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Bentley Ultra Performance Hybrid
W12に代わるフラッグシップパワートレインに
新型PHEVパワートレインの名称は「ウルトラ・パフォーマンス・ハイブリッド(Ultra Performance Hybrid)」に決定した。ベントレーはこれまで、持てる技術を惜しげもなく投入し、内燃機関のパフォーマンスを向上させており、この伝統は、新型PHEVパワートレインにも受け継がれることになる。
ベントレーは2024年夏に投入を予定しているウルトラ・パフォーマンス・ハイブリッドに新開発の「エレクトロチャージャー」技術を導入。ウルトラ・パフォーマンス・ハイブリッドは、高度なプラグインハイブリッド・システムが搭載され、ベントレー105年の歴史において最も先進的かつ最強のパワートレインに君臨することになる。
技術的なベースとなるのは、既存のハイブリッドパワートレインとなるが、最高出力は750PS以上、EVモードでの航続距離は80kmと、パフォーマンスと効率性が大幅に向上。フライングスパー スピードやコンチネンタル GT スピードに搭載されていた6.0リッターW型12気筒エンジンと比較すると、実に91PS以上のパワーアップを果たすという。
W12を大きく上まわる性能を発揮
過去20年間、現行の6.0リッターW型12気筒ツインターボエンジンは、10万5000基を製造。先日発表された、「バトゥール コンバーチブル」が最後のW12搭載モデルとなり、今後はウルトラ・パフォーマンス・ハイブリッドが、ベントレーの最上位モデルに搭載されることになる。
新型PHEVは、W12を上まわるパワーに加えて、より広い回転域で1000Nmを超えるトルクを発揮。しかもWLTPモードでのCO2排出量は、50g/km未満に抑えられた。今回、新パワートレインのキャラクターを予告するエンジンサウンドも公開されており、クロスプレーンが奏でる低音と軽快に吹け上がる咆哮が絶妙に融合。EVモードでは、対照的に静寂がもたらされる。
ベントレーは今後数週間以内にウルトラ・パフォーマンス・ハイブリッドの詳細を発表する予定。新型PHEVの導入により、全ラインナップにハイブリッドモデルが設定されることになる。また、現行のICE(W12/V8)搭載車両は残りがわずかとなってはいるが、 ベントレーのディーラーネットワークを介して、現在もオーダーを行うことができるという。