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Vol.47|フューエルリッド組み立て
エンジン周りの組み立ては前号までで完成したようで、47号は久しぶりにボディパーツの登場です。この左リヤフェンダーはダイキャストの金属製で重量感もたっぷり。
サーマルパールオレンジの塗装もよく再現されているのですが!!!!!!!
黒い斑点状の汚れを発見。
コンパウンドで磨いてみましたがクリア塗装の下のようで、まったく落ちません。さすがにこれは諦めるしかなさそうです。うぅ……地味にショック……。
気を取り直して、今号の組み立てはフューエルリッドです。
ここは開閉式になっていて、中のガソリンノズルを差し込む給油口部分もしっかりと再現されています。フェンダーの裏側からリッドをはめて、ずれないように注意しながら給油口を上から当ててビス留めするのですが、金属へのねじ込みなのでかなり固く、電動ドライバーを使用しました。
このフューエルリッドはちょっと開けづらいですが、再現度の高さには大満足ですね。
Vol.48|左リヤフェンダーの組み立て
48号は前回に引き続き左リヤフェンダーの組み立て、今回はエアインテークの部分です。インタークーラーへのエアを取り入れる部分で、この場所にインテークがあるのはキャビンより後ろ側にエンジンを搭載するクルマならではの特徴ですね。まずは前回作ったリヤフェンダーにインナーパネルを組み付けます。
金属パーツなのでここでも電動ドリルを使いました。続けてインテーク開口部にメッシュを装着。このメッシュが金属製で実に細かく模様を再現しているのに感動。やはり電動ドリルで組み付けた後は、内側から黒い樹脂パーツを組み付けて完了です。
今号のヘリテージギャラリー|1994 ODYSSEY
1994年に発売された初代オデッセイ。ある意味でホンダのターニングポイントとなったクルマではないでしょうか。1990年代は日本のミニバンブームが始まった時代です。しかし当初のミニバンはFRベースで単なる背の高いワゴンというクルマが多く、画期的コンセプトのトヨタ・エスティマ(1990年登場)はボディが大きく高価だったりと、ファミリーカーとして選ぶにはちょっと悩んでしまうというクルマがほとんどでした。
そんななか登場したオデッセイは、乗用車の使いやすさとミニバンの実用性をあわせ持つユニークな1台でした。
全高を1645mmに抑え、なおかつ全長4750mmm、全幅1770mmというボディサイズは取り回しのしやすさと室内の広さを両立。
シートアレンジが豊富で5名乗車ならワゴンも上回る積載量、いざという時は7人が乗れる、前後席のウォークスルーも可能という実用性の高さは、一家に一台のファミリーカーとしてうってつけでした。
リヤドアがスライドではなくヒンジ式だったことも、セダンユーザーから抵抗なく受け入れられた要因でしょう。
プラットフォームは定評のあるアコードのものを使用し、サスペンションは前後ともダブルウイッシュボーン。まるで乗用車のような安定したハンドリングを実現していたことも、オデッセイの評価を高めました。
オデッセイのコンセプトは、その後の日本独自のミニバン文化を定義づけたともいえるでしょう。
オデッセイの成功で業績を大きく向上させたホンダは1996年に5ナンバー背高ミニバンのステップワゴン、2000年に5ナンバー乗用車タイプミニバンのストリームを発売し、ミニバン大国へと成長していくのです。