バイク用スマートモニターって何? 地図機能が便利、ドラレコ機能で安心の多機能モニター「SRS-001」に触れてみた。|タナックス

バイクでスマホアプリが使えるスマートフォン接続タイプの高機能・高性能モニター「SRS-001 スマートライドモニター AIO-5 Lite」。iPhone端末はApple CarPlay、android端末はAadroid Autoに対応。
豊富なバイク用アイテムを展開するタナックスから、Bluetoothでスマートフォンをつなぎ、スマホアプリのナビ用マップが表示・操作できる超高性能なバイク専用モニター「SRS-001 スマートライドモニター AIO-5 Lite」が新登場。IP67の防水・防塵機能を備えたこのモニターは、ドライブレコーダー(高性能な前後カメラ付属)、死角検知システム(BSD)、メッセージ通知機能、GPSを利用したスピードメーター、タイヤ空気圧監視機能(オプション)などの多機能を導入。発売は2023年11月末頃を予定。
PHOTO●山田俊輔(YAMADA Shunsuke)
REPORT●北 秀昭(KITA Hideaki)
取材協力●タナックス https://www.tanax.co.jp/
※注:記事中の製品仕様は2023年9月現在のもの。発売時は異なる場合あり

タナックス SRS-001 スマートライドモニター AIO-5 Lite……8万2500円(税込) ※2023年11月末頃に発売予定

スクリーンサイズはバイク専用モニターとしてはコンパクトな5.0インチ。写真はBluetoothでスマートフォンと「SRS-001 スマートライドモニター AIO-5 Lite」を接続し、グーグルマップを全画面で表示させたところ。
写真は付属の取り付け用ステーを使い、ホンダCT125ハンターカブに「SRS-001 スマートライドモニター AIO-5 Lite」を固定したところ。取り付けステー、モニター固定部、ハーネスの固定部は取り外しが困難な設計。また振動検知式の「駐車監視緊急録画機能」も搭載(※震度の度合いの任意設定も可能)しているため、モニターはもちろん、車体自体の盗難やイタズラの抑止効果も極めて高い。
「SRS-001 スマートライドモニター AIO-5 Lite」は別途、シート下等に別機器を装備する必要のない、モニター本体にすべての機能を盛り込んだ、コンパクトに収まるオールインワンタイプ。小さいながら定番のマップ表示機能やドラレコ機能に加え、GPSによるスピード表示機能、専用センサーによる空気圧&タイヤ温度チェック機能なども導入。詳しくは下記参照!

バイクや自転車のハンドル周りに専用ステーを取り付け、手持ちのスマートフォンをナビゲーションとして使用する。この手法は、街乗り・デリバリー・ツーリング等の定番としてすっかりお馴染みとなった。

ただしスマートフォンは、バイクのナビ用として設計されていない。そのために走行中の振動、また激しい雨やホコリなどで、スマホ本体が故障する事例も珍しくはない。

円安も影響し、昨今では10万円を超える高性能・高機能なスマホが続々と登場。15万円を超えるスマホも珍しくはない。高価なスマホをバイクのナビ替わりする時代も、終わりを告げようとしている。

大枚をはたいて購入した大事なスマホを守りつつ、便利なスマホの各種機能を使用できるバイク専用の多機能モニターが、タナックスから新発売。その名は「SRS-001 スマートライドモニター AIO-5 Lite(以下SRS-001)」。

本体に多機能を凝縮した“オールインワン”。スクリーンはコンパクトな5インチ仕様

写真は設定画面。各画面はアイコンや文字が大きく、“老眼の筆者”でも非常に見やすいのが嬉しいところ。各ページへの移動も“最新型のスマホ”のように指先ひとつで素早く、しかもサクサク動き、ストレスは皆無。

SRS-001はシート下等に別機器を装備する必要のない、モニター本体にすべての機能が盛り込まれた、コンパクトなサイズのオールインワンタイプ。モニター本体、本体取り付けステー、前後カメラ、配線など、必要なパーツが1セットとなっている。

モニター本体のスクリーンサイズは、バイク用モニターとしては非常にコンパクトな5.0インチに設定。各画面はアイコンや文字が大きく、“老眼の筆者”でも非常に見やすい。

また、画面上で操作可能な「IPSタッチパネル」を採用したスクリーンは、各ページへの移動も“最新型の高性能スマートフォン”のように指先ひとつで素早く、サクサク動いてくれる。そのスムーズな動きは、ストレスを一切感じさせないものだ。

なお、SRS-001はiPhoneが「バージョン17以上」、Androidが「バージョン11以上」に対応(それ以下は非対応)。また、シャープ製全般、Google pixelのスマートフォンは非対応が確認されているので、購入時は注意したい(2023年9月現在)。

取り付け作業はバッテリーから電源を引くのみの簡単設計だが、作業に自信のない人は、バイクショップやパーツショップなどの専門店に依頼して取り付けてもらおう。

※対応するOSについて
iPhone……OS17以上
Android……バージョン11以上

※非対応のスマートフォン
シャープ製全般、Google pixelの非対応を確認済 ※2023年9月現在

「SRS-001」のポイント!

