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BMW 7 Series
第7世代に進化したBMWフラッグシップサルーン
BMWのフラッグシップサルーン、7シリーズが第7世代に進化した。新型7シリーズはロングホイールベースモデルのみとなり、最新のデザイン言語やオペレーションシステム、多彩なパワートレインを設定してグローバルに展開する。
最新の7シリーズ(G70)は、ガソリンエンジン、ディーゼルエンジン、プラグインハイブリッド、ピュアEVと、あらゆる選択肢を携えてデビューした。メルセデス・ベンツのピュアEVフラッグシップサルーン、EQSがEV専用のプラットフォームをベースにしているのに対し、BMW 7シリーズはi7もMモデルも同じ車台を共有する。
日本国内でも、2022年4月21日より新型7シリーズの導入記念モデル「THE FIRST EDITION」の先行販売受付をスタート。直6ガソリンターボ+マイルドハイブリッドの「740i Excellence」(1720万円)及び「740i M Sport」(1720万円)、そしてピュアEVの「i7 xDrive60 Excellence」(1900万円)を各50台ずつ販売する。納車は2022年第4四半期以降に開始するという。
導入記念車はオンライン販売のみの受付
「THE FIRST EDITION」は、量産車では世界初となる31.3インチのリヤシート用8Kパノラマディスプレイや、Bowers&Wilkinsサラウンドサウンドシステム(アンプ出力1965W/40スピーカー/32チャンネル)、エグゼクティブ ラウンジ シート、マッサージ機能付きリヤシート、専用ホイールなどを標準装備。国内割り当て分はすべて右ハンドル仕様となる。
「THE FIRST EDITION」の先行販売はオンラインストアのみの受付となり、日本正式発表(2022年第4四半期)後、早い段階での納車が約束されるという。
先代よりも大きく広く高くなったボディ
生産は先代同様、欧州最大の製造拠点であるドイツのディンゴルフィン工場で行われる。フレキシブルな生産システムを敷く同工場では、新型7シリーズの内燃機関モデル、PHEV、ピュアEVが同一ラインを流れることになる。なお、高圧バッテリーモジュールや電動ドライブユニットも同工場で作られている。
最新世代のホイールベースは3215mmと、先代のロングホイールベースモデル比で5mm延長。ボディ全体のプロポーションも、全長+130mm/全幅+48mm/全高+51mmと、それぞれ拡大している。
“史上最強のBMW”となるM版ピュアEVも投入
新型7シリーズは、直6ガソリンターボ+マイルドハイブリッドの「735i」と「740i」、V8ガソリンターボ+マイルドハイブリッドの760i xDrive(アメリカ及び中国市場向け)、そしてピュアEVのi7 xDrive60から導入をスタート。
2023年春には、プラグインハイブリッド搭載のM760e xDrive、直6ディーゼルターボ搭載の「740d xDrive」、プラグインハイブリッドの「750e xDrive」を追加。そして2023年後半には最上位機種のi7 M70 xDriveも投入する。i7 M70は、最高出力が600hp超、最大トルクは1000Nm超と、公道を走れるBMWとしては最もパワフルな1台となる。
i7の航続距離は約600km
ピュアEVのi7は容量101.7kWhの高圧バッテリーを搭載。航続距離はWLTPモードで590〜625kmを実現している。また、195kWの急速充電を利用した場合、10分で約170km分の電力をチャージできるという。
また、2023年に追加投入するプラグインハイブリッドモデルは、先代比でバッテリーのエネルギー密度を50%向上。電気だけで約80km超の走行が可能となっている。
エアサスペンションを全車標準装備
新型7シリーズでは、ドライビングダイナミクスと快適性をさらに進化させるべく、ボディのねじり剛性を先代よりも向上。トレッド幅とタイヤを拡げることで安定感をさらに高めたうえ、エアサスペンションも全車に標準装備する。48Vシステムが司るアクティブロールスタビリティシステムも用意。ボディのロール量を抑えるとともに、車高を常に最適な状態へと適宜キープする。
