ジープ コマンダーと標準仕様グランドチェロキーが日本市場導入

3列シートのミッドサイズジープ「コマンダー」登場! さらに待望の2列シート仕様「グランドチェロキー」も上陸

ジープ・グランドチェロキー&コマンダー発表
今年の年末までにジープ車の受注1万台を目指すと力強く宣言したポンタス・ヘグストロムCEO。
ジープ・ブランドにとって、日本がいかに重要なマーケットであるかを象徴するかのような発表会だった。本日10月24日、ジープのミッドサイズSUVであるコマンダー、そしてグランドチェロキーの標準モデル(2列シート)が上野・国立近代博物館を舞台に行われた。国立科学博物館が自動車メーカーの発表会に使われるのは初めてのケースになるという。

Jeep Commander/Grand Cherokee

最新ジープを2モデル同時発表

ジープ・コマンダー発表
これまでジープブランドの中核をなしていたチェロキーがカタログ落ちし、その穴を埋めるカタチで導入を決定したのがコマンダーだ。

恐竜の化石が展示される異様な空間の中、登場したStellantisジャパン代表取締役社長兼CEOのポンタス・ヘグストロム氏は「ジープは国立科学博物館で発表会を行った初めてのブランドとなりました。はるか昔に大地を駆け回っていた恐竜とジープは共通しています。恐竜と違うのはジープはこれからも進化し続けるということです」と力強いスピーチを行った。

今回の主役であるコマンダーはジープのプレミアムセグメントに属するミッドサイズSUVだ。ジープブランドの同セグメントの主力モデルであったチェロキーが昨年生産中止となったため、3列シートのミッドサイズSUVであるコマンダーを導入したという。

コマンダーのパワートレインはジープ・ブランドでは初採用となる2.0リッター直4ディーゼル(170ps/350Nm)となり、9速ATが組み合わされる。

グラチェロにはプラグインHV仕様も追加

ジープ・グランドチェロキー&コマンダー発表
グランドチェロキーは初のPHVモデルである4xeを導入。モーターのみで最長53kmの走行を可能としている。

ジープならではの悪路走破性はもちろんのこと、コマンダーは最新モデルだけあり、ADASも充実している。アダプティブクルーズコントロール、ブラインドスポットモニター、リヤクロスパスティクティクションなど、最新の運転支援システムが満載だ。

ジープのフラッグシップモデルであるグランドチェロキーには標準モデル(2列シート)が加わった。2.0リッターターボを搭載するガソリン車と2.0リッターターボに2基の電気モーターを組み合わせたPHVが用意される。PHVモデルはモーターのみで最長53kmの走行が可能だ。

気になる価格はコマンダーが597万円、グランドチェロキー標準モデルが892万~1227万円となる。

今回新型となったレンジローバーと比較するのは、カジュアルな4X4の始祖ワゴニアの直系といえるグランドチェロキー。そして生粋のスポーツカーブランド、ポルシェの新たな挑戦として世に投じられたカイエンである。

最新SUVを豪華比較試乗! レンジローバー×グランドチェロキー×カイエンの一見異なる3台はそれぞれSUVにとって重要なプライドがあった

圧倒的な質感とこれぞラグジュアリーSUVのお手本たる走行性能を実現した新型レンジローバー。対するは新興ハイパフォーマンスSUVの代表と言えるカイエンの最強グレード、そして本格的な悪路走破性も備えたアメリカンラグジュアリーSUVの2台だ。果たして新型レンジローバーとライバルたちはどんな競演を魅せてくれたのか。

キーワードで検索する

著者プロフィール

ゲンロクWeb編集部 近影

ゲンロクWeb編集部

スーパーカー&ラグジュアリーマガジン『GENROQ』のウェブ版ということで、本誌の流れを汲みつつも、若干…