昼・夜・トンネル内など、時間・場所・天候を問わずに見やすいモニター

スマートフォンと同様、明るさや音量なども自分流に設定可能。トンネル通過時等も、自動的にモニターの明るさが切り替わるしくみ。

モニターは1000nitの高照度IPS液晶を採用。角度や照度の違いに強く、昼夜・時間・場所・天候を問わずに見やすいのが特徴。内蔵された照度センサーにより、トンネル突入時やトンネル通過時等には、自動的にモニターの明るさも切り替わる。

モニター表面のタッチ機能に加え、本体上部にボタン式のホットキーを採用。これによりタッチパネル非対応のグローブ着用時でも、主要機能に素早くアクセス可能だ。

Bluetoothでスマホの各種最新アプリを表示! 市販のインカムにも対応し、良質のサウンドを追求

iPhone端末は「Apple CarPlay」、android端末は「Aadroid Auto」に対応。バイクでスマホアプリが自由自在に使用可能。

SRS-001は、大切なスマートフォンを落下・振動・雨・ホコリ・熱から徹底ガード。スマホに搭載のワイヤレス機能「Bluetooth」により、スマホとSRS-001を接続。グーグルマップなど、ナビゲーション機能を備えた各種地図が表示でき、SRS-001の画面上にて目的地の入力や地図の拡大等の操作も可能。常に最新のマップ情報が、自由自在に活用できる。

iPhone端末は「Apple CarPlay」、android端末は「Aadroid Auto」に対応。地図はもちろん、電話、音楽、LINE(2023年9月現在、iOSのみ対応)などメールアプリの表示&メッセージ通知、カレンダーなどの各種アプリも表示・使用OK。

ヘルメット内に市販のインカムを導入し、専用アプリを活用すれば、運転中の通話や音声での各種操作も可能。なお、SRS-001は重低音や高音域など、“良質で優れたサウンド”を徹底追求。楽曲など、“音”にこだわる人には嬉しいところだ。

iPhone端末はApple CarPlay、android端末はAadroid Autoに対応。

高性能な前後用カメラ付属! 長時間録画も可能なドライブレコーダー機能を導入

バイクの前後に取り付けるための、高性能なFHD振動補正カメラを導入。振動を補正し、前後の道路状況を同時に録画してくれる。盗難やイタズラ防止に効果を発揮する、振動検知式の「駐車監視緊急録画機能」も搭載(※振動検知度合の任意設定も可能)。

・カメラは136°広角レンズを採用
・IP67の防水・防塵機能
・ソニー製イメージセンサー「STARVIS」を採用し、明暗に強いHDR録画を実現
・高画質のFHD録画
・振動検知式の駐車監視緊急録画機能を搭載
・LED信号対応27.5FPS録画
・デュアルカメラによる前後同時録画機能+前後合成録画

ドラレコ映像は、Wi-Fi+専用アプリでスマホにダウンロードOK!マイクロSDカードで長時間録画も可能

ドラレコの映像は、本体内蔵の「eMMC(容量32GB)」に記録され、随時上書き。記録された映像や画像は、SRS-001に搭載のWi-Fi(W56/DFS機能あり)を介し、専用アプリでスマートフォンにダウンロードできる。

SRS-001には「SDスロット」も導入。「ツーリング時の映像を残したい」「街乗り中の映像を撮影したい」という時は、SDスロットに記録媒体の「マイクロSDカード」を挿入。マイクロSDカードは8GB~256GBまで対応するので、長時間の録画も可能だ。

ホンダCT125ハンターカブのフロントにカメラ装着例。
ホンダCT125ハンターカブのリアにカメラ装着例。
大型車のリアにカメラ装着例。
バックモニター表示機能も導入済み。

「IP67」の防水・防塵。衝撃吸収&放熱効果を発揮する専用設計

「IP67」とは防塵・防水性能を表す国際規格。IP規格は2桁の数字で表され、1つ目の数字が防塵性能(0~6の7段階あり)、2つ目の数字が防水性能(0~8段階あり)を表す。
モニター本体を分解したところ。内部はバイク専用に相応しい、様々な工夫が施されている。

