クルマだって無縁じゃない!? 接点復活の新習慣

専用の接点復活剤もあるものの、潤滑用オイルやグリスなどで、電気接点を復活させる効能があることも。ここで使用したSOFT99『ニューオイルスプレー(実勢価格:638円)』もそのひとつ。
目に見えなくても、著しく動作を阻害する電気接点の汚れ。身のまわりの電子機期でこそお馴染みともなったこの手入れも、クルマでこそ方々で有用だったりする。

通電の不安定さを改質効果で復元せよ!

使用期間に応じ、ボディが徐々にくすんでいくように、また金属材質にサビが生じていくように、電気接点部分も使用を重ねるごとに劣化が起きる場合がある。

とかく最近のクルマはコネクターを始めとして電気接点も多い。バッテリーターミナルなどでは白く粉を吹いたような変質が見えてわかりやすいものの、クルマ全体に設けられる各所では目には見えない汚れや変質が生じている場合もある。

電源たるバッテリー周辺は、とりわけ通電状況に気を配りたい。といっても、処置は簡単。場所に応じてスプレーするだけ。狭い箇所にはノズルを立てて局所に噴射する。

劣化が起きているからといって明確にオフとなるわけじゃないから始末が悪い。それでも、通電不良によるパフォーマンスロスは、結果的に各電子機器の作動不良を招く場合が往々にしてある。

自宅で使う電子機器にも一部使われるようになってきた接点復活剤をご存知だろうか? プラグ端子にちょこっと塗るだけで、それこそ充電不良が改善されたり、あるいは電子ノイズの発生を抑えられたりと、その違いが明らかに出ることもある。言い換えれば、元々ロスが生じており、それを取り戻せたということだろう。タネや仕掛けがある話じゃなく、理論に則った正規のメンテナンスだ。

カプラーなども、経年変化により、通電状況が悪化する場合がある。完全に不通とはならずとも、不安定な通電ではパフォーマンスもロスしがち。症状が出る前に処置するのがベターだろう。

同じ話はクルマにも通用する。ことにクルマは屋外でこそ使うものだけに、四季折々の気候に直接さらされ、電子機器のコンディション維持にはより気を配るべきとも言える。カーメーカーもあらかじめそれを見越して処理しているために、必須ケアとは言えないまでも、手入れの延長でケアしておいて損はない。

接点復活を全面に出す商品こそ少ないものの、潤滑やサビ止めも兼ねたケアスプレーはカー用品市場でも数多く存在する。効能的な差異こそあまり大きくないとはいえ、クルマの場合は局所的な処置も多いだけに、極細ノズルを備えたものだと使い勝手はいいだろう。

とりわけ、後付けの電子機器等をDIYで取り付けている人などは、配線の点検ついでに処置してみるといい。思わぬ効果が出る場合もある。

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