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ホンダ CB1000ホーネット(2024年モデル)
エンジンは2017年型のCBR1000RRファイヤーブレード用を最適化
ホンダ「ホーネット(=スズメバチ)」の歴史は古く、1996年に249cc版のホーネット250、1998年に599cc版のホーネット600(欧州名はCB600Fホーネット)が国内でリリース。両車とも、超高回転型の水冷4ストローク直列4気筒DOHC 4バルブ(4気筒×4バルブ=計16バルブ)を採用。
2023年には欧州で、水冷4ストローク並列2気筒SOHCのユニカム4バルブ(2気筒×4バルブ=計8バルブ)を搭載したCB750ホーネットが登場した。
歴代のホーネット同様、贅肉を削ぎ落したマッチョなネイキッドスタイルが特徴。個性的なフロントマスク、大型ラジエターを備えたむき出しのエンジンや4本のエキパイなど、カウル付きモデルにはないワイルドな雰囲気を醸し出している。
CB1000ホーネットは、超小型のデュアルLEDプロジェクターヘッドライトを採用(灯火類ははフルLED)。ホーネットのシンボルである燃料タンクは、フロント側は幅が広く、リア側は細く絞り込み。また小型シートの導入により、独特の細さを表現。新開発のフレームもさりげなくブラックカラーで統一されている。
ネイキッドタイプのフラッグシップモデルの座を、CB1000Rからバトンタッチ
今回発表されたNEWモデルのCB1000ホーネットは、ホンダのネイキッドタイプのフラッグシップモデルとして開発。
CB1000ホーネットのエンジンは、2017年型のCBR1000RRファイヤーブレードに搭載された、水冷4ストローク直列4気筒DOHC 4バルブ999cc(ボア径Φ76mm×ストローク長55.1mm)を最適化したもの。2017年型のCBR1000RRファイヤーブレードは最高出力192ps/13000rpm、最大トルク113Nmだが、CB1000ホーネットは最高出力110kW(149.6ps)以上、最大トルク100Nm以上に抑制。シフト時の衝撃を抑制する、アシストスリッパークラッチも導入済み。
2023年11月現在、ホンダのネイキッドタイプのフラッグシップモデルは、水冷4ストローク直列4気筒DOHC 4バルブ998ccエンジンを搭載した「CB1000R(国内仕様車は145馬力)」。
なお、CB1000Rのエンジンは、2004年型CBR1000RRファイヤーブレード用がベース。新設計のCB1000ホーネットは、ネイキッドタイプのフラッグシップモデルの座を、CB1000Rからバトンタッチされた模様だ。
スイングアームはCB1000Rの片持ち式プロアームではなく両持ち式
スロットル・バイ・ワイヤー(TBW)による電子制御に加え、トラクションコントロール、また3つのライディング・モードを選択可能。ライディング・モードは大型の5インチTFTカラーディスプレイに表示されるしくみ。
車体には新開発のスチール製ツイン・スパー・フレームを採用し、フロントには圧縮・伸側ともに調整可能な、ショーワ製Φ41mmセパレート・ファンクション・フォーク・ビッグ・ピストン(SFF-BP)倒立型フロントフォークと、ショーワ製ユニットプロリンク・リアショックで徹底強化。
フロントブレーキはWディスク化し、ラジアルマウント型の4POTキャリパーとΦ310mmディスクローターを組み合わせ。スイングアームはCB1000Rに導入の片持ち式プロアームではなく、スタンダードな両持ち式を採用している。
前後ホイールは17インチに設定。タイヤサイズはフロント120/70-17(CB1000Rと同サイズ)、リア180/55-17(CB1000Rは190/55-17)をチョイス。
CB1000ホーネットは2024年に欧州で発売開始され、日本国内でもリリース予定。国内での発売時期等は未定。