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Porsche Cayenne
12.6インチ・カーブドディスプレイを採用
4月17日から開幕する中国・上海モーターショーにおいて、ポルシェは「カイエン」の改良新型をワールドプレミアする。ポルシェは新型カイエンに新開発したコクピット用ディスプレイと、コントロールシステムを導入するという。
コクピットの「ポルシェ・ドライバー・エクスペリエンス」は、フルデジタル・ディスプレイ、多彩な表示内容のカスタマイズ、直感的な操作を実現。最も重要な操作系統をステアリングホイールに集約したことで、よりドライブに集中できるコクピットが誕生した。
コクピットのデザインは、内燃機関モデルで初めてフル電動モデル「タイカン」のコンセプトを採り入れたもの。様々な表示オプションを備え、独立型インストゥルメント・クラスター、再設計されたセンターコンソール、最新世代のステアリングホイールが含まれている。
インストゥルメント・クラスターには、フルデジタル・12.6インチ・カーブドディスプレイを搭載。彩度が高くフードカバーが不要なため、モダンかつスリムなデザインを実現。また、装備レベルに応じて、ドライバーはインストゥルメント・クラスターの表示を最大7種類から選ぶことができる。レブカウンター、オンライン・ナビゲーション、ナイトビジョン・アシスト、3Dドライバー・アシスタンス・システムは、優先表示が可能だ。
ATギヤセレクターをステアリング横に移動
「ポルシェ・ドライバー・エクスペリエンス」の開発において最も重視されたのが、デジタルとアナログをシームレスにバランスさせることだったという。完全再設計された運転支援システム用コントロールレバーを含め、ドライビングに重要な操作系は、すべてステアリングホイールの周囲にまとめられている。
新形状のエンジンスタートボタンはステアリングホイールの左側に配置。ATギヤセレクターはステアリングホイールの右側、インストゥルメント・クラスターとセンターディスプレイの間にレイアウトされた。これにより、センターコンソールにアナログコントローラー付き大型のエアコンコントロールパネルと、収納スペースが確保されている。
911と同じデザインテーマで開発されたマルチファンクション・スポーツ・ステアリングホイールは、従来モデルから一新。高品質かつ、モダンでスポーティなデザインに変更されている。ステアリングホイールには「ノーマル」「オフロード」「スポーツ」「スポーツプラス」の各モードを選択可能。また、すべてのモデルにドライビングモード・スイッチが標準搭載されている。
10.9インチ・パッセンジャー・ディスプレイ
従来どおり、センター部には、「ポルシェ・コミュニケーション・マネジメント」のための高解像度・12.3インチ・センターディスプレイを配置。ここでは様々なドライビング機能や快適機能、さらに標準装備されるオンライン・ナビゲーションなどを操作することができる。
カイエン改良新型では、オプションとして10.9インチ・パッセンジャー・ディスプレイの搭載も可能。この大型タッチスクリーンを追加することで、ナビゲーションや様々なエンターテインメント関連の操作などを、助手席側からドライバーに負担をかけずに行うことができる。また、ドライバーサイドからパッセンジャー・ディスプレイが見えないよう、特殊なフィルタ機能が採用されている。
インスツルメント・パネル、センターコンソール、ドア内張りは、デザインを一新。ダッシュボードの水平基調が強調されたことで、これまで以上にワイドで開放的なインテリアを実現した。また、エアベンチレーションの通風口は、ポルシェとしては初めてルーバーが取り除かれている。
改良新型ではコネクティビティ機能がさらに向上し、新たに充電機能を備えた冷却式スマートフォン収納スペースを標準装備する。冷却機能を導入したことで、最大15Wの安定した充電が可能となった。また、フロントのストレージコンパートメントには2基のUSB-Cポート、リヤのセンターコンソールにも2基のUSB-Cポートが新たに追加されている。