ランドクルーザーFJとジムニーノマドの基本スペックを比較


まずは、2台の主なスペックを確認しておこう。
| 項目 | トヨタ・ランドクルーザーFJ | スズキ・ジムニーノマド |
| グレード | VX | FC |
| 乗車定員 | 5名 | 4名 |
| 全長 | 4,575mm | 3,890mm |
| 全幅 | 1,855mm | 1,645mm |
| 全高 | 1,960mm | 1,725mm |
| ホイールベース | 2,580mm | 2,590mm |
| 最低地上高 | 250mm | 210mm |
| 最小回転半径 | 5.5m | 5.7m |
| エンジン | 2.7L直列4気筒 | 1.5L直列4気筒 |
| 最高出力 | 163PS | 101PS |
| 最大トルク | 246N・m | 130N・m |
| トランスミッション | 6速AT | 5速MT/4速AT |
| 駆動方式 | パートタイム4WD | パートタイム4WD |
| WLTCモード燃費 | 8.7km/L | 14.9km/L(5MT)/13.6km/L(4AT) |
| メーカー希望小売価格 | 450万100円 | 292万6,000円 |
ランドクルーザーFJの主要諸元は、全長4,575mm、全幅1,855mm、全高1,960mm、最低地上高250mm。2.7L直列4気筒エンジンは最高出力163PS、最大トルク246N・mを発生する。
現行ジムニーノマドは、全長3,890mm、全幅1,645mm、全高1,725mm。1.5L直列4気筒のK15B型エンジンを搭載し、最高出力101PS、最大トルク130N・mとなる。
数値を並べると、2台が同じ本格4WDでも異なる方向性を持っていることが分かる。
ボディサイズ・取り回しを比較
ボディサイズと取り回しに関する数値は以下のとおり。
| 項目 | トヨタ・ランドクルーザーFJ | スズキ・ジムニーノマド |
| 全長 | 4,575mm | 3,890mm |
| 全幅 | 1,855mm | 1,645mm |
| 全高 | 1,960mm | 1,725mm |
| ホイールベース | 2,580mm | 2,590mm |
| 最低地上高 | 250mm | 210mm |
| 最小回転半径 | 5.5m | 5.7m |
ボディサイズでは、ジムニーノマドのコンパクトさが際立つ。
FJと比べると、ノマドは全長で685mm、全幅で210mm、全高で235mm小さい。住宅街の狭い道路や林道、駐車場などでは、全幅1,645mmに収まるノマドのサイズが扱いやすさにつながる。
一方、最小回転半径はFJが5.5m、ノマドが5.7m。ボディサイズではFJの方が大きいものの、小回り性能ではFJが0.2m上回る。
ホイールベースもFJが2,580mm、ノマドが2,590mmとほぼ同等。FJはランドクルーザー250より270mm短縮したホイールベースを採用しており、シリーズのなかでも機動性を意識した設計となっている。
狭い道路での車幅感覚や車体そのもののコンパクトさを重視するならノマド、大柄なボディながら小回りのしやすさも求めるならFJが特徴を発揮する。
乗車人数・室内空間・荷室を比較


乗車人数と荷室にも、2台の車格の違いが表れている。
| 項目 | トヨタ・ランドクルーザーFJ | スズキ・ジムニーノマド |
| 乗車定員 | 5名 | 4名 |
| 後席 | 6:4分割可倒式 | 5:5分割可倒式 |
| 後席使用時の荷室床面長 | 735mm | 590mm |
| 後席格納時の荷室床面長 | 最大1,480mm | 1,240mm |
| 荷室容量 | 795L | 211L |
FJは2列シートの5人乗りで、リヤシートには前後スライドとリクライニング機構を採用する。後席使用時でも荷室長735mm、VDA法による容量795Lを確保。後席を格納すると最大荷室長は1,480mm、容量は1,607Lまで拡大する。
ノマドは4人乗り。4名乗車時でも荷室床面長590mm、容量211Lを確保し、後席を倒せば床面長は1,240mmまで広がる。
乗車人数や荷物の積載量を重視するならFJに余裕がある。一方のノマドは、全長3.9mを下回る車体に4人分の居住空間と荷室を収めている点が特徴だ。
販売価格を比較
価格は、両車の選び方を大きく分けるポイントになる。
ランドクルーザーFJは「VX」の1グレードで、メーカー希望小売価格は450万100円(税込)。
ジムニーノマドも「FC」の1グレード。2026年7月に発売された一部仕様変更モデルでは、5速MTと4速ATのいずれも292万6,000円(税込)となっている。
価格差は157万4,100円。
ノマドは300万円を下回る価格から、ラダーフレームとパートタイム4WDを備えた本格4WDを選べる。一方のFJは、5人乗りの室内空間や大容量の荷室、2.7Lエンジンなど、車格そのものが一段大きい。
価格を重視するならノマド、室内や荷室、動力性能まで含めて選ぶならFJという違いが見えてくる。
中古車の流通量・価格相場を比較
中古車で検討する場合は、価格だけでなく流通量にも大きな差がある。
| 項目 | トヨタ・ランドクルーザーFJ | スズキ・ジムニーノマド |
| 中古車価格帯の目安 | 489万~651.8万円 | 約270万~600万円台 |
| 掲載台数の目安 | 約206台 | 1,000台超 |
| 新車価格(税込) | 450万100円 | 292万6,000円 |
2026年10月19日時点のグーネットでは、ランドクルーザーFJを206台掲載。車両価格は489万~651.8万円で、新車のメーカー希望小売価格を上回る個体が中心となっている。
ジムニーノマドはFJより中古車の掲載台数が多く、条件を比較しながら探しやすい。新車価格を上回る車両も見られるものの、流通量の多さは中古車を検討する際のメリットになる。
両車とも比較的新しいモデルのため、中古車だから大幅に安く購入できるとは限らない。年式や走行距離に加え、カスタマイズ内容なども確認しながら比較したい。
パワートレインと燃費を比較


