メルセデス・ベンツの電気自動車の最高峰、そのデザインを的確に再現! トミカ × リアルカー オールカタログ / No.47 EQS バイ メルセデス-EQ

発売から50年以上、半世紀を超えて支持される国産ダイキャストミニカーのスタンダードである『トミカ』と、自動車メディアとして戦前からの長い歴史を持つ『モーターファン』とのコラボレーションでお届けするトミカと実車の連載オールカタログ。あの『トミカ』の実車はどんなクルマ?
No.47 EQS バイ メルセデス-EQ (希望小売価格550円・税込)

No.47 EQS バイ メルセデス-EQ (希望小売価格550円・税込)

No.47 EQS バイ メルセデス-EQ(初回特別仕様) (希望小売価格550円・税込)*初回のみの特別仕様(特別色)です。

No.47 EQS バイ メルセデス-EQ(初回特別仕様) (希望小売価格550円・税込)*初回のみの特別仕様(特別色)です


2023年7月の第3土曜日に、それまでの『トミカ』の『No.47 ダイハツ タフト』に代わって登場したのが『No.47 EQS バイ メルセデス-EQ』です。EQSはドイツのメルセデス・ベンツが、同社のバッテリー電気自動車(BEV)シリーズのブランドである“メルセデス-EQ”のもとに製造販売している電動のフルサイズ高級車です。

メルセデス・ベン EQS 実車フロントビュー(本国仕様/『トミカ』のモデル車両と同一規格ではありません)
メルセデス・ベン EQS 実車リヤビュー(本国仕様/『トミカ』のモデル車両と同一規格ではありません)

メルセデス・ベンツの内燃機関(エンジン)自動車は基本的にアルファベットと3ケタの数字を車名としていますが、アルファベットが車格(大雑把に言えば大きさ)を表します。このアルファベットはA、B、C、E、S とありますが、Aが一番小柄で、Sが一番大柄な自動車になります。続く3ケタの数字は“200”なら2000cc、“350”なら3500ccといった具合にエンジンの排気量を示しますが、近年ではハイブリッド化やダウンサイジング(小排気量化)が進んでいるため、必ずしも排気量と同じというわけではなくなっており、排気量の目安として考えるようになっています。

これがメルセデス・ベンツの自動車の基本的な命名規則ですが、このEQSのように、中にはアルファベットが3文字のものがあります。この3文字のうち最後の1文字のアルファベットは、今まで説明してきたのと同様に車格を示すものですが、最初の2文字は近年新しく登場してきたボディ・タイプや動力システムなどを示しています。「EQ」は電気自動車を示します。

つまりEQSとは、EQ=電気自動車であり、その中のS=最も大柄なサイズの乗用車という意味になるわけです。ちなみに2023年7月現在、メルセデス・ベンツの電気自動車も内燃機関自動車同様にA、B、C、E、Sと、EQAからEQSまですべての車格のものがラインアップされています。

EQSはアーチ状のルーフを中心に、ラインがリヤまで延ばされてクーペのようなスタイリングとなった“ワン・ボウ”と呼ばれるスタイリングが特徴。

さて、EQSは2019年、ドイツのフランクフルトモーターショーで“メルセデス・ベンツ・ビジョンEQS”として発表され、2021年に発売されました。EQSはEVA2(あるいはMEA)と呼ばれるメルセデス・ベンツのEV専用プラットフォームが使用された初のモデルになります。アーチ状のルーフを中心に、ラインがリヤまで延ばされてクーペのようなスタイリングとなった“ワン・ボウ”と呼ばれるスタイリングが特徴で、そのcd値は0.20と、発売当時は量産自動車最良の空力性能を誇りました。

EQSはメルセデス・ベンツのEV専用プラットフォームが使用された初のモデル。これは前後にモーターを持つ“4MATIC”モデルのもの。日本市場ではAMG EQS 53がこの仕様になる。

日本に導入されているEQSは2車種ですが、そのうち基本形とも言えるEQS450+は、ヴァレオ・シーメンス製の水冷永久磁石同期モーターをリヤに1基搭載し、欧米で用意されている4輪駆動の“4MATIC”モデルや日本市場にも用意されているAMG EQS 53(4MATIC+)では、さらにフロントにもモーターを搭載します。いわゆるトランスミッションは無く、駆動力はモーターから単速減速ギヤボックスを介して伝達されます(俗に言う電気式CVT)。

バッテリー総電力量107,8kWhのリチウムイオンバッテリーを搭載する後輪駆動のEQS450+は、WLTPモードで700km以上の航続距離を実現しますが、これはEQS発表当時に日本で販売されていたEVの中では最長を誇ります。また、日本仕様はCHAdeMO規格の最大150kWの直流急速充電への適合、および車外へ電力を供給するV2H/V2L機能などが搭載されています。

インテリアは新開発のMBUXハイパースクリーンが採用。2つのOLEDスクリーンと助手席ディスプレイが、ダッシュボードのほぼ全体をカバーするLCDインストルメント・クラスターで覆われるデザインだ。

インテリアは新開発のMBUXハイパースクリーンが採用され、センターディスプレイとデジタルコックピットの2つのOLEDスクリーンと助手席ディスプレイが、ダッシュボードのほぼ全体をカバーするLCDインストルメント・クラスターで覆われるデザインとなっています。また、アダプティブ・クルーズコントロール、レーンキープアシスト、衝突被害軽減ブレーキ、アダプティブ・ヘッドライトなどの先進安全機能が搭載されています。

日本市場でも販売されているEQS450+は、WLTPモードで700km以上の航続距離を実現。これはEQS発表当時に日本で販売されていたEVの中で最長。

さて、『トミカ』の『No.47 EQS バイ メルセデス-EQ』は、日本市場向けのEQS450+をモデル化しているようです。可動する部分こそありませんが、それでもなお、的確に再現されたEQSの先進的でダイナミックなデザインは魅力的です。このメルセデス・ベンツの電気自動車の最高峰に位置する1台を、ぜひコレクションに加えてみてはいかがでしょう?

■メルセデス・ベンツ EQS450+主要諸元(『トミカ』のモデル車両と必ずしも同一ではありません)

全長×全幅×全高(mm):5225×1925×1520

ホイールベース(mm):3210

トレッド(前/後・mm) :1645/1660

車両重量(kg):2530

モーター形式:EM0027型 交流同期式

最高出力:245kW(333ps)/4147-11544rpm

最大トルク:568Nm(kgm)/0-4060rpm

バッテリー総電力量:107.8kWh

一充電走行距離:700km(WLTCモード)

トランスミッション:電気式CVT

サスペンション(前/後):4リンク/マルチリンク

ブレーキ(前後):ベンチレーテッドディスク

タイヤ:(前後) 265/40R21

■毎月第3土曜日はトミカの日!

No.109 しまじろう シーパーク シャトルバス(希望小売価格550円・税込)

No.109 しまじろう シーパーク シャトルバス(希望小売価格550円・税込)

毎月第3土曜日は新しいトミカの発売日です。2023年7月の第3土曜日には、上でお伝えしているように、それまでの『No.47 ダイハツ タフト』に代わってNo.47 EQS バイ メルセデス-EQ』が登場します。なお、『No.47 EQS バイ メルセデス-EQ』には、初回出荷のみの特別仕様(特別色)もあります。また、それまでの『No.109 DHLトラック』に代わって『No.109 しまじろう シーパーク シャトルバス』が登場します。

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