指導者が超豪華! 佐藤琢磨などワールドクラスのレーサーを輩出するホンダのレース養成学校「HRS」に注目

“レーサー養成マシン”ともいうべき、Motoクラス(二輪部門)の教習車として採用されているCBR250Rレースベース車。
2023年10月3日、ホンダのレース部門を担う「ホンダ・レーシング(HRC)」は、ホンダ本社ビル1階のショールーム『Hondaウエルカムプラザ青山(東京都港区)』にて、新人レーサーを育成する「ホンダレーシングスクール鈴鹿(HRS)」の活動を広報。Motoクラス(二輪部門)を統括する世界GP500ccクラスで活躍した“タディ”こと岡田忠之氏、Kart/Formulaクラス(四輪部門)を統括するF1&インディ500のドライバー・佐藤琢磨氏、Formulaクラスのインストラクター&HRS-F24開発ドライバーである野尻智紀氏が登壇した。
PHOTO●山田俊輔(YAMADA Shunsuke)
REPORT●北 秀昭(KITA Hideaki)

“ホンダ・レーシング・スクール・鈴鹿(HRS)”は、「HRC(ホンダ・レーシング)」が若手ライダー&ドライバーを育てる、屈指の養成機関

ホワイトカラーの四輪車はフォーミュラクラスの教習車として新たに導入されることになった『HRS-F24』。写真左から野尻智紀氏、佐藤琢磨氏、渡辺康治氏、岡田忠之氏。

世界で活躍するレーシングドライバーやライダーの育成を目指した「ホンダ・レーシング・スクール・鈴鹿(HRS)」は、ホンダのレース部門を担う「ホンダ・レーシング(HRC)」が設立したレーサー養成学校。

ホンダは二輪のモータースポーツ人材育成として、1992年に「鈴鹿サーキット・レーシング・スクール(SRS)」を設立。その後はカートやフォーミュラなどの四輪部門も開校した。

SRSは2022年までに、861名が卒業。四輪部門では、佐藤琢磨選手や角田裕毅選手などF1に4人、インディカーに2名、山本尚貴選手や野尻智紀選手などスーパーフォーミュラチャンピオン4人、SUPER GTチャンピオン7人を輩出。

二輪部門ではMotoGPや鈴鹿8時間耐久レースなど、卒業生が幅広いカテゴリーで活躍。2023年はMoto2で小椋 藍(おぐら あい)選手とソムキアット・チャントラ選手、Moto3で古里太陽選手、マリオ・アジ選手が参戦中だ。

30周年となる2022年には、より人材育成に力を入れていくことを目的に、SRSから「ホンダ・レーシング・スクール鈴鹿(HRS)」へと名称を変更。

今回の説明会では、ホンダ・レーシング(HRC)の代表取締役社長である渡辺康治氏を始め、2スト時代の世界GP500ccクラスで活躍したMotoクラス(二輪部門)を統括する岡田忠之氏。

今回の説明会では、ホンダ・レーシング(HRC)の代表取締役社長である渡辺康治氏を始め、2スト時代の世界GP500ccクラスで活躍したMotoクラス(二輪部門)を統括する岡田忠之氏。F1やインディ500でお馴染みの、四輪部門を統括する佐藤琢磨氏。Formulaクラスインストラクター&HRS-F24開発ドライバーの野尻智紀氏が登壇。HRSでの教育活動への意気込みを語った。

渡辺社長は、「レースへの向き合い方、レーシングマシンのメカニズム、レーシングアスリートに必要不可欠な知識・技術、走行に関するテクニックを、1年のカリキュラムを通じてトータルに教育する」とコメントした。

なお、二輪部門となるMotoクラスは、レース活動のベースとなる知識習得とレベルアップを目指す「ベーシックコース(年間受講料:69万9000円)」。また、レース参戦に向けた実戦形式の「アドバンスコース(年間受講料:116万6000円)」がある。

ロードレースの最高峰・世界GP500ccクラス(現在のMotoGPクラス)において、日本人最多勝利記録を誇る岡田忠之氏(2023年現在)。現役時は“タディ”の愛称で親しまれた。
ホンダ・レーシング(HRC)の代表取締役社長、渡辺康治氏。
F1での表彰台に加え、インディ500で2度の優勝経験を持つ、テレビCMなどでもお馴染みの佐藤琢磨氏。
新しい教習車「HRS-F24」の開発ドライバーでもある野尻智紀氏。
Motoクラスの教習車(ベーシックコース)として採用されているCBR250Rレースベース車。
教習車として採用されているホンダ製カート。
新しい教習車「HRS-F24」のコクピット。

目指せ、世界のトップライダー!「ホンダ・レーシング・スクール・鈴鹿(HRS)」の概要

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Kart/Formulaクラス(四輪部門)

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