最新BMW基準のADAS装備を完備しているのはもちろん、直近の走行軌道を記憶し、そのルート通りに自動で後退できる「リバースアシスト」機能が200mまで対応するなど(従来は50m)、細かな部分で様々な進化が見られる。
先進のデジタル体験を提供するコクピット
コクピット周りは物理的なボタンやスイッチ、コントロール類が極端に少なくなり、iXやi4に通じるクリーンなデザインへ進化。ダッシュボード上に鎮座する巨大な湾曲スクリーンには、12.3インチのメーターディスプレイと、14.9インチのセンターディスプレイを組み込んでいる。さらに、「BMW オペレーティングシステム8.0」と呼ぶ第8世代に進化した先進のOSを導入し、AR(拡張現実)を使ったメーターディスプレイ表示や、さらに進化した自然対話型音声認識機能など、半歩先をいくデジタル体験を提供する。
新しいデジタル体験は、リヤシートにももたらされる。天井から現れるのは、「BMW シアター スクリーン」と呼ぶ31.3インチの8K対応パノラマディスプレイ。これにより、キャビンはたちまち“走るプライベート映画館”に変身するという。
最新の「駆け抜ける歓び」は2022年第4四半期にデリバリー
また、新開発のコンフォートシートを全車に装備。先代よりも広く身体と密着する設計のシートは座り心地に優れ、調整幅も拡大している。シート素材にも、レザー/カシミヤウールを組み合わせたマテリアルなど、様々な種類を取り揃えた。ちなみに、パノラミックグラスサンルーフも標準装備品であるという。
初代の誕生から45年、7代目にフルモデルチェンジしたBMW7シリーズ。その“駆け抜ける歓び”と快適性、デジタル環境はいかなる進化を遂げたのか。日本での正式発表は2022年第4四半期を予定している。
【SPECIFICATIONS】
BMW i7 xDrive60(欧州仕様)
ボディサイズ:全長5391 全幅1950 全高1544mm
ホイールベース:3215mm
トレッド:前1714 後1735mm
車両重量:2640kg
モーター:交流同期発電機
最高出力:400kW(544ps)
最大トルク:745Nm
トランスミッション:1速AT
駆動方式:AWD
バッテリー容量:101.7kWh
普通充電時間(100%):9.5時間/11kW(AC、16A/380V)
急速充電時間(80%):34分/195kW(DC)
サスペンション形式:前ダブルウィッシュボーン 後5リンク
ブレーキ:前後ベンチレーテッドディスク
タイヤサイズ(リム幅):前後245/50R19(8.5J)
最高速度:240km/h
0–100km/h加速:4.7秒
BMW 740i(欧州仕様)
ボディサイズ:全長5391 全幅1950 全高1544mm
ホイールベース:3215mm
トレッド:前1713 後1736mm
車両重量:2090kg
エンジン:直列6気筒ターボ(マイルドハイブリッド)
総排気量:2998cc
ボア×ストローク:82.0×94.6mm
エンジン最高出力:280kW(380hp)/5200-6250rpm
エンジン最大トルク:520Nm/1850-5000rpm(システム最大トルク=540Nm)
モーター最高出力:13kW(18hp)
モーター最大トルク:200Nm
トランスミッション:8速AT
駆動方式:RWD
サスペンション形式:前ダブルウィッシュボーン 後5リンク
ブレーキ:前後ベンチレーテッドディスク
タイヤサイズ(リム幅):前後245/50R19(8.5J)
最高速度:250km/h
0–100km/h加速:5.4秒
【車両本体価格(税込)】
BMW 740i Excellence THE FIRST EDITION(限定50台):1720万円
BMW 740i M Sport THE FIRST EDITION(限定50台):1720万円
BMW i7 xDrive60 Excellence THE FIRST EDITION(限定50台):1900万円
【問い合わせ】
BMWカスタマー・インタラクション・センター
TEL 0120-269-437
【関連リンク】
・BMWオンラインストア
https://online-store.bmw.co.jp/