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ベーシックな用品でも常に工夫がなされ進化している
マイクロファイバーは昨今さまざまな清掃用品に使われているが、そのマイクロファイバーにも種類があり、それらの選択や組み合わせでより使い勝手のいいアイテムが生み出せる。
スパシャンが扱う『It’s Winブラックホール』は、大きいサイズの厚手の水拭き上げ用タオルだ。驚異的な吸水力を持ち、ボディパネルをさっと拭くだけで水滴をきれいにぬぐい去ってしまう。クロスのボリュームが大きいので手で絞るのは難しいが、絞ることなしに大型SUVのボディをまるまる拭き取れる吸水力があるというのだから問題ない。洗車後の拭き取り作業が大幅に時短できるアイテムだ。
素材の吟味や組み合わせで、使い勝手や性能が向上する
また世の中にはクロス用のマイクロファイバー以外にもさまざまな素材がある。それらを使うことでカー用品の性能も向上する。
たとえば、SOFT99のタイヤ専用ブラシ『ディグロス神トレ』は超硬で極細のブラシを採用したタイヤ専用ブラシだ。髪の毛の約半分の細さの二重構造の特殊繊維を使用し、約7万本の超密集ブラシを網状に配置することで、タイヤの細かい隙間に入って固着した汚れもしっかりかき出して落とす。
ProStaffの洗車用ミット『CCウォーターゴールド スムーザー』も毛足が長く、風合いの異なる繊維を組み合わせることで洗車時の摩擦を減らし、軽い洗い心地を実現している。吸水力が高いので、シャンプー液を大量に吸い上げてたっぷりの泡で洗車できるところもメリットだ。
クルマ専用の工夫がなされた形状なら格段に使いやすい
また、新しい素材ではなくても、これまでカー用品にあまり使われていなかったものを流用することで新たな価値が生まれることもある。
b&yの『極 防水グローブ』は、ウエットスーツの素材を使用していて、水に濡れても中まで染み込んでくることがない。厚手なので寒い時期に水仕事をしても手が冷たくなることもなく、肘までカバーするロングタイプなので、水に濡れたり、油、泥などで汚れやすい作業のときにも袖が汚れる心配が少ない便利なグローブだ。洗車や各種整備などに最適だ。
さらに、一般的な掃除用品等とは一線を画し、クルマやタイヤに特化した形状を考慮することで使い勝手が向上することもある。
先に紹介した『ディグロス神トレ』は、グリップ部分に二層構造のウレタングリップを採用していて偏平タイヤでも洗いやすい作りになっているほか、タイヤの下部を洗うときに、うっかり怪我をしてしまうことをふせぐための指ガードも付属する。
このように、ベーシックな洗車用品、カー用品であっても、つねに新形状、新素材を採用したものが登場する。それによって、基本性能や使いやすさは日に日に向上している。洗車用品、カー用品は消耗品でもあるので、次に買い替えるときには、目新しいものを試してみてはいかがだろうか。