見どころは将来を睨んだモノだけじゃない!未来志向ショーで光り輝く旧車たち【ジャパンモビリティショー2023】

オート三輪「ダイハツ号」
オート三輪「ダイハツ号」
10月28日(土)からいよいよ一般公開が始まるジャパンモビリティショー(旧:東京モーターショー)。展示物は未来のモビリティに関するものがほとんどだが、そんななかだからこそ旧いモビリティの存在が際立つのかもしれない。

TEXT&PHOTO●井上久仁浩(INOUE Kunihiro)

展示会の名称が東京モーターショーからジャパンモビリティショーに変わった今年、カーボンニュートラルやバッテリーEVなどが話題の中心となっていますが、内燃機関の車両展示は心が和みます。
このページでは、今年のジャパンモビリティショーでディスプレイされている、旧い展示物をご紹介いたします。

オート三輪「ダイハツ号」@ダイハツブース

前輪が2輪、後輪が1輪の前方に荷台を持つ自転車式貨物車にエンジンを搭載したオート三輪が誕生したのは1917年(大正6年)頃と言われています。その後、1945年以降(昭和20年代)にはダイハツ、マツダ、くろがね、ヂャイアント、オリエント、みずしま、アキツなどから多くのオート三輪が製造・販売されていました。
ダイハツは1930年(昭和5年)にSA-6型オート三輪のダイハツ号の製造を開始。終戦後の1949年(昭和24年)に生産を再開しています。同社のブースには、1931年(昭和6年)に誕生したHD型が展示されています(記事トップの写真)。

Japan Mobility Show

こちらの写真は1950年(昭和25年)のモーターファン10月号に掲載されていたダイハツの広告(当時は発動機製造株式会社)です。

ダイハツ・シャレード@ダイハツブース

Japan Mobility Show

ダイハツとトヨタの提携後最初となる自社設計の小型乗用車。4ストローク直列3気筒エンジンを搭載した前輪駆動モデル。全日本ラリー、ツアー・オブ・マレーシア、サファリラリーなど、国内外のラリーに積極的に参戦していました。

Japan Mobility Show

特にサファリラリー(後期型)では「軽量こそ最大の武器」で壊れることなく、アクセル全開区間が多いにも関わらずリッター8kmの燃費で5000kmを完走、クラス優勝を獲得しました。その実力に「リトル ジャイアント キリングカー(大物殺しの小さな巨人)」と呼ばれていました。

ユーノス・ロードスター@マツダブース

Japan Mobility Show

ユーノス・ロードスターのカタログをおもちゃ箱にレイアウトした展示のアイディアが素晴らしい。おもちゃ箱の内側だけでなく外側もカタログが掲載されています。
「だれもが、しあわせになる。」
34年前の感動が蘇ります。

アルファロメオ・ジュリア・スパイダー@シュアラスターブース

Japan Mobility Show

名前がジュリエッタからジュリアへと変更されたモデル。ジュリア・スパイダーは1963年から1964年の2年あまりで生産が終了したことから希少なモデルとなっています。
ジュリエッタとの相違点は、ボンネットのエアスクープ。これはジュリアのセダンTIに搭載された1600cc直列4気筒エンジンを収めるための変更です。

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