在になっている。

REPORT●近田 茂(CHIKATA Shigeru)
PHOTO● 山田俊輔(YAMADA Shunsuke)
取材協力●株式会社 ホンダモーターサイクルジャパン

ディテール解説

なかなかのウインドプロテクション効果を発揮するフロントスクリーン。スチール製ステーはアクセサリーの取り付けベースに活用できる。LED式ヘッドランプは通常左側(写真右)が点灯。ハイビーム時は2灯式になる。

インナーチューブのボトム側に赤いプロテクターを備えたフロントフォークは倒立式。リーディングタイプのアクスルシャフトは中空式。フローティングマウントされたシングルディスローターには、NISSIN製2ピストンのピンスライド式油圧キャリパーを装備。装着タイヤはIRC製TRAILS GP-21F。

エンジン周辺はカバーリングされたデザインを採用。DOHC4バルブの水冷単気筒エンジンは右側にカムチェーンが通る。振動を打ち消す1軸バランサーシャフトも採用されている。

ブラックアウトされたエキゾーストパイプは、シリンダーの右サイドを通りフレームの内側を抜けて、シングルアップマフラーに導かれている。

アルミ鋳造製スイングアームには赤いコイルスプリングのモノショックユニットを装備。マスの集中化に貢献する前寄りにマウント。ボトム側にはリンク機構を持つプロリンク式サスペンションと呼ばれている。

マディーな路面でもいかにもグリップ力の高そうなブロックパターンのタイヤを標準装備。アクスルシャフトは中空式。NISSIN製のブレーキキャリパーはシングルピストンのピンスライド式。ABSは任意に切ることができる。

ブリッジ付きのパイプバー式アップハンドルを採用。ナックルガードも標準装備。メーター周辺部品はフレームマウントされている。

ホンダ流レイアウトのハンドル左側スイッチ。下から順にプッシュキャンセル式ウインカー、ホーン、そしてディマースイッチ。
右側は下から順にエンジン始動用スターター、ハザード、そして赤いのがエンジンキルスイッチ。

文字が大きく見やすい液晶デジタルメーターを装備。メーター上のアクセサリーバーは、ハンドルバーと同じφ22.2mmサイズになっている。メーター右側の丸ボタンは後輪のABSをOFFしたい時に(停止時操作)使用する。

4個ある荷掛けフックの前側2個を外すと、ダブルシートを取り外す事ができる。脱着作業にはヘキサゴンレンチが必要。
シート下部は整然とデザインされている。収納スペースは特に無いが、左サイドに鍵付きのツールボックスが装備されている。
ツールボックスの蓋を開けたところ。車載工具や書類等を収納するには十分な大きさが確保されている。
ステップはラバー付き。もちろん取り外しも可能。シフトペダルは可倒式が採用されている。

シャープなフィニッシュを見せるテールエンド。ストップ&テールランプは12V-21/5W電球式。ウインカーやライセンスプレートランプはLED式だ。

ハンドル回り(前方からタンク周辺)はCRF250Lとは明確に異なるボリューム感がある。

主要諸元

CRF250 RALLY 【S】

車名・型式:ホンダ・8BK-MD47
全長(mm):2,200【2,230】
全幅(mm):920
全高(mm):1,355【1,415】
軸距(mm):1,435【1,455】
最低地上高(mm):220【275】
シート高(mm):830【885】
車両重量(kg):153
乗車定員(人):2
燃料消費率(km/L):47.5 (60km/h定地)〈2名乗車時〉
WMTCモード値(km/L):33.7 〈1名乗車時〉
最小回転半径(m):2.3

エンジン型式:MD47E
エンジン種類:水冷4ストロークDOHC4バルブ単気筒
総排気量(㎤):249
内径×行程(mm):76.0×55.0
圧縮比:10.7
最高出力(kW[PS]/rpm):18[24]/9,000
最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm):23[2.3]/6,500
燃料供給装置形式:電子式〈電子制御燃料噴射装置(PGM-FI)〉
始動方式:セルフ式
点火装置形式:フルトランジスタ式バッテリー点火
バッテリー:YTZ8V (12V-7.0Ah)
潤滑方式:圧送飛沫併用式
潤滑油量(L):1.75 (交換時・1.35、フィルター交換時・1.45)
燃料タンク容量(L):12
クラッチ形式:湿式多板コイルスプリング式

変速機形式:常時噛合式6段リターン
変速比:
 1速…3.538
 2速…2.250
 3速…1.650
 4速…1.346
 5速…1.115
 6速…0.925
減速比(1次 / 2次):2.807 / 2.857
キャスター角(度):27゜30′
トレール量(mm):109
タイヤ(前/後):80/100-21M/C(51P) / 120/80-18M/C(62P)  バイアス、チューブタイプ
ブレーキ形式(前/後):油圧式ディスク / 油圧式ディスク
懸架方式(前/後):テレスコピック式 / スイングアーム式(プロリンク)
フレーム形式:セミダブルクレードル

製造国:タイ

試乗後の一言!

親しみやすい“アドベンチャー”、オフ好き旅好きにお薦めできる1台。

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著者プロフィール

近田 茂 近影

近田 茂

1953年東京生まれ。1976年日本大学法学部卒業、株式会社三栄書房(現・三栄)に入社しモト・ライダー誌の…