バッテリーは脱着式「Honda Mobile Power Pack e:」を採用
ホンダは、島根県松江市の国宝松江城のお堀にて、小型船舶用の4kW電動推進機プロトタイプを用いた実証実験を8月より開始する。
このプロジェクトは公益財団法人松江市観光振興公社が運営する、国宝松江城の堀を巡る遊覧船事業「堀川遊覧船」に電動推進機プロトタイプを搭載し、実際の運行で使用することで遊覧船における商品性を検証する。
ホンダは、2050年にホンダの関わるすべての製品と企業活動を通じてカーボンニュートラルを目指す、という高い目標の実現に向けて取り組んでおり、その領域は二輪や四輪といった陸上のモビリティにとどまらず、水上でのカーボンニュートラルに向けても積極的にチャレンジする。
一方、松江市は脱炭素先行地域として「カーボンニュートラル観光」を掲げ、持続可能な街づくり、および地方創生に寄与することを目的としてさまざまな環境活動に取り組んでいる。こうした松江市の環境への思いとホンダの思いが合致したことから、今回の電動推進機プロトタイプの実証実験を堀川遊覧船に活用して行うことなった。
今回の実証実験で使用する電動推進機プロトタイプは、ホンダとトーハツが共同で開発している。ホンダが出力4kWの電動パワーユニットを、トーハツはギアケースやロアーユニットなどのフレーム領域をそれぞれ担当。 バッテリーにはホンダの二輪などで使用している交換可能な着脱式可搬バッテリー「Honda Mobile Power Pack e:(ホンダ モバイルパワーパック イー)」を採用している。