「IP67」とは防塵・防水性能を表す国際規格。IP規格は2桁の数字で記され、1つ目の数字が防塵性能(0~6の7段階あり)、2つ目の数字が防水性能(0~8段階あり)を指す

「IP67」を有するSRS-001の場合、6=粉塵の侵入を完全に防止、7=一定の時間・水圧のもとで水中に没しても内部に水が侵入しない高レベルを獲得。

SRS-001はスクリーンやカバーなどの外部はもちろん、内部のベース部や基盤部もバイク専用に設計。基盤が固定されるベース部は、軽量で頑丈、かつ放熱性に優れたチタンアルミ合金を素材に、3軸フロート構造を採用。またパーツの接触各部には緩衝材を導入。コネクターの接続要所にはシリコン処理を施すなど、雨風にさらされる“むき出し”のハードなバイク使用に対応する、妥協のないつくりとなっている。

多くのバイク用モニターは基盤四輪用を流用することも多数。しかしSRS-001は徹底したバイク専用設計を実施。

車両の接近を知らせる「死角検知システム(BSD)」を採用

バイク後方の死角から接近する車両を、スマートAIにより自動検知して警告するシステムを導入。車両が接近すると、モニターの一部が赤く点灯し、注意を促してくれる。

・右後方からの接近→モニターの右側が赤く点灯
・左後方からの接近→モニターの左側が赤く点灯
・後方からの接近→モニターの上中央が赤く点灯

GPSによる高レート測位で、正確なスピードを表示

GPSによる速度表示機能も導入。高レート測位により、正確なスピード記録を実現している。

タイヤの空気圧や内部温度を表示。高圧・低圧の警報機能もあり

空気圧が低下すると赤字で警告表示(写真は1.85)。
上記とは別画面。空気圧が低下すると赤字で警告表示(写真は1.9)。

オプション設定の「タイヤ空気圧センサー(前後セット)」を使用すれば、空気圧やデータのパラメーターも追加表示OK。この機能は、タイヤの状態を常時モニタリングし、空気圧とタイヤ内の空気温度をリアルタイムで監視するシステム。

高圧値と低圧値を任意設定すれば、モニターに赤字で警告表示し、安全走行を促してくれる。ワイヤレス式のため、純正のタイヤバルブを取り外し、「タイヤ空気圧センサー(前後セット)」に交換するだけで即使用可能。

空気圧の警告数値は任意に設定可能。
タイヤバルブに「タイヤ空気圧センサー(前後セット)」を取り付けたところ。

手元で操作できる便利なリモコンもスタンバイ!

ハンドル左側にリモコンを取り付けた例。

オプションの「プロワイヤレスリモコン」を使えば、手元でアプリの切り替え、通話、画面の切り替えが可能。配線不要のため、取り付けの自由度も非常に高い。

その他のアクセサリー

製品仕様

品番・品名SRS-001 スマートライドモニター AIO-5 Lite
防水本体:IP67 カメラ:IP67
ワイヤレスリモコン(オプションパーツ):IP68
タイヤセンサー(オプションパーツ):IP67
カメラ前後
カメラ(イメージセンサー)ソニー STARVIS(TM) IMX307 2.0MP
カメラ(視野角)D136.6°(H115.6°,V61.6°)
カメラ(F値)2.0
フレームレート前1920×1080P 27.5fps
後1920×1080P 27.5fps
電源周波数50Hz/60Hz
電源DC12~18V
スクリーンサイズ5インチ IPSタッチパネル 照度1000Nit
内蔵eMMC32GB
Apple Carplay〇ワイヤレス
Android auto〇ワイヤレス
Bluetooth5.0
ジャイロセンサー
Wi-FiW56(DFS機能有)
GPS
Gセンサー
HDR/WDR
HUD
記録方式ループ録画/緊急自動録画
音声録音
フォーマット動画:MP4 写真:JPEG
ループ録画サイクル1分/2分/3分
ビデオプレーヤー①本体再生 ②PC(Windows/MAC) ③スマートフォンアプリ
SDスロットマイクロSDカード 8GB~256GB UHSスピードクラス3
対応車両電源DC12V~18V
対応するスマホのOSiPhone……バージョン17以上
Android……バージョン11以上
非対応のスマートフォンシャープ製全般、Google pixelの非対応を確認済(2023年9月現在)
※注:本品は日本国内仕様のため、海外での使用は不可(国内と海外では電波法等が異なるため)


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