MAZDA3 e-SKYACTIV-X搭載モデル長期レポート | 走行1万7000km後の6ヵ月点検

MAZDA3 e-SKYACTIV-X 購入から1年半、ごく細かい困りごとはあれど、おおむね満足

MAZDA3 FB e-SKYACTIV-X搭載、6速MT、AWD
新車で購入したMAZDA3 FB e-SKYACTIV-X搭載、6速MT、AWD。早いもので1年半が経った。ここまでの走行は約1万7000km。6ヵ月点検のためにディーラーに赴いた。
TEXT & PHOTO:世良耕太(SERA Kota)

「わかってるって!」半年前から予約してあるのだから

早いもので我が「MAZDA3、e-SKYACTIV-X搭載、6速MT、AWD」が6ヵ月点検を迎える日がやってきた。新車1ヵ月無料点検(2021年7月)、新車6ヵ月無料点検(21年11月)、法定12ヵ月点検(22年5月)につづいての6ヵ月点検(22年11月)である。その間、サービスキャンペーン(無償修理。21年7月)やスタッドレスタイヤへの履き替え(22年1月)などで販売店(関東マツダ 高田馬場店)を訪れている。今回の点検に関しては、前回の点検時に予約していた。だから、半年前から訪問日は決まっていたわけだ。

6ヵ月点検の1ヵ月ほど前になると、エンジン始動後にメーター中央部に「メンテナンス時期が近づいています」のメッセージが表示される。ステアリングホイールにあるINFOボタンを押すと消えるのだが、エンジン回転計のスパナマークは残ったままだ。訪問日は半年前に決まっているので、メッセージが出るたびに「わかってますよ」と心の中でつぶやいてINFOボタンを押すのだが、毎度毎度出てくるとイラッとするのは事実。

「メンテナンス時期が近づいています」わかっています!
だから、わかってるって!
もう、わかってます。

自分で消せる術はないものかとマツダコネクト(センターディスプレイとコマンダーコントロールを使ったインフォテインメントシステム)をいじくってみたがわからず、モヤモヤした日々を過ごして点検日を迎えた。センターディスプレイの画面にもメッセージは表示されるし、目的地の設定をしようと思ってスマートフォン専用アプリのMyMazdaを開くと「メンテナンス時期です」とのメッセージが出てくる。点検日の予約が完了している場合は、「次の点検日は○月×日です」のようなメッセージを出してもらえるとありがたい(技術的に可能かどうかは承知していないが)。

点検時の走行距離は1万6934kmだった。半年で4516km走ったことになる(だいぶペースが落ちている)。筆者はパックdeメンテ(6万1160円)をあらかじめ購入しているので、エンジンルーム、室内、足まわり、下まわり、外まわり、ブレーキ利き具合の点検とエンジンオイル交換はパック料金に含まれている。そのため、6ヵ月点検に関する当日の支払いは発生しない。点検内容はすべて「問題なし」だった。

デポジットクリーナー(2860円)はすすめられるままにお願いした。マツダ公式ホームページ(https://www.mazda.co.jp/carlife/service/parts/deposit-cleaner/)には、「燃料タンクに注入するだけで、エンジン内部の燃料噴射ノズル、インテークバルブ、プラグ、燃焼室内に付着したカーボン・デポジット(汚れの堆積物)を走りながら強力に洗浄し始動性、加速性及び燃費を向上させ、排ガスの有害物質を低減します」とある。

使用前・使用後の違いは感じられていない。ま、体感できるほどの差(燃費も含め)があったら、よほど汚れていることになるわけで……。

作業を待っている間、CLUB MAZDAの会員登録を勧められた。マツダ公式ホームページには、「オーナーの方もマツダに興味をお持ちの方もご登録いただける無料の会員サービス」とある(https://www.mazda.co.jp/clubmazda_intro/)。マツダ車のオーナーは、スマートフォン専用アプリのMyMazdaと連携することで、将来的にはホームページ内にあるメニュー操作で、次回点検の予約などが行なえるようになるらしい。販売店に電話する必要がなく、やりとりが楽になるのがメリットだ。次の6ヵ月点検を予約するとき(そういえば、店頭で次回の予約をしなかった……)は、CLUB MAZDA経由で予約できるようになっているだろうか(試してみたい)。

「いちいちホームページにアクセスするより、MyMazdaでできたほうが楽なんだけど」と思ったが、勧められるがまま登録およびMyMazdaと連携した。CLUB MAZDAの会員登録後、定期的にメールが届くようになった。例えば、12月2日に届いたメールのタイトルは「【デジタルマガジン先行公開】持続可能な社会を目指して、クルマに長く乗り続けていただくために」となっており、ログインして記事を開くと、クルマの耐久性を試す数々の試験の様子が報告されている。

かなり興味深い内容だった(今後も楽しみ)。「カーライフ」のコーナーにある「コネクティッドサービスの便利な使い方〜寒い季節のドライブも快適に〜」などは、マツダ車オーナーにとっては役に立つ内容だ。Apple CarPlay/Android Autoの接続を丁寧に解説するページもある。コンテンツは徐々に充実していくはずで、「そんな機能あったんだ!」という発見がありそうだ。

ソウルレッドクリスタルメタリックのCX-60。

CLUB MAZDAとMyMazdaを店頭で連携したプレゼントとして、関東マツダオリジナルの白雲石入り吸水コースターを受け取った。図柄はCX-60である。そういえば、というか店内に足を踏み入れたときに気づいていたが、前回訪問時にロードスターが展示してあった場所にCX-60が展示してあった。試乗車だろうか、屋外にもCX-60が1台。店内のソウルレッドクリスタルメタリックはスポーツ系、外のロジウムホワイトプレミアムメタリックはモダン系である。

リモコンキーの中はこうなっているのだが、普段は別に見たくない。

待ち時間は2時間弱。点検のタイミングで、保管してもらっているスタッドレスタイヤへの履き替えをお願いした(ので、雪道を走りたい気分満々である)。点検に取りかかる際に「何か問題は?」と聞かれたのだが、走行に関する困りごとはとくになく(相変わらず内装のビビリ音は散発的に発生するが)、「とくにありません」と返答した。ただ、小さな困りごとは新車時以来たまに発生していて、リモコンキーをバッグに入れて持ち歩いていると、いわゆる下側カバーが外れて憂鬱な気分になる(新車1ヵ月無料点検のレポートで触れている)。

また、新車時からフロアマットの右側だけ留め穴から外れやすく、乗り込む際に浮いたフロアマットが目に入って「またかよ」とがっかりした気分になるのが、小さな悩みの種だ。

こうなっていればいいのだが
よく外れるのは小さな悩みだ
タイヤをスタッドレスタイヤに履き替えた。

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著者プロフィール

世良耕太 近影

世良耕太

1967年東京生まれ。早稲田大学卒業後、出版社に勤務。編集者・ライターとして自動車、技術、F1をはじめと…