新型スクランブラーのCLシリーズや新型トランザルプ、パーソナルユース向けの電動スクーターが登場|大阪・東京モーターサイクルショー2023

東京モーターサイクルショーのホンダブースでは、往年の車名を冠したスクランブラーCLシリーズ、11年ぶりの復活となったアドベンチャーモデル・トランザルプ、原付の電動スクーターEM1e:が発表、展示された。

3月24〜26日まで東京ビッグサイトにて開催された「東京モーターサイクルショー2023」において、ホンダブースではスクランブラータイプの「CL250」と「CL500」、アドベンチャーモデルの「XL750トランザルプ」、電動原付コミューター「EM1e:」の3台の新型モデルを発表し、展示を行っていた。

ホンダの歴史あるブランドCLが復活。扱いやすいエンジンと取り回しのしやすいボディで、街乗りからツーリングまであらゆるフィールドで楽しむことができるスクランブラースタイル。室岡車両がまたがるのはCL250。

3月24日のホンダブースではプレスカンファレンスが行われ、株式会社ホンダモーターサイクルジャパン代表取締役社長の室岡克博氏が登壇し、「歴史あるプロダクトブランドであるCLの名を冠したこのモデルは、スクランブラースタイルの車体に、扱いやすく力強い出力特性のエンジンを搭載し、取り回しがしやすく優れた機動力で、市街地から郊外まで幅広いシチュエーションで楽しめるモデルとして開発しました。多様な趣向に応える専用の純正アクセサリーも数多くラインナップし、CLシリーズの魅力と利便性を高める提案をしております」と述べた。

CLシリーズには471ccのCL500もラインナップ。CL250とともにレブルシリーズがベースとなっている。CL500は5月25日に国内販売が開始されることが発表された。CL250は5月18日に発売される。

次にステージ上に登場した新型「XL750 TRANSALP」については、「新しい価値と喜びを提供するという想いを込め、アドベンチャー市場の門戸を広げてきた歴代モデルの開発コンセプトを踏襲しながら、現代の先進技術を取り入れることで優れた操縦性、走破性、快適性を実現しています。新しいトランザルプとともに、未知なる冒険の世界を是非、お楽しみください」と語った。

2012年に先代モデルが生産終了してから、実に11年ぶりの復活となった新生トランザルプ。市街地から高速道路、未舗装路まで走破できるオールラウンダーのコンセプトを受け継ぎ、より快適に進化している。

最後に登場した、電動二輪車の普及に向けた新たな取り組みとなる電動スクーター「EM1e:」については「世界の急激な変化の中で、モビリティを通して全ての人に生活の中で可能性が広がる喜びを提供するという目標を掲げ、2050年のカーボンニュートラル実現に向けて取り組みを続けています。これまでホンダの電動二輪車の歩みは、ビジネスユースを想定したモデルを軸に活用のフィールドを広げてきました。今回のEM1e:は、通勤や通学、お買い物など日々の暮らしにおいて身近な存在になるべく、パーソナルユースの電動二輪車としてホンダの国内ラインナップでは初めて一般のお客様への販売を計画しています。動力源となるバッテリーには、ホンダ・モバイルパワーパックeを1個搭載し、専用の充電器によりご家庭内で簡単に充電することが可能になっております。また、消耗したモバイルパワーパックをリサイクル、リユースなど再活用するリソースサーキュレーションを作って、クリーンでサステナブルな電動二輪車のビジネスモデルを追求していきます。このEM1e:を接点に、お客様のニーズにお応えしながら着実に、普及に向けた取り組みを進めていきたいと考えています」と述べた。

ホンダとしては初めてパーソナルユースに向けた電動モデルとして登場したEM1e:。昨年のヨーロッパで先行発表されていたが、日本国内への導入が正式に発表された。50ccの原付が大幅に変化する中で電動化は避けられないのかもしれない。

そのほかにもライディングギアやバイクレンタル、バイクレッスンのほか、ネットなどで情報発信を行う「Honda GO」も紹介され、車両のみならず、バイクを身近に感じてもらいながら、安全に楽しく乗り続けられるサービスの提供もアピールしていた。

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