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Renault 5 Turbo 3E
ルノーの復活を描いた映像作品内で公開
経営危機に陥ったルノーの復活を追ったドキュメンタリー『Anatomy of a Comeback』が、Amazonプライム・ビデオにおいて12月13日から配信がスタートした。
2020年代初頭、経営破綻の危機に瀕したルノーが打ち出したのは、自動車業界では類を見ない変革のロードマップ「ルノーリューション(Renaulution)」だった。ルノーリューショの過程を追ったドキュメンタリー『Anatomy of a Comeback』では、ルノー 5などのデザイン過程、開発の様子、アルピーヌF1チームのパドックなど、普段は絶対に見られない貴重な映像が満載となっている。
今回、世界初の試みとして、ルノーはドキュメンタリーフィルム内でニューモデルを初公開した。エピソード4の最後に、ルノーグループCEOのルカ・デメオ、ルノーブランドCEOのファブリス・カンボリーヴ、ルノーのデザイン担当副社長を務めるジル・ヴィダルが、ルノーのデザイン部門を訪れ、市販仕様として開発された「ルノー 5 ターボ 3E」と対面する様子が描かれている。
500PSを超える電動パワートレインを搭載
『Anatomy of a Comeback』では、市販仕様についていくつかの情報も明らかにされた。2022年のパリ・モーターショーでコンセプトカーとして発表された「5 ターボ 3E」は、迫力の前後フェンダーなど、市販仕様でも初代「5 ターボ」や「5 ターボ2」をオマージュしたエクステリアを採用。1980年代に世界ラリー選手権(WRC)で活躍した5 ターボでお馴染み、イエロー/ブラック/ホワイトという、“ルノー・ワークス”カラーがチョイスされている。
5 ターボ 3Eは、グループBラリーカーを思わせるワイドフェンダーを纏ったレトロフューチャーデザインに、ルノーが誇る最新のフル電動パワートレインを搭載。ボディシェルには、軽量かつ高剛性なカーボンファイバーが積極導入された。5 ターボの代名詞でもあるリヤのエアインテークには、現代的な充電用ポートが備えられている。
初代5 ターボがリヤミッドにエンジンを搭載した後輪駆動だったことをオマージュし、、5 ターボ 3Eはリヤアクスルに2基の電気モーターを配置した後輪駆動レイアウトを採用。最高システム出力は500PSを超え、0-100km/h加速はわずか3.5秒と、スーパースポーツを凌駕する加速性能を実現しているという。
初代5ターボの発表から44年、ルノーは『Anatomy of a Comeback』において、究極のスポーツアイコンのワールドプレミアを行った。2025年には、5 ターボ 3Eのデビューをさらに盛り上げる、様々な企画も準備されているという。