新型「ポルシェ マカン」は世界一売れているBEV「テスラ モデルY」をスペックで上回るか?

新型「ポルシェ マカン」と「テスラ モデルY」次世代BEVをスペックで比較した

ポルシェ マカンとテスラ モデルY
ポルシェ マカンとテスラ モデルY
2024年1月、ポルシェの屋台骨を支えるマカンの第2世代が世界初公開され、全モデルBEV化することが明らかになった。BEV化したマカンの新たなライバルとなるのが、テスラが「2023年に世界で最も売れたクルマ」と主張する「モデルY」だ。ここではマカン ターボとモデルY パフォーマンスというトップグレード同士を比較してみたい。

PORSHE MACAN
×
TESLA MODEL Y

サイズ感に差はほとんどない

もともとサイズ感の近い両車であったが、バッテリーEV(BEV)化されたマカンのホイールベースが大きく延長されたことでその差はさらに小さくなった。それでも、それぞれに「らしさ」を感じるのはデザイナーの努力の賜物と言えるだろう。

なお、車両重量については400kg以上の違いが見られるが、これは後述するバッテリーサイズの違いによるところが大きいと言えそうだ。

ポルシェ マカン ターボ

ボディサイズ=全長4784mm×全幅1938mm×全高1622mm
ホイールベース=2979mm
車両重量=2405kg
タイヤサイズ=235/35ZR20(前)285/45ZR20(後)

テスラ モデルY パフォーマンス

ボディサイズ=全長4760mm×全幅1925mm×全高1625mm
ホイールベース=2890mm
車両重量=2000kg
タイヤサイズ=255/35R21(前)275/35R21(後)

あらゆる面でハイパフォーマンスなマカン ターボ

マカンのハイパフォーマンスモデルであるマカン ターボには100kWhのバッテリーが搭載されるが、モデルY パフォーマンスは75kWhとバッテリーサイズに大きな違いが見られる。

大型バッテリーの性能を余すところなく発揮するマカン ターボは、最高出力、最大トルク、0→100km/h加速、最高速などあらゆる面でモデルY パフォーマンスを凌駕する。ただし、航続距離についてはマカン ターボのほうがわずかに劣っている。

ポルシェ マカン ターボ

バッテリー容量=100kWh
最高出力=639PS
最大トルク=1130Nm
0→100km/h加速=3.3秒
最高速=260km/h
航続距離(WLTP)=591km
駆動方式=AWD

テスラ モデルY パフォーマンス

バッテリー容量=75kWh
最高出力=535PS
最大トルク=690Nm
0→100km/h加速=3.7秒
最高速=250km/h
航続距離(WLTP)=595km
駆動方式=AWD

両車が競合する可能性は低い?

2024年現在、新型マカンの価格は明らかにされていない。一方、現行モデルのマカンの価格が838万〜1295万円であることを考えると、BEV化された新型マカンはこのレンジを上回る可能性が高いだろう。

ただ、そうなるとモデルYのコストパフォーマンスの高さが際立ちそうだ。というより、価格帯が異なることを考えると、実際には両車が競合することはほとんどないのかもしれない。

車両本体価格

ポルシェ マカン ターボ 未公表
テスラ モデルY パフォーマンス 727万9000円

あわせて読みたい

シンガポールで華々しく開催された、新型ポルシェ マカンのワールドプレミアイベント。

EVとして生まれ変わった新型「ポルシェ マカン」が登場「最高出力639PS」「最大航続距離は613kmを確保」【動画】

ポルシェAGは、フル電動化された新型「マカン」を発表した。最高出力470kW(639PS)の…

シンガポールで華々しく開催された、新型ポルシェ マカンのワールドプレミアイベント。

EVとして生まれ変わった新型「ポルシェ マカン」が登場「最高出力639PS」「最大航続距離は613kmを確保」【動画】

ポルシェAGは、フル電動化された新型「マカン」を発表した。最高出力470kW(639PS)の電動パワートレインを搭載した2代目マカンは、あらゆる路面でのパフォーマンスを発揮し、日常における高水準の使いやすさを実現。270kWの高性能急速充電に対応し、最大航続距離は613kmが確保されている。日本国内における新型マカンの予約受注開始日、価格、仕様などは、決まり次第、発表される予定だ。

キーワードで検索する

著者プロフィール

ピーコックブルー 近影

ピーコックブルー

クルマやバイクの分野では日本最大級の記事配信数を誇るコンテンツ・プロダクション。ビギナー向けのやわ…