2023年、これまでの東京モーターショーから名称とコンセプトが変更となったジャパンモビリティショー。LIFE・EMERGENCY・PLAY・FOODの4テーマで未来のモビリティ社会を体感できる「Tokyo Future Tour」や、電源を水素エネルギーでまかなう有料エンタメステージ「H2 Energy Festival」など、イベントとしては初の試みが複数、実施されている。
そして、そのうちのひとつに、モータースポーツエリアがある。
モータースポーツエリアは、屋内と屋外の2パートで構成されている。
屋内展示エリアは東新展示棟7ホール。ここではレースを実際に戦ったマシンからコンセプトモデルまで、あらゆる競技車両が展示されている。また、ステージも特設されており、e-Motorsportイベントが開催されるほか、ジャパンモビリティショーの会期中に行われるスーパーフォーミュラなどのパブリックビューイングなども楽しめる。
また、東展示棟に隣接する駐車場にはデモランエリアがあり、こちらではプロドライバーによるデモランや、フォーミュラカーなどでの同乗体験など、屋外ならではのコンテンツが用意される。
チャンピオンマシンからコンセプトカーまで
屋内展示では、タイヤの数やパワーユニット形式、動力源などにとらわれず、あらゆる車両がディスプレイされる。
4輪では2023年シーズンのF1で圧倒的な強さを誇るレッドブルのRB19や、佐藤琢磨が2020年のインディ500を制したダラーラ IR-12などのフォーミュラカーをはじめ、世界耐久選手権や世界ラリー選手権を戦う世界最高峰の競技車両が一堂に会する。
また、国内モータースポーツ界からもスーパーGTシリーズのGT500、GT300両クラスのマシンや、水素エンジンを使用してスーパー耐久シリーズに参戦し話題を呼んだGR Corolla H2 conceptなどが集められた。
2輪では、2022年のMotoGPを戦ったレプソル・ホンダ・チームのRC213Vといったサーキットレースマシンはもちろん、AMAスーパークロスで活躍したMonster Energy Kawasaki 2020 KX450など、オフロード系マシンも揃っている。
また、まだ実戦に投入されていないマシンも間近で見ることができる。
今年のル・マン24時間に際して発表された水素エンジン搭載プロトタイプ車両「GR H2 Racing Concept」と、2024年のダカールラリーでデビューを果たす予定の水素エンジンバギー「HySE-X1」も、“現代のマシン”たちとともに並べられる。
一方、特設ステージではe-Motorsportsイベントが実施される。
全日本大学自動車連盟所属の自動車部がグランツーリスモで競い合う「GT College League」や、同じくグランツーリスモを用いて自動車メーカーの代表社員らが勝負する「e-Motorsports 真剣勝負 メーカー対抗戦」などが開催予定だ。
ちなみにステージの横には最新のステアリング・ペダル型コントローラーを使ったグランツーリスモ7体験スペースも設けられている。
そして、10月28、29日には全日本スーパーフォーミュラ選手権の最終鈴鹿ラウンドが、11月5日にはスーパーGTシリーズの最終もてぎラウンドが開催されることにあわせて、パブリックビューイングも実施。
特に10月28日には、聴覚に障害を持つ方でも視覚と聴覚でモータースポーツの楽しさを体感できる「ユニバーサル・パブリックビューイング」も実験的に行われる予定だ。
モータースポーツエリアでは、クルマを用いた競技の魅力を体感することができる。
イベントの詳細なスケジュールなどは下記のエリア特設サイトにて確認されたし。
■ジャパンモビリティショー2023 モータースポーツエリア特設サイト