欧州にてお披露目された「MINI マルチトーンエディション」は、新型の特別仕様車としてこれまでのMINIコミュニティを称え、表現力豊かなデザインと専用ディテールが追加されている。ラインナップはMINI 3ドア、MINI 5ドア、クラブマンに設定され、これを所有したMINIファンは新たに自分の個性を表現することができるだろう
マルチトーンエディションで特徴的なのが、ブラックルーフを走るレインボーラインだ。フロントセクションの明るいアスペンホワイトから、より落ち着いたグレーの色調へとグラデーション変化している。ルーフの抽象的なラインはこれだけに留まらず、特別仕様車の様々な箇所でモデルを象徴するラインとして採用されている。この塗装は、英国オックスフォードにあるMINI工場で採用されているウェット・オン・ウェットと呼ばれる手法によるもので、カラーパターンは変化するため、その模様は1台1台の固有の装飾となっている。
マルチトーンエディションには、親しみやすさを演出するボディカラーが採用されている。3ドアと5ドアにはセージ・グリーン、クラブマンにはインディアン・サマーレッドが塗装されている。このどちらにもグラフィックレインボーラインが施され、光を差し込んでくれる。ホイールにはツートーンカラーの専用ホイールキャップが装着され、車種によってはシザースポーク2トーンデザインの17インチ軽合金ホイール、パルススポーク2トーンまたはマルチレイスポークデザインの18インチ軽合金ホイールが用意されている。
インテリアはブラックカラーを基調としており、MINI本来のガジェット感が楽しい空間だ。ダッシュボードとサンバイザーにはレインボーの装飾が施され、ステアリングホイール下部スポークには専用エンブレムが刻まれ、所有欲を満たしてくれる。視線を落とすと、運転席と助手席のフロアマットにもシリーズを象徴するエンブレムが装着され、ドアを開けるとサイドシル部の専用プレートが顔を出してくる。