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ホンダ CBR600RR(2024年モデル)
ウイングレットを備えたMotoGPマシン由来のフェアリングを採用
2003年の登場以来、着実に進化を遂げてきたホンダCBR600RRは、国内でも人気のミドル級スーパースポーツモデル。600ccクラスのロードレースシーンにおいても活躍する同車の新型(2024年モデル)が、EICMA2023で発表された(前回のモデルチェンジは2020年)。
水冷4ストローク並列4気筒DOHC 4バルブ599ccエンジンは、最高出力89kW(121ps)/14250rpm(現行の国内仕様車は89kW(121ps)/14,000rpm)、最大トルク63N・m/11500rpm(現行の国内仕様車は64N・m/11,500rpm)を発揮。
アルミツインチューブフレーム、倒立型のショーワ製Φ41mmビッグピストンUSDフロントフォーク、プロリンク式アルミスイングアーム、ショーワ製リアショック、ウイングレットを備えたMotoGPマシン由来のフェアリングの採用で、瞬時の方向転換と安定性の両方を実現。
フラッグシップモデル「CBR1000RR-Rファイヤーブレード」 にも搭載の6軸IMUを導入
2024年モデルのポイントは、緻密な車体コントロールを実現するための車体姿勢推定システム「BOSCH製IMU(Inertial Measurement Unit)」。車体の角速度、加速度を検出し、ホンダ独自のアルゴリズムによる車体姿勢角演算を1秒間に100回というスピードで行い、車体姿勢推定の精度を追求。走行状況に応じた「操る歓び」を提供するこのシステムが、現行モデルの5軸から、ホンダのフラッグシップモデル「CBR1000RR-Rファイヤーブレード」 にも搭載の6軸に進化した。
IMUが5軸から6軸に進化したことで車体姿勢推定、またIMUとコラボレートする「ABS」や「Honda セレクタブル トルク コントロール」の精度も向上。操る喜び、楽しさ、ポテンシャルに磨きをかけた。
新型のCBR600RRには電子スロットル制御、5つのライディングモード、コーナリングABS、9レベルのHSTC(ホンダ・セレクタブル・トルク・コントロール)、ウイリーコントロール、リアリフトコントロール、エマージェンシーストップシグナル、電子制御式ステアリングダンパー、アシスト/スリッパークラッチ、クイックシフターなど、最新の電子制御システム群も標準装備。
新型の車両重量は193kg。現行の国内仕様車(194kg)よりも1kg軽量化されている点に注目したい。CBR600RRは国内でも人気のモデルだが、新型は国内でもリリース予定だ。発売時期等は未定。
ホンダ CBR600RR(2024年モデル) 主要諸元
全長×全幅×全高 | 2030×685×1140mm |
ホイールベース | 1370mm |
最低地上高 | 125mm |
シート高 | 820mm |
車両重量 | 193kg |
エンジン形式 | 水冷4ストロークDOHC 4バルブ並列4気筒 |
総排気量 | 599cc |
ボア×ストローク | 67×42.5mm |
圧縮比 | 12.2 |
最高出力 | 89kW/14250rpm |
最大トルク | 63N・m/11500rpm |
燃料タンク容量 | 18L |
変速機形式 | 6速リターン |
燃料消費率 ※WMTCモード値 | 18.2km/L(1名乗車時) |
キャスター角 | 24°06′ |
トレール量 | 100mm |
ブレーキ形式(前・後) | Φ310mmダブルディスク・Φ220mmシングルディスク |
タイヤサイズ(前・後) | 120/70ZR17・180/55ZR17 |