
昨年4月、ニッチな自動車メーカー兼カスタマイザーのレズバニ・モーターは、現行のポルシェ992世代モデルをベースにした、RR1をプレビューした。

しかしその後、紆余曲折があり、同社はこのモデルを発表した後、よりレトロな外観にするためにスタイルを変更することを決定した。現在は生産に向けて準備されており、今年の夏に納車が開始される予定となっている。
同社は詳細について明かしていないが、RR1はポルシェ911(992)をベースにしており、935や「1970年代の伝説的なクレマーのレースカー」を彷彿とさせる、レトロなデザインのカーボンファイバーボディを特徴としている。同社はさらに、この車は往年の象徴的な自動車デザインに敬意を表しつつ、「現代の快適さ、性能、安全性」も備えていると述べた。
注目の変更されたデザインだが、昨年のプレビューモデルには、ポルシェ911のヘッドライトをタイカンのライトに似た形に改造したものが採用されていた。しかし量産型では、ノーズ部分を旧型の911に近づけるなど、フロントエンドが激変した。
また、ドアを除いてボディの大部分はカーボンファイバー製で、レトロ風のヘッドライト、通気孔付きフロントフェンダー、スタイリッシュなリヤウィングも見られる。足まわりには、20インチと21インチのホイールが装着されるという。
量産型には2つのトリムが用意されており、ポルシェ911カレラTとターボSをベースにしている。
RR1 600はポルシェ911カレラTをベースにしており、愛好家向けに作られている。後輪駆動で、最高出力608ps/447kWを発揮する3.0L 6気筒ツインターボエンジンを搭載しており、6速または7速マニュアル、あるいはPDKトランスミッションに接続される。
RR1 750はポルシェ911ターボSをベースにしており、最高出力760ps/559kWを発揮する3.8L 6気筒ツインターボエンジンを搭載している。こちらはPDKトランスミッションと全輪駆動システムに接続されており、0から60mphm(96km/h)まで2秒で加速できる。
どちらの車にも、ストリート用とトラック用のサスペンションのほか、センターロックホイール、冷却アップグレード、ブレンボブレーキシステムなど多数のオプションが用意されている。また、ロールケージ、レーシングハーネス、軽量ポリカーボネート製ウィンドウも提供している。
さらに、パフォーマンス重視のオプション以外にも、特注のシフトノブからカスタムグラフィック、サンプルの外装ペイントまで、さまざまなカスタマイズ・オプションが用意されているようだ。
生産台数はわずか50台に限定され、すでに同社のWebサイトで注文を受け付けている。最初の5台の価格は、ドナー車の費用を除いて、改造だけで195000 ドル(約3000万円)からと新価格も発表。参考までに、新しいポルシェ911カレラTは134000ドル(約2000万円)から、911ターボSは230400ドル(約3500万円)からとなっている。つまり、オプションを追加する前の総額は 329000ドル(約5000万円)から424400ドル(約6500万円)になる。










