基本性能が優れた5ドアハッチ「スズキ・スイフト」【最新コンパクトカー 車種別解説 SUZUKI SWIFT】

「スズキ スイフト」と言えば、モータースポーツなど硬派なイメージのモデルに注目が集まるが、ベースモデルのポテンシャルもハイレベル。スタイリッシュなエクステリアにシンプルなインテリアは、ヨーロッパのコンパクトカーの雰囲気を漂わせながら、走りもきっちり。スポーツモデル以外にも走りにこだわったモデルや街中向きのマイルドハイブリッドモデルなど多彩なラインナップが用意されている。
REPORT:竹岡 圭(本文)/山本晋也(写真解説) PHOTO:平野 陽 MODEL:大須賀あみ

シンプル内装にお洒落な外装 安全装備や走行性能も好印象

シリーズの中でも走りを磨き上げたスイフトスポーツに注目が集まりがちだが、その他のグレードの走りも侮れないものがある。それだけベースのポテンシャルが高いことの証でもあるのだ。

エクステリア

リヤドアのハンドルを樹脂部分に隠すデザインにより3ドア的なスポーティさ、5ナンバーサイズを感じさせない豊かな面を表現する。3ナ
ンバーボディとなる「SPORT」はさらにグラマラスなフォルムとなっている。最小回転半径は4.8m。

基本としてはベーシックな5ドアハッチバックモデルだ。欧州のコンパクトカーと勝負ができそうな、カタマリ感のあるスタイリッシュな外観に、シンプルなインテリアで構成されている。ツートーンルーフモデルなども、ボディカラーによって全グレードに用意され、好みのものが選べるほか、安全装備はしっかり充実が図られているのも特徴となる。普段使い+αでの用途を十二分に考慮し、そこに十分対応しているのは、さすが生活に根差したクルマづくりをしてきたスズキならではだ。

インストルメントパネル

ふたつの指針式メーターにブラック基調のコクピット、パドルシフトも備わりスポーティなムードだ。運転席シートヒーターの全車標準装備はうれしい。駐車をアシストする全方位モニター対応の8インチカーナビはオプション品。

ガソリンは1.2ℓ直列4気筒が2グレード、1.4ℓ直列4気筒ターボが1グレードを用意。マイルドハイブリッドは1.2ℓ直列4気筒にモーターを組み合わせ、2グレードを用意する。トランスミッションは基本CVTとなるが、ガソリン車のFFはMTもチョイスができるなど幅広い選択肢が揃い、自分の好みに応えてくれるところがうれしい。

居住性

また「RS」の名がつくモデルは、専用エアロパーツを備え、スポーティなイメージが強調されている。つまり、スイスポでなくても、十分に走りにこだわったモデルが揃っているというわけなのだ。

うれしい装備

格納タイプの運転席アームレストを幅広いグレードに標準装備。腕を乗せた際の剛性感も高く、リラックスした運転に貢献してくれる。
メーター中央のカラー液晶マルチインフォメーションディスプレイは多彩な表示を設定。パワー/トルクのメーターはユニークなものだ。
月間販売台数   2186台(22年11月〜23年4月平均値)
現行型発表    16年12月(スポーツ発表17年9月/一部改良20年5月)
WLTCモード燃費  21.8km/l ※5速MT車

ラゲッジルーム

速く走るだけでなく、的確に操れる。声高に謳われてはいないが、このラインナップを見れば一目瞭然だ。

※本稿は、モーターファン別冊 ニューモデル速報 統括シリーズ Vol.150「2023-2024 コンパクトカーのすべて」の再構成です。

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