いつかはあのクルマ…の最新モデルも『トミカ』にあります! | トミカ × リアルカー オールカタログ / No.72 トヨタ クラウン

発売から50年以上、半世紀を超えて支持される国産ダイキャストミニカーのスタンダードである『トミカ』と、自動車メディアとして戦前からの長い歴史を持つ『モーターファン』とのコラボレーションでお届けするトミカと実車の連載オールカタログ。あの『トミカ』の実車はどんなクルマ?
No.72 トヨタ クラウン (サスペンション可動・希望小売価格550円・税込)
No.72 トヨタ クラウン(初回特別仕様) (サスペンション可動・希望小売価格550円・税込)*初回のみの特別仕様(特別色)です。

トヨタ クラウンはトヨタを代表する高級乗用車です。1955年にデビューした初代モデルが日本初の純国産設計の自動車であったことから、日本を代表する自動車とも言われる1台です。長らくトヨタの量販車の最上級モデルとして頂点に君臨し、いまだに憧れの的となっています。

高級車としてのみならず、初代モデルのデビューから現行最新型まで70年近く受け継がれ、16代を重ねる息の長さ、乗用車から公用車や社用車、あるいはタクシーなどの業務用車やパトカーのような特殊車両にまで使用される用途幅の広さなど、まさにあらゆる面で突出した国産車と言えます。

トヨタ S30系 クラウン クロスオーバー 実車フロントビュー。
トヨタ S30系 クラウン クロスオーバー 実車リヤビュー。

『トミカ』の『No.72 ロータス エリーゼ スポーツ 220 II』に替わって2023年12月の第3土曜日に登場した『No.72 トヨタ クラウン』は、そんなクラウンの2023年現在、現行最新の16代目モデル、2022年にデビューしたS30系クラウンをモデル化しています。

この16代目モデルはあらゆる面で「革新」と言える内容となっています。最大の特徴は、セダンとSUVを融合させた新しいスタイルの“クロスオーバー”に加えて、エモーショナルな雰囲気を持ち、運転しやすいパッケージとともにスポーティな⾛りを楽しめる“スポーツ”、新たなフォーマル表現とともにショーファーニーズにも応える“セダン”、⼤⼈の雰囲気で余裕のある⾛りを持つ機能的なSUV“エステート”の合計4つのバリエーションが用意されている点です。

S30系クラウンは4つの車種バリエーションが用意されているのが最大の特長。左からクロスオーバー、スポーツ、セダン、エステート。『トミカ』で再現されたのはクロスオーバーだ。

その中でも最初に発売されたのが、スタイリッシュなクーペライクシルエットと、⼒強さを感じさせるリフトアップスタイルを組み合わせ、流麗さとダイナミックさを両⽴させたスタイリングが特徴の“クロスオーバー”で、『トミカ』の『No.72 トヨタ クラウン』もこのモデルを再現しています。

“クロスオーバー”は従来のセダンの常識を打ち破る⼤径タイヤを採⽤。ボディ構造の工夫により、ボディ側⾯近くまで外側に張り出した⾜まわりと、ボディとタイヤの隙間のバランスも徹底的に吟味したことで、セダンでもSUVでもない、踏ん張り感のある⼒強いスタイルを作り出していますが、『トミカ』の『No.72 トヨタ クラウン』もこの特徴的なスタイリングを上手く再現しています。

S30系クラウンのインテリア。どの席からも直感的に操作ができる機能レイアウトとひと続きで包み込まれるような造形により、ドライバーは運転に集中でき、同乗者は⼼地よく移動を楽しめる“全席特等席”を実現している。

内装デザインでは、ディスプレイや操作スイッチを⽔平⽅向に集約したことでどの席からも直感的に操作ができる機能レイアウトと、インストルメントパネルからドアにかけてひと続きで包み込まれるような造形により、ドライバーは運転に集中でき、同乗者は⼼地よく移動を楽しめる“全席特等席”を実現しています。

トヨタ初の2.4ℓターボ デュアルブーストハイブリッドシステム。

ハイブリッドシステムには2種類が用意されています。まずはトヨタ⾃動⾞として初採⽤となる、低回転から⼒強いトルクを⽣み出す直列4気筒ターボエンジンと、⾼い駆動⼒を発揮する最新の電動パワートレーン『e Axle』、新開発のバイポーラ型ニッケル⽔素電池を組み合わせた2.4ℓデュアルブーストハイブリッドシステム。これはドライバーのアクセル操作にリニアに反応し、ダイレクトかつトルクフルで気持ちのいいドライビングフィールを体感することができます。

