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2026年までに3台のフル電動モデルを投入
ヘンリック・フィスカーが立ち上げた新興EVメーカーのフィスカーは、2022年11月から初の量産フル電動モデル「オーシャン(Ocean)」の生産をスタート。今回、ハンティントンビーチの特設会場に集まった従業員、投資家やアナリスト、メディアを前にオーシャンを含む4台のフル電動モデルを公開した。
プロダクト・ヴィジョン・デイで初披露されたのは、「Force-E」オフロードパッケージを搭載したSUVのオーシャン、最高出力1000PSを超える4ドア・グランドツーリング「ローニン(Ronin)」、都市型クロスオーバー「PEAR(Personal Electric Automotive Revolution)」、電動ピックアップトラック「アラスカ(Alaska)」の4台。
ヘンリック・フィスカー会長兼CEOは、オーストラリアで開催されたオーシャンの試乗イベントから、とんぼ帰りで今回のショーケースに参加。以下のようにフィスカーのさらなる成長を宣言した。
「フィスカーが、立ち止ることはありません。私たちには壮大な計画があり、今後新たなセグメントに進出します。デザイン、革新性、持続可能性を融合させたこれらのモデルは、それぞれのセグメントに新たな基準を打ち立てることになるでしょう」
ローニンとアラスカのオーダーを開始
プロダクト・ヴィジョン・デイでは、ステージで公開された最新ラインナップに加え、今後発売される車両に搭載される中央演算プラットフォーム「フィスカー・ブレード・コンピューター(Fisker Blade computer)」や、持続可能性を持った自動車メーカーとしての環境達成目標についての説明も行われている。
また、ハンティントン・ビーチでのイベント終了後、フィスカーはローニンとアラスカの予約を開始した。ローニンは、展開可能なカーボンファイバー製ハードトップや4つのバタフライドアを備えた、5シーター・フル電動グランツーリスモ。3基のモーターを搭載し、一体型バッテリーパックにより、600マイル(965km)以上の後続距離を目標に掲げている。
一方、世界最軽量のフル電動ピックアップトラックとして開発されたアラスカは、オーシャンをベースに使い勝手に優れた荷台を設置。航続距離は最大340マイル(547km)が確保され、2025年からのデリバリーを予定している。