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レクサスGX、どんなモデルか?
フルモデルチェンジを受けたGXはランドクルーザープラドのレクサス版という位置づけだ。初代GXは2002年に登場、2代目は2009年デビューで今回発表されたのが3代目モデルになる。メインマーケットは北米。だが、新型GXは国内投入の噂がある。
さて、新型GX、どんなモデルか? サイズを比較してみよう。
レクサスLX vs GX
ご存知のとおり、レクサスSUVのフラッグシップはLXである。GXは、LXと同じ、TNGAのGA-Fプラットフォームを使う。つまり本格オフローダーとして強靱なフレーム構造を採るということだ。LXとGXのホイールベースは2850mmで同じ。ボディサイズは
レクサスLX
全長×全幅×全高:5100mm×1990mm×1885mm
ホイールベース:2850mm
レクサスGX
全長×全幅×全高:4960mm×1980mm×1870mm
ホイールベース:2850mm
どちらも迫力のボディサイズだが、GXのほうが全長で140mm、全幅で10mm小さい。扱いやすいサイズ……ではないけれど、全長5m切りは日本ではありがたい。
GXのパワートレーンは、2.4L直4ターボ+HEVと3.5L・V6ツインターボの2種類。3.5L・V6ツインターボはV35A-FTS型で10速ATと組み合わせる。これはLXと同じパワートレーンだ。2.4L直4ターボ+HEV(8速AT)はレクサスRXにも設定がある。
ご覧になってわかるように、LXとGXでは同じフレーム構造を採る本格オフローダーなのに、デザインのテイストはまったく異なる。LXはレクサスの王道、スピンドルグリルを持つが、GXは「ザ・プレミアム・オフローダー」というコンセプト通り、スクエアなボディにオフロードの走破性をイメージさせるエクステリアになっている。都会よりも荒野が似合いそうなのがGXだ。
レクサスGX vs TX
GXと同時に発表されたのが、レクサスTXだ。TXはトヨタ「グランド・ハイランダー」のレクサス版。3列シートを持つ大型SUVだ。
こちらも迫力のルックスとサイズだが、フレーム構造ではなくモノコック構造。プラットフォームは、トヨタの大ヒットプラットフォームの「GA-K」を使う。
パワートレーンは2.4L直4ターボ+8AT(TX350)/2.4L直4ターボ+HEV+6AT(TX500h)/3.5LV6PHEV+CVT(TX550h+)の3種類が設定される。
ボディサイズは全長×全幅×全高:5160mm×1990mm×1780mm
ホイールベース:2950mm
だから北米ではOKでも、日本には導入できないサイズだ。ちなみに、TXはLXよりもボディサイズが大きいからレクサスSUV最大もモデルである(セダンのLSは5235mm)。
レクサスGX vs RX
レクサスでもっとも売れているSUV(レクサスブランド全部のなかでも)のがレクサスRXだ。レクサスの屋台骨と言ってもいいだろう。今度は、GXとRXを比べてみよう。
まず、ルックスがまったく異なる。都会派SUVの筆頭のRXと荒野が似合う本格オフローダーのGX。テイストが違うのは当然だ。だが、レンジローバー・ディフェンダーやメルセデス・ベンツGクラス、ジープ・ラングラーなど本来、オフロードが似合うモデルを都会で乗るというトレンドもある。RXとGXで迷う人も出てくるかもしれない。
ボディサイズは
レクサスGX
全長×全幅×全高:4960mm×1980mm×1870mm
ホイールベース:2850mm
レクサスRX
全長×全幅×全高:4890mm×1920mm×1700mm
ホイールベース:2850mm
ホイールベースこそ2850mmで同じだが、全長で70mm、全幅で60mm、全高で170mm、RXのほうが小さい。小さいといっても、全幅1920mmもあるRX。つまりGXは、やはりかなり大きいということだ。また、RXはGA-Kプラットフォーム(つまりTXと同じ)を使う。モノコック構造でエンジンをフロントに縦置きするモデルだ。
レクサスのSUVは、小さい方から
LBX/UX/NX/RX/GX/TX/LX、これにBEVのRZがある。急速に電動化を進めるレクサスが、オフロードが似合うGXを2023年に登場させた。選択肢が増えるのはうれしいこと。まずは、北米でレクサスGX、TXがどう受け入れられるか、注目していきたい。