イケメン俳優アラン・ドロンの香水がカー用品に!『サムライ・サムライウーマン』【制作者に直接聞く!傑作カーグッズ輩出の舞台裏 CarGoodsMagazine】

その年を象徴する、カー用品の傑作を讃えるCarGoodsMagazineの恒例企画が「カーグッズ・オブ・ザ・イヤー」。先進性に優れ、話題に溢れるその顔ぶれを見ればカーグッズのミライが見える! 製品概要だけではうかがいしれないその意義と意味を、傑作輩出の当事者に直接聞いてみた。

自宅と並ぶもう一つのプライベート空間であるマイカーの車内を、好みの香りで満たしたいという人がこのところ増えている。カーフレグランスは、手軽にそんな思いを叶えてくれるアイテムだ。
ただ密閉された狭い車内空間では、好みの香りに調整するのが難しく、香りが強くなりがち。これぞというものをなかなか見つけづらい側面もあった。

SPR ジャパン『サムライ・サムライウーマン フレグランスディフューザー噴霧式(価格:8470円/税込)』
アラン・ドロンが創作したという『サムライ』を手掛ける香水メーカーが、カーフレグランスに本格参入。電動式は細かな設定はもちろんライティング効果も付加され、ボトルタイプはより見映えのする着色ガラスで高級感を演出する。

そんなさなかに注目が集まったのが、SPRジャパンの『サムライ・サムライウーマン フレグランス ディフューザー噴霧式』だ。
使用するフレグランスオイルの噴霧量を、クルマの室内サイズや使う人の好みに合わせ、3段階で調整でき、さらにオートオフ機能との組み合わせにより、4つの設定時間で自動的に作動を停止させることも可能。まさに、香りを好みで自在にコントロール可能な製品というわけだ。

ブランドの強みは、その始まりに有り。クルマ用に続く、20年に及んだ香りのヒストリー

たとえ自分はその名を知らぬとも、家族の誰かは知っている。「サムライ」や「サムライウーマン」は、香水界のビッグネームだ。
「当社は1990年代の後半に、香水メーカーとして誕生しました。代表である山下せつ子が、もともと渋谷に香水店を持っていまして。世界中の厳選した香水を入手して紹介していたほか、お客さんとじっくりと話をして、その人に合った香りを紹介したりしていました。すごく特別なお店で固定ファンが多くいたんですね。
それで普通のお店で売ってないような特別な香りも入手していました。その中にあった一つの香りがサムライだったんです」
もともとメンズ用の香水だったサムライは、口コミで芸能界にも波及し、女性ユーザーも一気に増えるようになる。その拡がりを受け、流通に乗せて拡販する取り組みが始まったという。
「その人気は香水にとどまらず、日用品にまで多様化して行きました。渋谷発祥というところもあり、若い方の反響が多くありました。ヘアケアであったり、ボディクリームであったり、その取り組みはどんどん広がって行ったのです」。
時代経過と共にニーズも変わり、柔軟剤や部屋用商品にまで取り扱い製品は拡大。さらには「車の香水」としてカーフレグランス製品にまで手を広げ、話題となる。
「今度はどこかなと考えた時に、クルマの中もいいんじゃないかとなったんです。従来の車用芳香剤は、特定のコアユーザーが多かったのですが、我々は香りだけではなく香りとともに見た目のビジュアルもお洒落な香水瓶でクルマの中をドレスアップして、毎日のドライブを楽しんでもらいたいという気持ちでスタートしました」

株式会社SPRジャパン
執行役員 事業部長
上野 レイモンド 圭 氏

カー用品界に参入する上でも、香水メーカーゆえの矜持は変わらない。
「香水の瓶は我々が持ってる独自デザインであり、そこがアイコニックで象徴です。お客様にも目で見てすぐにがこれがサムライブランドだと覚えてもらえます。型代は高くついたんですけどね(笑)」。
香水瓶のクリップタイプから始まり、置き型、シート下用からペーパーフレグランス、そして噴霧式ディフューザーと、その数と種類は一気に拡大していった。
「いまや会社の主力事業の一つにまで達する勢いで成長しています。香水って何10年経ってもずっと使い続ける方も多いじゃないですか。やっぱりサムライの一番の強みはロングセラーの第1作目のサムライとサムライウーマン。これは未だに売れ続けています」
性別を問わず、ファン歴も問わず、ユーザー層は拡がり、そして厚みを増していく。
「新しいお客様だけがお客様ではなくて今までずっと長年使ってきていただいた方も、もちろん大事なお客様。これからも幅広い世代の方々に使っていただけるよう、開発を進めていきたいと思っています」

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1999年創刊の老舗カー用品専門誌『CarGoodsMagazine』。同誌が毎月カー用品業界の最新事情をレポートするなか、1年を通じてその象徴たる傑作を選出する恒例企画が『カーグッズ・オブ・ザ・イヤー』! 2022年末に発表したノミネートアイテムの顔ぶれから、カー用品の最前線をチェック! 第11弾は香水メーカーが手がけるカーフレグランス。カーフレグランス市場に本格参入する製品だけに、そのクオリティは高い。

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20世紀創刊!市販唯一のカー用品専門月刊誌
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