3列7人乗りの絶妙コンパクトボディで魅了「メセデス・ベンツ GLB」【最新輸入SUV 車種別解説 MERCEDES-BENZ GLB】

「メルセデス・ベンツ」のSUVラインナップの中でもそのフォルムから少々異色のポジションに立つのが「GLB」。7人定員にリクライニング機構も備えた柔軟なシートアレンジで荷室の使い勝手も文句なし。操縦性も素直で安定したドライビングが楽しめ、かつワインディングロードも堪能できるパフォーマンスも秘めている。剛柔一体ゆえに多種多様にフル活躍できるまさに正統派SUV(スーパーユーティリティビークル/スポーツ用多目的車)と言える。AMGモデルもラインナップされ、さらなるスパイスを求めるユーザーにも対応している。
REPORT:竹岡 圭(本文)/小林秀雄(写真解説) PHOTO:中野幸次 MODEL:菅原樹里亜

2列目シートアレンジが多彩 オン/オフ走行性能も高水準

コンパクトながら3列シート7人乗り、日本の交通事情にピッタリということで大人気に。GLAとGLBは兄弟車種であるものの、現行モデルはエクステリアの雰囲気もガラリと変わり、メルセデス・ベンツの全体的なラインナップの中でも異色の存在として目に映るが、その分、Gクラス同様に個性が際立っているとも言える。わかりやすく、いかにもSUVという佇まいがまた良いのだ。

エクステリア

ひとクラス上のGLCがフルモデルチェンジしたばかりだが、日本の環境でも運転しやすいという意味ではGLBに分がある。それでいて3列7人乗りというのも魅力。

輸入車のSUVとなると、ユーティリティ性能が気になるところだが、2830㎜の長いホイールベースを活かし、2列目シートも8段階のリクライニング機構を備え、6対4分割で140㎜のスライド調整が可能なので、3列目に人を乗せる場合、バランスを取った調整ができる。

インストルメントパネル

インターフェースはひと世代前のシステムだが、ほとんどの機能をステアリングスイッチや音声認識で完結できる操作性はハイレベル。ナビゲーションとテレビチューナーは標準装備され、コネクティビティ機能もオプション設定。

とはいえ、さすがに広々スペースとはいかないため、実際は荷物席の方が多いだろう。この場合、3列目は床下にピッタリと収納できるので、まるでシートがなかったかのようなラゲッジスペースがつくり出せるのも利便性が高い。

居住性

最低地上高も196㎜確保されているので、悪路走破性も想像以上に高いが、オンロードでの運動性能もバッチリ。スタイルの割に、腰高感もなくスポーティなドライビングが楽しめるのはさすがで、AMGモデルがラインナップされているのも頷ける。

うれしい装備

全車にパノラミックスライディングルーフをメーカーオプションとして設定。電動のシェードを開くだけでも車内の開放感が高まる。
パワートレインの制御を変更するダイナミックセレクトを装備。オフロードエンジニアリングパッケージ装着車はオフロードモードも搭載。
月間販売台数     NO DATA
現行型発表      20年6月(一部仕様変更 21年9月)
WLTCモード燃費    15.9 ㎞/ℓ ※「GLB 200 d 4MATIC」

ラゲッジルーム

変なクセがないので、パッと乗った瞬間から乗りやすさが感じられ、ワインディングロードを攻められるほどのパフォーマンスを秘めている。アウトドアから本格的な走りまで、幅広く楽しめる1台だ。

※本稿は、モーターファン別冊 ニューモデル速報 統括シリーズ Vol.153「2024 国産&輸入SUVのすべて」の再構成です。

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