【静岡県富士市】バイクで行きたいツーリングスポット|茶畑の向こうに富士山を望む。

古くから変わらぬこんな景色に出会えるなんて、トコトコとツーリングを楽しむライダーにとって至福の瞬間でしょう。今回は徳永茂カメラマンが推す、静岡の茶畑と富士山とのコラボレーションをお届けします。

PHOTO●徳永 茂(TOKUNAGA Shigeru)
編 集 ●近田 茂(CHIKATA Shigeru)
一面茶畑の新緑に癒される。朝、保温ポットに注いだ持参の新茶で一服するといいね。

今回は、静岡県は富士市にある綺麗なお茶畑。ガードレールや電線、街灯などの人工物が映らない景色は珍しい。そんな光景にレンズを向けると、とても心が和みます。この景色、なんと江戸時代から変わっていないと言うから驚き。「大淵笹場」(おおぶちささば)と言われ、4軒のお茶農家で代々大切に守られてきたそう。ここは富士山をバックに撮影するビューポイントとして知られ、海外からの観光客も多く、季節を問わず沢山のカメラマンが訪れる。
柔らかな曲線に揃えられた幾筋ものお茶の木は見事。もちろん好天に恵まれて富士山も顔を見せてくれれば最高。生憎の曇天でも、綺麗な茶畑を観るだけで癒される。ポスター撮影に使われることが多いのも納得の素晴らしさ。
アクセスは新東名高速道路の新富士ICから10分程の位置。現地付近の道路が狭く少し見つけにくいかもしれないが、アプローチにある道の森を抜けた時、目の前に広がるお茶畑の美しさには感激。ナビ利用の場合は、大淵1516番地の「旧藤田邸」を目的地に設定すれば第二駐車場に到達し、さらに奥へ進むと撮影スポットにより近い第一駐車場に到達。あれやこれやとお店で賑わう観光地ではない。しかし、ビューポイントとして最高のロケーション。ツーリング途中で一服するのにお薦め。その後は海鮮ランチを求めて清水港や沼津港を目指すにも好都合な場所にあるのだ。

細い舗装路の先に富士山が。

基本的に農作業用途の道。幅は狭いが舗装路が続いている。
優しくソフトな形に揃えられたお茶の木。
新緑に太陽光が当たると眩いばかりの景色に。

江戸時代から変わらぬ日本の景色がここにある。

静岡県富士市大渕 1445(JR身延線「入山瀬」駅から車で約15分/約7km)

現役のお茶畑を前に、しばし和みの時を楽しむ。

現地近くには「大淵笹場」を示す看板も立っている。2ヶ所ある駐車場には綺麗なトイレが設備されているのも嬉しい。近くには売店もある。富士市のホームページでも「富士山と茶畑の絶景スポット」と説明している。

URL:https://www.city.fuji.shizuoka.jp/machi/c0504/rn2ola000000dvpa.html

笹場の標高はなんと338(ささば)mだそう。注意書きにもある通り、畑は立ち入り禁止。皆気をつけましょう。
駐車場にある綺麗なトイレが利用できる。

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著者プロフィール

近田 茂 近影

近田 茂

1953年東京生まれ。1976年日本大学法学部卒業、株式会社三栄書房(現・三栄)に入社しモト・ライダー誌の…