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BBS Germany
新生BBSジャーマニーが日本上陸!
KWオートモーティブグループの一員となったBBSジャーマニーは、今、勢いを増して次々と新製品をリリースしている。注目なのは「BBSアンリミテッドスタイル」というもの。ホイールを締結する部分にアタッチメントを設けることで、ホイールに汎用性を持たせたものである。P.C.D.98〜130まで、ほとんどの乗用車に対応するアタッチメントを用意する。そのシステムのもとでCI-RやRT-Uなどの銘柄が間もなく日本へと導入される。また、新しいBBS像としてクロススポークにエアロフィンを加えたBBS AEROも東京オートサロンにやってきた。
TWS
切削鍛造で紡ぎ出される強さと美しさ
SUVの項で取り上げた「AMG G 63(ブラバス)×Exlete 310M Exe Mono」が今年の新作となったが、その他にもTWSは、Exspur RN2+UDMを装着したウラカンSTO、Exspur EX-fFを装着したローマを展示した。ラインナップの多くを壁面に展示したクリーンなブースも印象的だ。マグネシウムホイールと新アルミ合金のUDMなどを駆使して作られる最高峰カテゴリーがExspur、カーメーカー別に専用デザインを敷いてマッチングを図るのがExspur“EX”セグメントだ。いずれもTAN-EI-SYAの鍛造技術および切削加工技術を駆使して生まれている。
VELOS
マイアミからの急先鋒
2011年にマイアミで設立された気鋭のホイールメーカーがVELOS(ヴェロス)だ。1〜3ピースまで存在し、あらゆるオーダーメイドを可能とするのはアメリカン鍛造ホイールらしい。東京オートサロンには1016インダストリーズのエアロパーツをまとうアヴェンタドールSVJロードスターに装着されて展示された。これはVH02という3ピースモデル。クラシカルなメッシュデザインながら、リムまで到達するフローティングスポークなど新鮮さも感じさせる。フィニッシュはブラッシュドのガンメタディスクにグロスブラックリムというものだった。
ANRKY
カウンタックを使ったワールドプレミア
老舗HREと同じ製造工場として、ウルトラハイエンドなホイールを紡ぎ出すのがANRKY(アナーキー)ホイールだ。その究極的な存在を際立たせるかのように、マジョーラで彩られた新型カウンタックに装着して公開された。装着されるホイールは今回がワールドプレミアとなったS2-X0。湾曲しながらコンケーブする2×5本スポークが特徴的で、華やかなポリッシュドゴールドという色味もマジョーラカラーに似合っている。アナーキーの魅力もさることながら、世界限定112台という稀有なカウンタックを持ち込むボンドカーズの底力にも圧倒される。
CRIMSON
肩肘張らず馴染むクリムソンの世界観
ジムニーとランドクルーザー300を持って東京オートサロンにやってきたのはクリムソンだ。このランクル300に装着されていたのはMGブランドのGOLEM。MGブランド初のオープンナットフェイスにすることでよりコンケーブ形状を実現した。またフローフォーミング製法を採用することでランクル300を受け止める強度や剛性を宿らせながら、軽量仕上げとなる。ビードロックを彷彿とさせる写真のブラック×マシニングリップカラーは、タフさと高級感が同居しているようだ。さらに飽きのこないデザイン性もまたクリムソン(MG)らしさである。
RAYS
創業50周年目に新製品攻勢をかける
フェアレディZを2台も持ち込んだレイズは、それを取り囲むように20点以上もの新作を公開した。今年は創業50周年を迎える節目の年だけに、相当に力を入れている。フラッグシップにあるボルクレーシングの新作としてG025Cシリーズの進化発展系にあるG025LCがある。レイズ持ち前の型鍛造1ピース製法を採用し、S/L/LLという3タイプのアウターリムを選択できる。そのほかNE24シリーズTE37SB SL、TE37XTRなども同時にデビュー。スポーツカーに相応しいモデルばかりではなくSUVやEVなども見据えた製品展開をしていたのが印象的だった。
ROHANA
オンもオフも、ロハナワールドに染める
スタンスやヘラフラ界で定番となり、その後、スーパースポーツを含むハイエンドカーを席巻した。そんなROHANA(ロハナ)ホイールはアヴェンタドールSロードスターとGクラス(AMG G 63)という二大巨頭を出展した。アヴェンタドールには持ち前のフォージドシリーズのRFG27トリニティを、そしてGクラスにはロータリーフォージド(フローフォーミング)のRFX11を装着しての登場だった。特にGクラスに関しては、マッドスターのWANPAKU M/Tタイヤを組み合わせ、大口径オフローダーを提案、タイヤホイール込みでのコーディネートを提案した。
ADVAN Racing
アドバン・レーシングのスポーツ魂
アドバン・レーシングの原点にあるOni(オニ)をリバイバルしたOni2プログレッシブが、昨年に引き続いて今年も登場。昨年は14、15インチだったが、今年はハイエンドカー、スポーツカーを想定した20インチがお披露目された。GRスープラに装着された3本スポークデザインは、確かにアドバン・レーシングのスポーツ魂を訴えるものだった。また、ヨコハマタイヤブースにはGT for PORSCHEがケイマンGT4 RSクラブスポーツに装着されていた。タイヤはネオバAD09。アドバン流ハイパフォーマンスの象徴は、ポルシェ製レーシングカーにもよく似合っていた。
Weds/WedsSport
過去をオマージュした、クレンツェの神髄
毎年のように東京オートサロンで新作を発表するのはアフターホイールのパイオニア的存在のウェッズおよびウェッズスポーツである。今年、フラッグシップにあるクレンツェからはシュリットという新作が登場した。これは1997年に登場したクレンツェ・メッシュを彷彿とさせる8分割デザインを採用。立体感のある宝石のようなデザインがエイムゲインのエアロ(純VIP EXE)をまとうレクサスLS500を支えていた。また、シュリットを1ピース化したシュリットEVO855も存在する。ウェッズスポーツからは7本メッシュデザインのSA-27Rなどが登場した。
BBS JAPAN
新素材「フォルテガ」で時代を切り拓く
BBSジャパンは何よりもまず新素材の実用化を訴えた。それが自社で独自開発したFORTEGA(フォルテガ)というアルミ合金である。既存のアルミ合金に比べて高剛性を保ちながら10%の軽量化を果たしたという。この素材を駆使して「車重の重いEVにマッチするBBSらしいホイール」を提案、そのEVコンセプトがタイカンに装着されていた。その一方でF8スパイダーに装着されていたのはF1コンセプトというマグネシウムホイールだ。2022年よりF1へホイールを独占供給している彼らのノウハウを、ストリート向けに投下したものだと言える。
REPORT/中三川大地(Daichi NAKAMIGAWA)、上之園真以(Mai AGENOSONO)
PHOTO/白谷 賢(Ken SHIRATANI)、平野 陽(Akio HIRANO)、土屋勇人(Hayato TSUCHIYA)、山本佳吾(Keigo YAMAMOTO)
MAGAZINE/GENROQ 2023年3月号