音響機器メーカーのプロ用部材を使えばDIYで手が届く! 車内音響快適化への道 〜『アクワイエ』シリーズ実践編〜【CarGoodsMagazine】

音響機器メーカーでもあるオーディオテクニカは、デッドニング(ドアチューニング)キットを積極的にリリースしている。そこで使われる部材のクオリティはプロも使う本物指向だ。
高度にシステム化した現代のクルマでも、DIYによる性能アップの道は残されている。その代表例こそ、「デッドニング」あるいは「ドアチューニング」と呼ばれる防音材の設置カスタムだ。オーディオファンはもちろん、車内の静粛性を求めるユーザーからも注目が集まるその実際をここでチェックしよう。

デッドニングやドアチューニングと呼ばれるカスタムメニューの利点は主に2つ。1つは車内の音響的なコンディションを高め、音楽をより良い音で楽しめるようにするというもの。もう1つは、車外から入るノイズを遮って車内を静かにするというものだ。
特に後者の需要が増しているのが近年の傾向で、オーディオファン以外にも親しまれるメニューになっている。

やり甲斐もあって楽しい! DIYでもカタチになるプロユース

専用部材がいくつかあるなか、とりわけ上質さを追求された製品が、音響機器メーカーが直接あつらえる『アクワイエ』シリーズだ。基本的に、販売店にて施工することが前提ながら、DIYにて行われることも少なくない。
なぜなら、デッドニングは基本的に改造作業を伴わないで済むためだ。内装パネル類の取り外しはそれほど簡単ではなくドライバー等の基本工具も必要になってくるが、作業そのものの難易度はそれほど高くないと言える。
もちろん、より確実な効果を上げたいと思えばプロの力を借りるべきだが、DIYでも形になはるし効果のほども実感しやすい。

AquieT『ドアチューニングキットプラス AT-AQ409』(価格:2万4750円/税込)
新部材も封入された、『アクワイエ』シリーズの最新版。吸音材が貼り合わされた制振材とアルミガラステープが加えられ、作業用の2Wayヘラもセットになっている。

『アクワイエ』なら専用工具を使わずに作業もできる!

その具体的な作業内容は、ごく簡単に言ってしまえば、ノイズが起こりそうな場所に制振材や吸音材を貼り付けるだけ。車種ごとに異なる造形を見越し、どこをどのように処理するかがプロによる腕の見せ所ではあるけれど、つまりはビビり音を出さないよう穴を塞いで剛体に近づけるアプローチ自体に変わりはない。内張りパネルを外してみれば、穴やすき間が一目瞭然だからこそ、アマチュアにも分かりやすいと言える。

作業終了後の完成状態。制振・吸音材で穴や干渉場所を覆い、とりわけ重要なスピーカー周辺は複数部材を投入して念入りに行う。

さらに要所には”置換”と”追加”を行うことで、質の向上を目指すチューニングも比較的容易。純正の時点ですでにカバーやビニールシートで覆われている部分も、専用の制振材・吸音材に置き換えることで静粛性向上の質は上がる。
また密閉性を高めることも重要で、内張りパネルを戻す際にパネル全体がぴったりはまるよう、要所に吸音材で微調整できればモアベターだ。
これらの作業に必要な部材一式をパッケージングしたのが本製品。十分なセット内容で必要に足りること以上に、自分なりの方法でアレンジを楽しめるのも魅力。だからこそ、DIY用途としてもオススメと言える。

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