クラウンならではの上質で滑らかな⾛りをさらに進化させた2.5ℓハイブリッドシステム。

もう一つはクラウン“クロスオーバー”に最適化された⾼効率ハイブリッドシステムに、新開発バイポーラ型ニッケル⽔素電池を搭載。クラストップレベルの低燃費と⾼い静粛性を実現し、クラウンならではの上質で滑らかな⾛りをさらに進化させた2.5ℓシリーズパラレルハイブリッドシステムになります。

プラットフォームは新開発のGA-Kプラットフォームで、⼤径タイヤの採⽤により得られた従来のセダンより⾼いヒップポイントを活かし、乗り降りがしやすく、視界の良い着座位置が実現されています。また、頭の上や前後の空間もより広く確保され、どの席に座っても特等席と感じられるような、居⼼地のいい室内空間が目指されています。

TNGAプラットフォームによる軽量かつバランスの取れた⾼剛性ボディ。

また、乗り降りや運転のしやすさを優先したパッケージでありながら、TNGAプラットフォームによる軽量かつバランスの取れた⾼剛性ボディと、⾜まわりでは、フロントにマクファーソンストラット式、リヤには新開発マルチリンク式のサスペンションを装備したことにより、クラウンらしいどっしりとした直進安定性と、しなやかな動き、目線のぶれないフラット感と振動の少ない質感の⾼い乗り⼼地を追求し、ずっと乗っていたくなる快適性が実現されています。

S30系クラウンは、どっしりとした直進安定性としなやかな動き、目線のぶれないフラット感と振動の少ない質感の⾼い乗り⼼地を追求し、ずっと乗っていたくなる快適性が実現されている。

さらに、先進機能が付与されて一段と機能向上を果たした最新の予防安全パッケージ『トヨタセーフティセンス』が全⾞標準装備されたほか、⾼度運転⽀援技術『トヨタ チームメイト』を搭載し、安全性能を一段と高めています。また、渋滞時の安全運転を⽀援する“アドバンスト ドライブ(渋滞時⽀援)” や様々な駐⾞シーンでスムースな⼊庫・出庫を⾃動で⾏ないリモート操作も可能な“アドバンストパーク(リモート機能付)”など、安⼼・便利な先進機能も用意されています。

『トミカ』の『No.72 トヨタ クラウン』は先にも書いた通り“クロスオーバー”モデルを再現していますが、細かな仕様までは特定できません。強いて言えば、大きなタイヤ&ホイールとボディとのバランス感から、最大径のタイヤ&ホイールが用意された“2.5ℓハイブリッド車 クロスオーバーG “レザーパッケージ” 4WD”ではないかと思われますが定かではありません。とは言え、実車の特徴が良く再現された本車は、ぜひラインアップに加えたくなる1台でしょう。

■トヨタ クラウン 2.5ℓハイブリッド車 クロスオーバーG “レザーパッケージ” 4WD 主要諸元(『トミカ』のモデル車種を特定するものではありません)

全長×全幅×全高(mm):4930×1840×1540

ホイールベース(mm):2850

トレッド(前/後・mm) :1605/1615

車両重量(kg):1760

エンジン型式:A25A-FXS型 直列4気筒 筒内直噴+ポート燃料噴射装置(D-4S)

排気量(cc):2487

最高出力:137kW(186ps)/6000rpm

最大トルク:221Nm(22.5kgm)/3600-5200rpm

フロントモーター型式:3NM型 交流同期式

フロントモーター最高出力:88kW(119.6ps)

フロントモーター最大トルク:202Nm(20.6kgm)

リヤモーター型式:4NM型 交流同期式

リヤモーター最高出力:40kW(54.4ps)

リヤモーター最大トルク:121Nm(12.3kgm)

トランスミッション:電気式CVT

サスペンション(前/後):ストラット/マルチリンク

ブレーキ(前後) :ベンチレーテッドディスク

タイヤ:(前) 225/45R21

■毎月第3土曜日はトミカの日!

No.93 マツダ CX-5 道路パトロールカー (サスペンション可動・希望小売価格550円・税込)

毎月第3土曜日は新しいトミカの発売日です。2023年12月の第3土曜日には、上でお伝えしているように、それまでの『No.72 ロータス エリーゼ スポーツ 220 II』に代わって『No.72 トヨタ クラウン』が登場します。なお、『No.72 トヨタ クラウン』には、初回出荷のみの特別仕様もあります。また、それまでの『No.93 コペン GR SPORT』に代わって『No.93 マツダ CX-5 道路パトロールカー』が登場します。

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