ハイパフォーマンス電動MPV「フォルクスワーゲン ID.Buzz GTX」登場

フォルクスワーゲン最強フル電動MPV「ID.Buzz GTX」がデビュー「前後に強力なモーター搭載」【動画】

ハイパフォーマンス電動MPV「フォルクスワーゲン ID.Buzz GTX」のエクステリア。
ハイパフォーマンス電動MPV「フォルクスワーゲン ID.Buzz GTX」がデビュー。2024年夏から販売がスタートする予定だ。
フォルクスワーゲンは、フル電動マルチパーパスビークル「ID. Buzz」のハイパフォーマンスモデル「ID.Buzz GTX」を発表した。前後アクスルにパワフルな電気モーターを搭載し、インテリジェントに制御された「4MOTION」よるAWDシステムを採用。ノーマル仕様とロングホイールベース仕様をラインナップし、先行販売は2024年夏からスタートする予定だ。

Volkswagen ID. Buzz GTX

前後にモーターを配置した「4MOTION」

ID.Buzz GTXは、前後に強力なモーターを搭載する「4MOTION」全輪駆動を標準装備。ヨーロッパでは重宝される、強力な牽引力も実現した。
ID.Buzz GTXは、前後に強力なモーターを搭載する「4MOTION」全輪駆動を標準装備。ヨーロッパでは重宝される、強力な牽引力も実現した。

パフォーマンスEVグレード「GTX」のラインナップを拡充するフォルクスワーゲンが、ID.3、ID.4、ID.5、ID.7 ツアラーに続き、MPVの「ID.Buzz」もGTX仕様が追加した。

ID.Buzz GTXは、2種類のホイールベース、2種類のバッテリーサイズ、5人乗り/6人乗り/7人乗りをラインアップ。前後アクスルに強力な電気モーターを配置し、あらゆる走行状況で最適な牽引力とトラクションを発揮する「4MOTION」全輪駆動を標準装備する。なお最高速度は電子リミッターにより160km/hに制限される。

ID.Buzz GTXの前後アクスルの電気モーターは、フロア下の大容量バッテリーからエネルギーが供給され、最大200kWの直流急速充電スタンドにおいて、26分間で10%から80%まで充電することができる。

牽引能力はノーマルホイールベースが1800kg(ブレーキ付き、勾配8%)、ロングホイールベースが1600kgと謳う。「4MOTION」システムは、特に濡れた路面においてトレーラーを牽引する際、十分なトラクションを発揮するだろう。

専用のフロントセクションを採用

ハイパフォーマンス電動MPV「フォルクスワーゲン ID.Buzz GTX」のエクステリア。
フロントセクションは、ハニカムデザインのブラック・エアインテークグリルを備えたGTXスタイルのバンパーや、新形状のデイタイムランニング・ライトなど、専用のエクステリアを採用した。

ID. Buzz GTXは専用フロントセクションを採用。「IQ.LIGHT LEDマトリクス・ヘッドライト」を標準装備し、ハニカムデザインのブラック・エアインテークグリルを備えたGTXスタイルのバンパー、新形状のサイドエアガイドエレメントにより、ダイナミックで個性的なエクステリアを実現した。

デイタイムランニングライトは、バンパー左右にレイアウト。エアインテークグリル、エアガイドエレメント、「GTX」レタリング、エクステリアミラーハウジングなど、専用デザインのボディエレメントはすべてハイグロスブラック仕上げがチョイスされた。

足元には20インチ「Solna」アルミホイールを標準装備。オプションとして、新デザインの21インチアロイホイールが2種類用意される。エクステリアカラーはGTX専用「チェリー・レッド」を追加。この鮮やかなレッドには、オプションで「モノシルバー・メタリック」との2トーンペイント仕上げを選ぶことができる。

ブラックベースにレッドのアクセント

ハイパフォーマンス電動MPV「フォルクスワーゲン ID.Buzz GTX」のインテリア。
インストゥルメントパネルのタッチディスプレイは12.9インチに拡大。ダークな色調で統一されたインテリアは、スポーティなレッドのアクセントが加えられた。

GTX専用に、ハードウェアとソフトウェアの大幅なアップデートを実施。新たにヘッドアップディスプレイ(オプション)、新しいメニューナビゲーションとグラフィック、そして高速プロセッサを備えた次世代インフォテインメントシステムが導入された。また、インパネのタッチスクリーンサイズは、従来の12.0インチから12.9インチに拡大されている。

インテリアはダークな色調で統一され、GTXのスポーティなキャラクターをアピール。ID. Buzzのラインナップでは唯一、ブラックのヘッドライナーを装備する。シートにもGTX専用デザインが奢られ、フロントにメモリー機能付きの電動調整式コンフォートシートを採用した。

シートカバーには「ArtVelours Eco」ブラックマイクロフリースがチョイスされ、ダイヤモンドパターンとレッドのコントラストステッチ、レッドのパイピングが施される。レッドのクロスステッチ付きマルチファンクションステアリングホイールは、センタートリムにレッドのワンポイントと「GTX」のレタリングがクロームで入れられた。

多彩なシートアレンジと大容量ラゲッジルーム

ハイパフォーマンス電動MPV「フォルクスワーゲン ID.Buzz GTX」のラゲッジスペース。
ノーマルホイールベースとロングホイールベースに加えて、5人乗り、6人乗り、7人乗りと、多彩なシート配置をラインアップ。ラゲッジルーム容量はロングホイールベース仕様で、最大2469Lという大容量が確保された。

ノーマルホイールベースのID. Buzz GTXは、2列目に「40:60」分割式の3席ベンチシートを備えた5人乗りと、2列目と3列目に2席の独立シートを備えた6人乗りをラインナップ。ロングホイールベースは、5人乗りと6人乗りに加え、2列目に3席ベンチシート、3列目に2席の独立シートを備えた7人乗りも用意された。2列目シートはノーマルホイールベースが150mm、ロングホイールベースは200mmのスライドが可能となっている。

ラゲッジルームはノーマルホイールベースの5人乗りが通常時1121L、リヤシートを折りたたむことで2123Lに容量が拡大。ロングホイールベース仕様は、2列目と3列目を折りたたむことで、最大2469Lという大容量が確保された。

フォルクスワーゲン ID.Buzz GTXを動画でチェック!

2024年に日本への導入が決定された、フォルクスワーゲンのフル電動バン「ID. Buzz」。

フォルクスワーゲン待望の電動ワーゲンバス「ID. Buzz」が2024年末に日本導入

フォルクスワーゲン ジャパンは、2023年に日本へのフォルクスワーゲン正規輸入が70周年を迎えることを記念し、様々な企画を計画している。3月9日、フォルクスワーゲン導入70周年記念スペシャルサイトをオープン。2023年内にゴルフの特別仕様車を発売、さらに2024年末以降にフル電動MPV「ID. Buzz」を日本に導入する。

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著者プロフィール

ゲンロクWeb編集部 近影

ゲンロクWeb編集部

スーパーカー&ラグジュアリーマガジン『GENROQ』のウェブ版ということで、本誌の流れを汲みつつも、若干…