【スクープ!】「BMW M3 EV」が雪の山中でテストを敢行

BMW Mで初となる高性能フル電動「M3 EV」はクワッドモーターで710馬力か!? 【スクープ!】

雪のフィンランドで、「BMW M3 EV」の量産型プロトタイプが寒冷地テストを行った。
雪のフィンランドで、「BMW M3 EV」の量産型プロトタイプが寒冷地テストを行った。
BMWは現在、「M」ブランド初となる高性能電気自動車(BEV)「M3 EV」の開発に取り組んでいる。今回、その量産型プロトタイプをカメラが捉えた。

BMW M3 EV

「M」らしい迫力のエクステリア

雪深いフィンランド山中でキャッチした「BMW M3 EV」のプロトタイプには、厳重なカモフラージュが施されている。全体のプロポーションは、「ビジョン ノイエ クラッセ」コンセプトに似ているようだ。前後のフェンダーは非常に幅広く、「i3」よりも低い印象を受ける。

フロントエンドを見ると、後退角がつけられたヘッドライトの間に幅広のグリルを配置している。その下には、BEVでありながら大型のエアインテークが設けられているようだ。

フェンダーにはかなり張り出したフレアが装着されており、「i3」よりもトレッドが広げられていることがわかる。格納式のフラッシュドアハンドルと流線型のボディワークなど、空力を意識したエクステリアデザインが施されているようだ。

リアエンドでは、丸みを帯びたリヤバンパーが特徴的だ。また、トランク部分は垂直に近い角度で立ち上がっていることが確認できる。

OSXを搭載してデビューか?

車内の様子は撮影できなかったが、最新の「オペレーティング・システムX」の採用が期待される。
車内の様子は撮影できなかったが、最新の「オペレーティング・システムX」の採用が期待される。

M3 EVの量産モデルには、CES 2025でBMWが発表した「オペレーティング システムX」の搭載が期待される。これは、フロントウィンドウの下部に左右のピラー間をつなぐ大型ディスプレイを装備するものだ。

幅広い画面は3つのセクションに分かれており、ドライバーの正面はデジタル インストルメント クラスターとして機能する。残りのセクションはカスタマイズが可能で、天気やGメーターなど、様々な表示が可能なウィジェットを6つまで配置できる。

700PSオーバーのBEV

4基のモーターを搭載し、700馬力を超えるとみられる。
4基のモーターを搭載し、700馬力を超えるとみられる。

パワートレインは、クアッド(4基)モーターを採用し、合計出力は710PS程度に制御されるようだ。BMWのクアッドモーターシステムは高度なトルクベクタリング機能と1000kW (1360PS) の出力を備えているが、市販モデルにそのまま導入されるか否かはわかっていない。いずれにしても、現行「M3 CS」の550PSよりも遥かにパワフルなM3として登場することは間違いないだろう。

BMW M3 EVのワールドプレミアは2026年で、エンジン搭載モデルの「M3」と共に登場することも確定している。

「A390_βコンセプト」をベースにした電動スポーツ「アルピーヌ A390」が寒冷地テストを敢行。

BEVスポーツ「アルピーヌ A390」は年内登場か?「A390_βコンセプト」との違いは?【スクープ!】

2024年10月にアルピーヌが発表した新型ファストバックEV「A390_β」(A390ベータ)コンセプト。その量産型プロトタイプのスクープフォトを入手した。A390プロトタイプのテストを目撃するのは初めてではないが、昨年A390_βコンセプトが発表されてからは初めてのことだ。

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著者プロフィール

石川 徹 近影

石川 徹

PRエージェンシーやエンジニアリング会社、自動車メーカー広報部を経てフリーランスに。”文系目線”でモビ…