3年目を迎える「ADAC オペル eラリーカップ 」が2023年のカレンダーを発表

世界初のEVラリーシリーズ「ADAC オペルeラリーカップ 」2023年最終戦はWRCと併催

ADAC オペル e-ラリーカップで使用される、フル電動ラリーカー「コルサ-e ラリー」。
ADAC オペル e-ラリーカップで使用される、フル電動ラリーカー「コルサ-e ラリー」。
世界初のEVラリーカーにようるワンメイクシリーズとして2021年にスタートした「ADAC オペル eラリーカップ」。オペル・モータースポーツは4ヵ国8戦で構成される2023年のカレンダーを発表した。3ヵ国をまたいで開催されるWRCイベント「セントラル・ヨーロッパ・ラリー」が最終戦として組み込まれた。

Opel Corsa-e Rally

フルEV「コルサeラリー」によるワンメイク

ADAC オペル e-ラリーカップで使用される、フル電動ラリーカー「コルサ-e ラリー」。
オペル・モータースポーツは、2021年からフル電動モデル「コルサeラリー」によるワンメイクラリーシリーズをスタート。2022年は7戦が行われ、大成功を収めた。

2021年にスタートしたADAC オペルeラリーカップは、最高出力136PSを発揮するフル電動ラリーカー「オペル コルサeラリー」を使用した、世界初・現時点で唯一のバッテリーEVワンメイク・ラリーシリーズ。2022年シーズン が大成功を収めたことを受けて、シリーズを主催するオペル・モータースポーツは3年目のシーズンに向けて準備を進めている。

2023年シーズンのADAC オペル eラリーカップは規模を拡大。ADACドイツ・ラリー選手権をベースに、フランス、オーストリア、スイスの各国選手権を転戦。さらに、シリーズとして初めてWRCイベント「セントラル・ヨーロッパ・ラリー」との併催が決まった。

WRCセントラル・ヨーロピアンとの併催を実現

ADAC オペル e-ラリーカップで使用される、フル電動ラリーカー「コルサ-e ラリー」。
2023年シーズンは、WRC第12戦セントラル・ヨーロッパ・ラリーがカレンダーに加わった。電動ラリーシリーズへの関心度は、さらに高まることになりそうだ。

WRC第12戦として開催されるセントラル・ヨーロッパ・ラリーは、10月27日から29日にかけて、ドイツ、オーストリア、チェコ共和国の国境地帯のターマックステージを舞台に開催。国境を跨いでの開催は、2010年のラリー・スウェーデン(ノルウェーのステージを使用)以来となる。

WRCには、2022年シーズンからハイブリッドパワートレインを搭載するトップカテゴリー「ラリー1」規定が導入されており、一部移動区間では電気モーターのみでの走行が義務付けられている。WRCおいてフル電動ラリーカーのオペル コルサeラリーは、大きな話題を呼ぶことになりそうだ。

オペル・モータースポーツのディレクター、ヨルグ・スクロットは、2023年に向けて次のようにコメントした。

「2022年のADAC オペル eラリーカップは大成功を収めることができました。我々はすでにエキサイティングな2023年シーズンに向けた準備を進めています。世界初のEVによるワンメイクラリーカップの認知度は、飛躍的に向上しています。事実、国内外のオーガーナイザーがイベントの招聘に関心を寄せていることが、それを証明していると言えるでしょう」

2023年カレンダーADAC オペル eラリーカップ

Rd.1 ADACラリー・スリンゲン(ドイツ) 5月5-6日
Rd.2 ラリー・ド・シャブレー(スイス) 6月2-3日
Rd.3 ラリー・ド・ヴォージュ・グランエスト(フランス) 6月17-18日
Rd.4 ラリー・ヴァイツ(オーストリア) 7月14-15日
Rd.5 ADACサーランド・プファルツ・ラリー(ドイツ) 8月18-19日
Rd.6 ラリー・モンブラン(フランス) 9月8-9日
Rd.7 ADACラリー・シュテムヴェーダー・ベルク(ドイツ) 9月29-30日
Rd.8 セントラル・ヨーロッパ・ラリー(WRC) 10月27-29日

ADAC オペル eラリーカップを動画でチェック!

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