エンジン性能と燃費では、それぞれ異なる強みを持つ。
| 項目 | トヨタ・ランドクルーザーFJ | スズキ・ジムニーノマド |
| エンジン | 2.7L直列4気筒 | 1.5L直列4気筒 |
| 最高出力 | 163PS | 101PS |
| 最大トルク | 246N・m | 130N・m |
| トランスミッション | 6速AT | 5速MT/4速AT |
| WLTCモード燃費 | 8.7km/L | 14.9km/L(5MT)/13.6km/L(4AT) |
FJの2.7Lエンジンは最高出力163PS、最大トルク246N・m。6速ATを組み合わせ、発進や低速域での扱いやすさにも配慮されている。
ノマドは1.5Lエンジンを搭載し、最高出力101PS、最大トルク130N・m。トランスミッションは5速MTと4速ATから選択できる。
WLTCモード燃費は、FJの8.7km/Lに対し、ノマドは5速MTが14.9km/L、4速ATが13.6km/L。燃費ではノマドが優位となる。
排気量や出力、トルクを重視するならFJ、燃費やMTを選べる点まで含めて考えるならノマドが候補になる。
走行性能・悪路走破性を比較


ランドクルーザーFJとジムニーノマドは、どちらもラダーフレームとパートタイム4WDを採用している。
FJは、IMVシリーズで培われたプラットフォームをベースに車体を構成。ランドクルーザー250と同等の地上高やアプローチアングルを確保し、ホイールアーティキュレーションについても70シリーズと同等の性能を備える。電動リヤデフロックやA-TRC、ダウンヒルアシストコントロールなど、電子制御による走行支援も充実している。
ノマドは、前後3リンクリジッドアクスル式サスペンションと機械式副変速機付きパートタイム4WDを採用。4Lを選択することで大きな駆動力を引き出し、急勾配やぬかるみなどでの走行を支える。
最低地上高は210mmで、アプローチアングル36度、ランプブレークオーバーアングル25度、デパーチャーアングル47度を確保している。
FJは高い地上高と電子制御を組み合わせた走破性、ノマドはコンパクトな車体とリジッドアクスル、機械式副変速機を生かした走破性が特徴だ。
2026年6〜8月の販売台数を比較
ランドクルーザーFJとジムニーノマドの販売台数を、両車とも販売されていた2026年6〜8月で比較すると、月ごとに異なる動きが見られる。
| 月 | トヨタ・ランドクルーザーFJ | スズキ・ジムニーノマド |
| 2026年6月 | 4,870台 | 3,419台 |
| 2026年7月 | 4,060台 | 3,332台 |
| 2026年8月 | 2,600台 | 3,697台 |
6月はランドクルーザーFJが4,870台を登録し、ジムニーノマドの3,419台を上回った。7月もFJが4,060台、ノマドが3,332台となり、2カ月続けてFJが多い。
一方、8月はFJが2,600台まで減少したのに対し、ノマドは3,697台を記録。6月、7月とは順位が入れ替わっている。
3カ月の推移を見ると、FJは発売直後の6月から7月にかけて4,000台を超える水準で推移した後、8月に減少。ノマドは3,000台台を維持し、比較的安定した販売となった。
ただし、自動車の販売台数は需要だけでなく、生産台数や納車状況、受注枠などにも左右される。登録台数の増減だけで人気を判断するのではなく、各車の供給状況も含めて見る必要がある。
ランドクルーザーFJとジムニーノマド、選ぶならどっち?
ランドクルーザーFJとジムニーノマドは、どちらもラダーフレームとパートタイム4WDを採用する本格派SUVだが、選ぶ基準は明確に分かれる。
5人での移動や荷室の広さ、長距離走行での余裕を重視するならランドクルーザーFJがおすすめだ。
FJは5人乗りで、後席使用時でも795Lの荷室容量を確保。2.7Lエンジンは最高出力163PS、最大トルク246N・mを発生し、乗員や荷物を載せた状態でも余裕のある動力性能を備えている。家族での移動や長距離ドライブ、荷物の多いアウトドアまで幅広く使いやすい。
一方、価格や燃費、狭い道路での扱いやすさを優先するならジムニーノマドが有力だ。
全長3,890mm、全幅1,645mmのコンパクトなボディは、住宅街や狭い林道でも取り回しやすい。300万円を下回る価格に加え、WLTCモード燃費は5速MTで14.9km/L、4速ATで13.6km/L。5速MTを選べることも、FJにはない特徴となる。
両車の価格差は約157万円。車体サイズや乗車定員、動力性能まで含めると、単純な価格差だけで比較するより、用途を明確にして選ぶ方が分かりやすい。
家族利用や積載性、長距離移動まで1台で幅広くこなしたいならランドクルーザーFJ。価格を抑えながら、本格4WDの走破性とコンパクトさを楽しみたいならジムニーノマド。
この違いが、2台を選び分ける大きなポイントとなる。