深みのあるシブさと色気が同居する、絶妙オレンジなボディが魅力のS30。友人が購入したハコスカの影響を受けたオーナーは、居ても立ってもいられなくなり、旧車購入を決意。いろいろとアンテナを張っているところに現れたのが、このクルマだった。前オーナーによるメンテが行き届いた一台で、保管状態もバツグン。コレを見逃す手は無い!と、即購入に踏み切った。ちなみにソレまで乗っていたのはジャガーだというから、いかにその友人のハコスカが強烈だったか、想像に難くない。そんな感じで出会ったZを接点に仲間が増え、楽しいカーライフを送っている。
足まわり
オガワ軽量クロモリフライホイール(4.0kg)とファイナル3.9のギヤを介して伝えられるパワーを受け止める後輪は225/50-15のRE-01。ちなみにフロントは205/55-15。もともとオーナーはDR30でゼロヨンを楽しんでいた時期があり、まるでマンガのような話だが、その時にバカっ速いZ乗りのオヤジが居たそうで、その影響でZを選んだという。ホイールは大好きなワタナベのポリッシュをチョイス。バーフェンとのマッチングも見事で、S30をよりグラマラスに魅せている。
エンジン
ソレックス44φ。エアクリーナーは見た目のシッカリ感も頼もしいK&Nだ。
カップリングファンのまま、アルミ三層ラジエターでしっかり冷却。
ステンレス製ワンオフマフラーはテール径96φ。パーツアシストオリジナル46φタコ足との組み合わせ。
室内
ダットサンコンペステアとダットサンタイプバケットシートという黄金コンビを中心に、スパルタンな雰囲気に仕上がったインテリア。チェックパターンのフロアマットとのバランスも良く、モノトーンなビジュアルとなっている。純正メーター位置に装着されたスミスタイプ・メーター。機能美という言葉が似合うルックスが人気の秘密だ。
今回紹介したフェアレディZの記事は、様々な国産旧車の記事や情報を満載の令和に残るクルマ改造雑誌『G-ワークス』(毎月21日発売)に掲載された記事からの引用・転載、再構成したものです。