2026年を目標に3台のEV投入を目指すアルピーヌ

アルピーヌ、電動クロスオーバー「GT X-Over」の生産スタートを予告

ルノー・グループのルカ・デメオCEO(左)と、フランスのブルーノ・ル・メール経済・財務・回復大臣(右)。
ルノー・グループのルカ・デメオCEO(左)と、フランスのブルーノ・ル・メール経済・財務・回復大臣(右)。
アルピーヌは、2025年までに電動クロスオーバー「GT X-Over」の生産をフランス・ディエップ工場でスタートすると発表した。今回、フランスのブルーノ・ル・メール経済・財務・回復大臣がディエップ工場を訪れた際、ルノー・グループのルカ・デメオCEOがアルピーヌの将来的な生産拠点に関する発表を行っている。

3種類の電動モデルを2026年までに投入

A110の製造工程を見学するブルーノ・ル・メール経済・財務・回復大臣。
フランスのブルーノ・ル・メール経済・財務・回復大臣を招いて行われた今回の発表で、新型電動クロスオーバー「GT X-Over」を2025年までにディエップで生産することが明らかにされた。

ルノー・グループのルカ・デメオCEOとアルピーヌのローラン・ロッシCEOは、2021年に発表した経営戦略「ルノーリューション(Renaulution)」の発表から1年を経て、将来的に「GT X-Over」の生産をディエップ工場をベースに行うことを発表した。今回の発表は、ブルーノ・ル・メール経済・財務・回復大臣、アルピーヌF1チームのドライバーを務めるエステバン・オコンが出席するなかで行われている。

アルピーヌはブランド復活以来、高性能スポーツモデルの開発を続けており、2021年からはF1や耐久レースなど、モータースポーツへのコミットも拡大。レース参戦により培われた技術やスポーティなイメージをラインナップへ融合させることに成功している。

将来に向けたアルピーヌ新商品計画は野心的だ。2021年初頭に発表されたルノーリューション戦略では2026年までに3種のEV新開発、すなわち「コンパクトカー」「コンパクトクロスオーバー」「A110の新バージョン」を投入することを明らかにしていた。

最初に投入される「GT X-Over」は、歴史あるディエップ工場で製造。この完全に新開発されるコンパクトクロスオーバーは、アルピーヌ・ブランドの強力なスポーツカーイメージと、ルノー・グループが持つ豊富な電気自動車の開発経験が融合した1台となる。

創設者ジャン・レデレを工場の名前に

A110の製造工程を見学するブルーノ・ル・メール経済・財務・回復大臣。
ノルマンディ地方のディエップ工場の名称が、アルピーヌの創始者ジャン・レデレの名前を冠した「マニュファクチュール・アルピーヌ・ディエップ・ジャン・レデレ」に変更されると発表された。写真はA110の製造工程を見学するブルーノ・ル・メール経済・財務・回復大臣。

フル電動モデル「GT X-Over」の投入に向けて、ディエップ工場はルノーの最新プラットフォーム「CMF-EV」に対応すべく大規模な投資も行われる予定。また「GT X-Over」はノルマンディ地方で製造される初のEVとなる。

今回の発表に合わせて、アルピーヌのディエップ工場の改名も発表された。マニュファクチュール・アルピーヌ・ディエップ・ジャン・レデレ(Manufacture Alpine Dieppe Jean Redele)と改称。アルピーヌの創始者であるジャン・レデレの名前が工場に冠されることになった。

レーシングドライバーであり、ルノーのディーラーを経営していたジャン・レデレは、1955年にアルピーヌを設立。4CVをベースに設計された小型軽量スポーツクーペ「A106」はその軽量俊敏さから、レース界において瞬く間にアルピーヌの名を知らしめることなった。1965年、アルピーヌはルノーと正式に提携し、ビジネスを拡大。1969年には現在も生産が続くディエップ工場を設立している。

アルピーヌのローラン・ロッシCEOは、将来に向けた意欲的な発表について、次のようにコメントした。

「アルピーヌの歴史はまさに、伝説と呼ぶに相応しいものです。そのユニークな遺産は、かつてA110がモータースポーツを舞台に築き上げてきました。そして将来的にも、私たちはブランドと製品に強い野心を抱いています。完全に新規開発された電動モデル『GT X-Over』を、このマニュファクチュール・アルピーヌ・ディエップ・ジャン・レデレで生産するという発表は、ルノーとアルピーヌにとって、歴史的に重要な場所で未来を描いていくという意志の現れだと言えるでしょう」

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